Fly Fishing 2015/10/06 New Season Kick-off! いよいよ始まりました~ 新しい2015-2016シーズン!! 今年は去年より南方面の川の水位が低く、10月1日に釣りに行けたアングラーは釣りになった様子。自分は10月4日の日曜日まで待たなくてはならず、川の水位をウォッチングしながらもどかしい3日間を過ごした。 そして残念ながら、日曜日は風速100km/h越えの恐ろしい強風が吹く予報。 日本では風速はm/sでいいますが、こっちではkm/hなんです。たぶんm/sにすると風速20-25m程度と同じかと思います。 初めは日曜日はDunedinより南方面の川に行って、月曜日は近場の北方面への釣行を考えていましたが、この分だと日曜日は行っても風で釣りにならないかもしれない。なのでいろいろ考えた結果、ガソリンが無駄にならないように逆に日曜日は近場の北方面に様子見で行って、月曜日に南に向かって本当の解禁って感じにしてみようということに。 そしてやって来ました日曜日。 川に到着した段階ではまだそこまでの風ではなく、初めの1時間くらいは釣りが出来た。 しかし去年より見える魚が全然少ない。 1匹見つけただけ。 そうこうしているうちに、予報どおりに風が強くなってきて。。 きた~~、とんでもない強風。 自分が立っているのも大変なくらい。 何もそんなに予報どおりに吹かなくても。。 退散してもう1本別の川に。 こっちでも状況は同じ。 風が収まる気配はない。 ダメだこりゃ。。 釣りに行ったら、どんなにタフな日であってもあまり早上がりとかしないタイプなんですが、さすがに今日はムリ。 午後2時で終了。 明日、明日。 明日南へ行こう。 ところがこの日の晩に南のリバーフローをチェックすると、なんと無情にも水位が急上昇。 Mataura Riverでも70cumecs以下だったのが一気に90cumecs近くまで上がっているじゃないか!! Dunedinは風は酷かったけど、天気は良かった。 南は風プラス雨だったのか? こうなると南方面の川はすべてあやしい。コレは去年の教訓。 なんだよ~、まいったなあ~~ こりゃ自分の解禁は来週末かい?(涙) 夜通し風が吹き荒れていて、もう準備もろくにせずにふて寝です。 翌月曜日の朝。 仕事に行くぐらいの時間にゆっくり起きると風は収まっていて天気も良い。 ん~~、これなら行きたいなあ。。 でも南の川は濁っている可能性が高いからなあ。 昨日見た北方面の川にもう1度出直す?? でも魚あんまりいなかったしなあ。。 昨日行った2本の川よりさらに北に、昨シーズン中に行こう行こうと思いながら、結局行かずに終わってしまった気になっている川が1本ある。 天気もいいことだし、ダメもとでもいいからドライブがてらその川でも見に行ってみるか? 今後のために見ておくのは無駄にはならないだろう。 よし、今日のプラン決定です。 Dunedinから1時間強。大した距離じゃないです。 10時くらいに到着。初めての川だけど、すぐに川へのアクセスも見つかった。 けっこうクリアーな水の、広い河原のいい感じの流れだ。 よしよし、穏やかで天気もいいし、気分も上がってきたぞー。 まずは常套手段のドライ&ニンフから。 #12アダムスパラシュートに約70cmのドロッパー。ニンフは#12フェザントテイルをセットアップ。 今シーズンのニューギア、NAUTILUS FWX5/6も満を持しての実戦投入。 今年6月に日本に帰国した際に、LOOP to LOOPさんのショーケースにひっそりたたずんでいたのを拉致ってきました。店主のY田さんいわく、ずいぶん前に仕入れたものということでしたが、ふとショーケースに目をやった時に「NZに連れて帰ってくれ~、仕事をさせてくれ~」って訴えていたようだったので(笑) 今日からしっかり仕事してもらいますから。 まあ昨日もちょっとだけやったけど、いよいよ今日がホントのスタートだ! エントリーポイントのすぐ上にあるドロップオフ。レイダウンがらみの対岸よりの深みはいかにもといった雰囲気たっぷり。 まずはここからだなあ。 絶対魚が着いていそうなスポットだ。 少し下の方から流し始めて、7~8投目で本命と思われるレイダウンの横を流す。 すると。。 ドライが水中に引き込まれた! きたっ!! やっぱりいたっ!! しかもデカイ! ニューシーズンのファーストフィッシュ!! いきなり6lb、65cm。ハンプバックがカッコイイ、ナイスジャック! この川いい魚いるじゃない。 よっしゃー、いいスタートだあ!! よし次。 浅いランの川底もストーキングしながら遡行していきますが、魚の姿は見えない。 今日はたぶんさっき釣れたような落ち込み下の深みだろう。 こういうタイプのスポットを重点的に攻めていく。 それでもいないところにはいない。 落ち込み下の深みであっても、流れがありすぎるところはダメな気がする。 十分な深さがあって、かつ流れがゆるいところ。 そういう条件を満たすスポットはそんなに多くはないけれど、頑張って距離を歩いて、そういう場所に出くわすと、 やっぱり答えが返ってくる。そんな感じ。 この日2本目は4lb、56cmのヘン。 ニンフは昨シーズン中に考案して、シーズン終盤にさんざん釣りまくったスティックカディスのパターン。 TMC2457の#12に巻いた、ホーン型のケースに入っているカディスのイミテーション。南のブラウンはよくコレを食っている。 水中で少し目立つようにゴールドワイヤーのリブは入れているものの、ボディはスレッドだけなのでタイイングが簡単。コーティングしてしまうので丈夫だし、ものすごく釣れる。 ちょっと車で移動して、もうちょい上も見てみよう。 雰囲気的には似たような感じだ。 ちょっとした大場所に遭遇。 このドロップオフの下のフラットな開きで、見えているヤツをサイトで狙ったがダメだった。こういう広くてオープンな河原で自分の身を隠すモノが何もないとアプローチがなかなか難しいのだ。 あんまり上まで歩くと後で車に戻るのが大変なので、ここをやったら引き返そう。 さっき2本目を釣ったのと同じスティックカディスをドライ&ニンフで流す。 そしてこの水中の大岩の前でドライが水中に消えた。 やっぱりいた! フッキング後にすぐに姿を見せたけどデカイ! 今日の1本目より確実にデカイと思う。 スピードはないけど、ズッシリとボトムに張り付いてちっとも浮いてこないタイプ。 このスポットにブッシュはないが、気になるのはあのエッジの立った水中の大岩だ。 あの下に潜られて、岩のエッジにティペットをこすられるのが考えられうるワーストケースシナリオだ。 掛けた岩の周辺は足元のバンクの傾斜もあってランディングには不向きなので、もっと下流の開きの浅瀬に魚を持っていきたいところだ。 流れと平行に水中に横たわる、長く鋭い岩の横をブラウンを刺激しないように注意しながら下流へ誘導して、うまく岩をやり過ごした。 十分に下流側に持ってきてから、ロッドを立ててグイグイとプレッシャーを掛けていく。 走れ走れ。 初めは全然走らなかったけど、ファイト中盤から対岸に向かって走り始めた。 よしよしそれでいい。 あとは持久戦だ。 仕事をしたがっていたNAUTILUS FWXには不足のない相手だろう。 10分くらいかかったかもしれない。 ファイト中、いろいろなことが頭をめぐる。 もしコイツをバラシてしまったらメンタル的に自分がどれだけ落ちるのか。 もしそれが起こってしまったら、自分自身をもう一度立て直すことが出来るのか。 この日、同じようないい魚を再び掛けるチャンスがあるのか? いや、きっともうない。 だからこの魚は絶対に捕らなくてはならない。 早く手にしたいけど、焦ってはいけない。 エキサイティングだけど、長くつらい10分間。 ようやくランディングに持ち込んだ。 きたー、6.5lb! 長さは1本目と同じ65cmだけど、こいつは頭がでかくて重い。 いい面構えのジャックだ。 この川いいやつばっかりじゃないか! この後車でさらに上流まで上がってみたが、上は魚影が薄かった。 中流の方がいいようだ。 よし、終了だ~ まあ6lbクラスの2本釣るとかなり満足してしまって、ちょっと気が抜ける。 しっかし昨日は酷い風で思うように釣りが出来ず、サイテーな気分でしたが、新たな川にトライしてみるという妙案が功を奏したシーズン最初の釣行となりました。 思い返すと、昨シーズンの最初の週末も、日曜日は何も知らない南島で張り切って南に向かったものの川は濁っていて釣りにならず。翌月曜日に北へ向かって想定外のライズに遭遇というドラマで始まりました。 去年のスタートのほうが衝撃的でエキサイティングだったけど、今シーズンのスタートも素晴らしくよかったです。魚のクオリティでは去年を上回りましたね。 春は水の少ない北の川から。 この去年の教訓がなかったら今日の成功はなかったですね。 シーズンが始まって、やっぱり好きな川に行きたいのはヤマヤマなんですが、実際この時期はまだ水位が高すぎる川も多く、どの川に行くのか。この川のチョイスがとっても重要なのがこの時期です。 今日の川などはこの時期でも水が低いので、逆に夏場は渇水でダメになるでしょう。典型的なアーリーシーズンリバーですね。この川は今月と来月はきっといいはず。 来週末も1日はまたここで釣りたいですね。 さあ来週はどんな釣行になるのか? Tight Lines!! PR