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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

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September Sea Runner in Otago and Southland Estuaries

前回のキャナルは釣れなかったけど、久しぶりに遠出をして、気分はすっかり釣りモードに突入しました!

9月後半は、汽水域でこの時期おもしろいシーラントラウト狙いでした。

8-9月はホワイトベイトというNZ在来種の稚魚のスクールが遡上してきて、それをチェイスするシーランの釣りがよくなるんですね。

シーバスなんかやる人なら詳しいんでしょうけど、自分の場合は日本でシーバスはやっていなかったので、汽水域の釣りはそんなに知りませんでした。

NZ南島で2年間を過ごし、ウインターシーズンにそれなりに釣り込んでわかったこと。

それはタイドに関してですが、釣れるのはOutgoing Tide,つまり下げ潮だということです。
川が上流から下流に向けてしっかり流れている時、特にハイタイドの潮止まりから下げに向けて動き始めてからしばらくがいいようです。
下げ潮では当然、汽水域の水が一時的に淡水に近くなっていると思われます。

逆にIncoming Tide、上げ潮で押し上げられた海水が汽水域に流入してきて川が逆流し、汽水域が海水化される。この状況ではほとんど全く釣れません。

シーラントラウトは塩分濃度の低い水のほうがより活発にフィーディングするのか、やはり川は正常に下流に向かって流れているほうがエサの流れてくるからいいのか、考えられる理由はいくつかありますが、下げ潮がいいのは事実です。


そうすると釣れるのは冬の半日釣行の場合、日中にハイタイドがあって、下げに向かって釣りのできる日のみ。逆に日中にロータイドが来てしまう日は反応のない上げ潮を釣ることになってしまう。

この問題を解消するためには、上げ潮を釣る場合はできるだけタイドの影響の少ない、汽水域でも海から離れた上流。下げ潮では逆にリバーマウス近くの下流のいい場所をという動き方をするといいのかなぁという結論に到りました。



冬によく釣りをするこのビッグリバーのポイントは河口からわずか1kmほど上で、先の理論に当てはめるとここは下げ潮で釣るべき場所。実際下げでしか釣れたことがない。

この日は到着したのがロータイドの潮止まりの終わり頃。これから海水が指してくる悪い潮回りだが、風がいい感じだったので1時間ほど様子見で釣ってみたけどやはりダメ。

車で7-8km上流のポイントに向かいます。


この戦略が功を奏してなんとか出ました!



フライはこの時期マストのホワイトベイトパターン。



夕暮れ時にさらにもう1発!



今度はメスのシーラン、60cm弱。



これは典型的なシーランの色だ。ペタペタと銀の鱗が禿げる。



なんとなく小さめのアトランティックサーモンのような雰囲気のある魚。



こういうのが出ると、10月にシーズンが始まってからも、もう少し下流域でダブルハンダーもいいなあなんて思ってしまう。


Dunedinから30分の近場、Waikouaiti Estuary。

この川の場合、冬でもできるのはリバーマウスから4kmほど上の国道の橋までと短い区間のみ。したがって上げ潮の時に車でタイドの影響の少ない上流に移動する作戦は使えない。

ロータイドから上げ潮に向かうこの日の午後はやはり不発だった。



ホワイトベイトパターンにカニが抱きついてきただけでした!



さあ、シーズン前の9月最後の週末はどこでダブルハンドを振るか?



いろいろと思案した結果、Invercargillまで2時間半下って、Oreti Riverの下流域にトライ。



上流域が有名なOreti Riverの下流域。タイダルウォーターです。



Upper Oretiもいいけど、Lower Oretiはダブルハンダーで遊ぶにはナイスな規模の川。



Oretiですから、魚のアベレージも大きいはずだ。

他の汽水域の川同様、Oretiもやはりこの時期はホワイトベイトをネットで獲る、ホワイトベイターたちで賑わっていましたが、どうもあまり芳しくない様子。
ウェーディングしていても、足元を泳いでいくホワイトベイトを全然見ませんでした。
この時期のシーランの釣りは、やはりこのホワイトベイトの存在にかなり影響を受けるんでしょうね。
今回の釣行は2日間。午前中遅くにハイタイドがあって、そこから下げていくOutgoing Tideで釣れるいい潮回りかと思ったんですが、なかなかきびしかったです。




パーチの活性はまあまあ高かったものの。。



シーランはこのくらいの小さいヤツが2本のみ。


でもこのLower Oretiはまた出直して、デカイシーランをダブルハンダーで仕留めたいですね。

 
南島のオフシーズンは5月~9月の5ヶ月間と長いんですが、5月はまだMatauraで釣りが出来るし、8月下旬~9月は寒さも緩んできて、こんな感じで下流域のシーランの釣りやキャナル、レイクで遊べるますからホントに釣りモノがないのは6~8月前半の2ヶ月半といった感じですね。

いよいよ来週末から7ヶ月間のニューシーズン2016-2017の始まりです!!!


Tight Lines!!

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Mackenzie High Country

先週末は久しぶりの遠出で、1泊2日、MacKenzie High Countryへ。

去年の9月に初めて訪れたTwizel,Omarama方面です。



DunedinからOamaruまで北上して、後は遠くに見える雪山を目指して内陸にひた走ります。


全部で3つのキャナルがありますが、去年釣ったのとは別のキャナルからスタート。春の柔らかい日差しが暖かい、素晴らしい好天に恵まれた。

時折、魚のライズやジャンプなど動きもあって、居るのは間違いないのに全く反応せず。

人気の釣り場なので他にも多くのローカルアングラーがいるが誰も釣れない。まあ、それは去年初めて訪れた時も同じだった。それでも自分だけフライで釣ったような状況だった。ローカルはみんなスピニングです。

しかしながら、今回は自分のフライにも全くバイトがない。

4時間くらいネバったが、ノーバイト。

この後、去年釣ったキャナルがレイクに流れ込むマウス部の様子を見に行くものの、そっちも魚が見えず、帰り道に最後の1時間を去年釣ったキャナルに賭けてみたが。。


Ohau C Canal.

こちらも全くの不発。



初日ノーバイト、ノーフィッシュ。



Day2も前日と同じポイントからスタート。

前日は昼からだったが、朝からこの場所に入ると日中以上に魚のライズやジャンプも多く、期待感は高まる。しかも軽く10lbも超えているようなとんでもないサイズのヤツも跳んでいるから目に毒だ。サーモン、レインボウ、ブラウンがいるが、跳んでいるのはレインボウのようだ。



フライはイントルーダーと、こんな感じの全長9cmくらいのダーティーホーっぽいヤツがメイン。コーンヘッドではなくダンベルアイ使ってますが、ほとんどダーティーホーですね。


昼過ぎまで頑張ってみたが、またしてもバイトすらなし。


午後はキャナルをあきらめて、近くのレイクへ。


このレイクは、今まで自分が訪れたことのある南島の景色の中でも最も綺麗なところです。


何回来ても圧倒されてしまうこの景色!



レイクの北からの風が強いので、風裏を探してレイクのトップの近くまで走った。



到着する頃にはますます風が強まって、最北部でもこのありさま。



風の合間で無理やりキャストして、なんとかこのチビレインボウが1匹。


このレイクはあきらめて帰り道の別のレイクで最後の悪あがき。



このレイクではそれほど風も強くなく、釣れそうな雰囲気だったものの、こちらもバイトはなし。


久しぶりにこのMackenzie High Countryの景色は楽しみましたが、釣りの方はきびしかったですね。

今回の釣行は9月11日、12日の2日間でしたが、たぶんその前の9日金曜日の夜釣りで19.05kgの巨大ブラウンが同じキャナルで釣れたというニュースが帰宅すると出ていました。

このキャナルで2013年に釣られた19.1kgがワールドレコードで、それにわずか50g足りなかったということですが。

このキャナルに限らず、ブラウンの超大型はナイトフィッシングで釣られることがNZでは多いです。昼間は釣れてもレインボウって感じですね、このキャナルは。自然の川のようにクルージングしているブラウンとか全く見かけないし。

やっぱり夜なのかな~?

夜は釣れてもいい写真が取れないから昼間釣りたいんですけどね~。

まあ、またトライしてみます!



Tight Lines!



Getting ready for new season 2016-2017

すっかりご無沙汰してしまいましたが、ここNZ,Dunedinもようやく寒さが緩んできて春の訪れです。10月1日のシーズン開幕まで残すところ約3週間。

いよいよまた始まります!

スカジットのキャスト練習に没頭していた去年の冬とは違って、あまり釣りに行かなかったこの冬。

まあ半日釣行とか、近場にちょこちょことは行っていたんですが、大したいい釣りはしていませんでした。



去年の冬にもよく行った、ビッグリバーの下流域で、



このくらいの小さめですが、シーランのブラウンを釣ってたくらいですね。





じゃ、長い冬をどう過ごしてたかと言えば、



この冬はもっぱらこっち。。

ニューギター、Ibanez AEG10NⅡ-NT
ナイロン弦のエレアコですね。



ナイロンストリングのサウンドが好きで、オークランド時のフラットメイトにもらったクラシックギターをずっと弾いてたんですが、久しぶりに新しいギターを買ってモチベーションを上げたかったのと、最近ソロギターにハマっていて、ハイポジションが弾けるカッタウェイのボディのギターが欲しかったんですね。

まあ自分の場合、釣りは単なる趣味というよりはライフワークに近いものがありますが、ギターは純粋に第2の趣味といったところです。


それでもやっぱり毎年9月になれば日も長くなってくるし、車検も取ってフライも巻いて、釣りモードに入ってきました。



ライセンスも購入。まだ現物は届いていませんが今年の写真はこの女性アングラーです。



昨日、新シーズンに備えて買い物した荷物もUSAから到着。



今シーズンのシングルハンドの釣りのメインで使うつもりのニューライン。
RIO SINGLE HANDED SPEY WF5F です。昨シーズン中の釣りを振り返ると、主にサイトフィッシングにおいて、シングルハンドスペイで投げたい状況が多々あったのでこのラインを購入。SAのMASTERY SBT、Royal WulffのTriangle Taperも候補にありましたが、一番バーサタイルに使えそうなRIOを選択しました。ヘッドがより短くて太いSAのSBTがスカジットっぽいのに対して、このRIOはスカンジナビアンっぽいというのが気にいったんです。これでドライの釣りもしたいですからね。5wt(200gr)か6wt(230gr)か迷いましたが、自分の場合、5番ロッドと6番ロッドの両方で使いたい。5番はSAGE VXPでファースト、6番がLOOP EVOTECかMYSTIC REAPERでどちらもミディアムファースト。200gr(13g)あればミディアムファーストの6番でも十分投げられるので5wtにしました。



こっちはAirfloのニュースカジットヘッド、SKAGIT F.I.S.T(First Intermediate Sink Tip)の480grです。SKAGIT COMPACT INTERの後継モデルですが、前モデルはフローティングのリアセクションとインターティップの組み合わせでしたが、F.I.S.Tはフローティング~インター~タイプ3のシンクティップと3つの異なるシンクレートのコンバインに進化しましたね。
スカンジナビアンのヘッドではこういう3段階構造のヘッドが各社からけっこう出ていますが、スカジットではあまりなかったですよね。初めてかな?
旧モデルの540grを使っていますが、もう少し軽めが欲しかったのと、シンクティップなのでリフトのしやすさに期待して、510grをスキップして480grにしてみました。

日本のMarverickのサイトはまだ更新されていないようですが、今年Airfloのスペイヘッドはすべてリニューアルされます。SKAGIT SWITCHも高番手480grより上がSKAGIT SWITCH G2に、低番手150-480grが新たなシリーズ、SKAGIT SCOUTとして構成し直されました。このSCOUTは完全にOPSTのCOMMANDO HEADを強く意識したものでしょうね。



ヘッドが増えて整理が大変になってきたので、AirfloのHEAD WALLETも購入。
昔、バス釣りのワームの収納で一時はやったワームバッグのような作りですが。
商品説明では6ページってことだったけど、なぜかジップロックの袋10枚付いてました(笑)。


Airfloのヘッドを1本買うごとに袋1枚付いてくるので、すでに13ページもある!
たっぷり入るし、ティップのウォレットや、濡れたヘッドを入れておけるメッシュポケットも2つ付いているので、なかなか使い勝手が良さそうです。



SimmsのこのスタッドもNZで買うと$80もするのでついでに購入。



ロッドのアップデートはありませんが、昨シーズン中にスイッチロッドに組み合わせていたLAMSON Konic3.5を芝の上にポンとラフにおいた時に、芝の中に岩が埋まっていて、スプール1回転に付き1箇所、フレームに摺るようになってしまった。
KONICはすでにdiscontinuedでスペアスプールの入手も難しく、どうしたものかと思っていたら、GuruもGuru SeriesⅡにリニューアルされて、この旧モデルのフルケージ、Guru HD3.5が安くなっていたので購入しました。スプールの内径はKonicの3.5とほとんど同じだけど、幅が広いのでラインのキャパシティは大きく、スイッチ、スペイ(Sage 7126)のどっちにも合わせられますね。モノフィラのランニングラインを使うので、フルケージはやはりいいです。


準備は着々と整いつつあります。

とりあえず今週末、久しぶりの遠出で、去年の9月にもいったあのハイドロキャナルの釣りにまた行ってくる予定です。


このトロフィーレインボウを釣ったあの釣り場ですね。

さあ、今年はどうかな~??


それではまた!


Tight Lines!!

Season 2015-2016 Ends

しばらく更新していなかった間に今シーズンもラストの週末になってしまった。

今年の秋は降雨量が少なく、ほとんどの川がローフローのままシーズンを終えようとしています。


ホームリバーもいまだに夏の渇水期と変わらない水量のままで、まあそれなりには釣れるものの、何だかパッとしまわないまま今年は終わってしまった。


それでも秋のホームリバーはやはり美しい。

こんな状況の中、この秋にはまっていたのがSAGE ESNを使ったドライフライの釣り。

自分のESNは最高番手の5wt、5100-4ですが、そのネーミングの通り、チェコニンフに代表されるようなEuropean Style Nymphingのためにデザインされたこのロッドでなぜドライフライなのか?

それはこの10ftという長いレングスがいいんです。

プラス1ftのエクストラリーチがメンディングを容易にしてくれるし、このロッドの"supple"なティップがファインティペットをよくプロテクトしてくれるので、繊細な釣りに向いているのだ。

そんなこのロッドの特性が最も発揮されるのがズバリこの川、


かの有名なMataura River!

秋のMatauraはメイフライパターンのドライに反応がよく、メインのパターンは#16-18のCDCダン、CDCフローティングニンフ、スペントなどで、ティペットは5X。

広く太い一本流れのMatauraの下流域で、手前の少し早い流れに乗るフライラインをメンディングして、その向こうの緩いフィーデングレーンにドライフライを流したい。フライのサイズは小さく、ティペットも細い。

こんな状況下ではやはりロングロッドのアドバンテージが大きく、まさにESNにピッタリ。

10ftという長さからくる持ち重り感というデメリットより、その他のメリットの方が明らかに上回っていて、ESNが素晴らしいドライフライロッドになる。






広いMatauraのブラウンは遠くまでよく走るので、このロッドの7wtくらいの感じの強力なバットパワーもありがたい。


Matauraといえども、ライズのない時間帯はやはりニンフィングも必要になってくるが、80-100cmくらいの長めのドロッパーを使ったキャストしにくいドライ&ニンフのシステムをキャストするにも10ftのESNはいいです。





この川では、ニンフを沈めて食ってくるやつの方が3lb以上のデカめのヤツが多いですね。

 

ドライでは38-43cmくらいの2lbクラスが中心ながら、状況がハマルと数はけっこう出る。



水中撮影もしてみました(笑)


 
それにしても、このMataura Riverの魚の濃さはやはり圧倒的だと言わざるを得ないだろう。
この流れの中に無数のブラウントラウトが潜んでいる。



ホームリバーでも、この秋はESNを持ち込んでドライとドライ&ニンフで釣り込んだ。



Matauraのブラウンとはまた違った、Otagoのブラウン。綺麗なオータムカラーの魚だ。



数、型ともに去年ほどの釣りは出来ない状況ながら、レイトアフタヌーンの午後3-5時くらいににはそれなりのドライフライアクションがあって、チャンスが訪れる。

フライはここでもCDCを使った#16のメイフライパターン。


この川の秋のブラウンは本当に美しいと思う。

 
これくらいの3-4lbクラスが出てくれれば、今年にしてはいいほうだ。


今シーズン最後のホームリバー釣行。

 
夕暮れ時の最後に出てくれたいい魚。


ラストを飾るにふさわしい魚が出てくれて、いい形でシーズンを終えることができた。

とまあ、こんな感じで渋いながらも、結局あちこちで釣りまくっていたわけですね。

Matauraに関しては、5月末まであと1ヶ月とシーズンが残されている。現状ではローフローのままなので、大雨がなければもうしばらくの間は秋の釣りが楽しめそうだ。

このまま行けば来週の釣行もたぶんMatauraになるだろう。


Tight Lines!