Fly Fishing 2013/12/02 Changing the Fly Colour ホームリバーがちょっと不調です。 解禁から2ヶ月。去年より反応が悪いなあと薄々感じてはいたんですが、先日久しぶりにオークランドのショップに立ち寄ったら、そこの客でこの川に釣行した人はみんなあまり釣れてないとのこと。今年はポイントのバッティングも多いし、アングリングプレッシャーがかなりヘビーになっている様子だし水位も低い。 今週はホームリバーは半日だけにして、新たなポイント開拓に奔走してみよう。 日曜日まずはホームリバーに入ります。朝、中流域の橋を見ると車は止まっていないので、今日は中流域の一番下のセクションからスタート。 さあ、今日はどんな一日になるかな? 木曜日にようやく20mm越えの降雨があって、だいぶ水量が回復している。 そんなに水位は変わっていないかと思ったけど、予想より増えているし、うっすら笹濁って水色もいい。 まずはドライフライで軽く釣ってみるけど全く反応なし。 朝はやっぱりニンフかな? 7~800mくらい釣り上がって、チェコニンフにチェンジ。あまり時間をかけずに上流に行きたいので引き返しながらチェコニンフィング。 ぜんぜんダメです。 早々に切り上げて、上流に移動。 最近にしては珍しく、上流も先行者はいないようだ。みんなあんまり釣れなくてギブアップしたかな? 今日は2週連続で反応なしのあのブラウンに、もう一度だけサイトでトライしたい。 早めのペースでどんどん釣り上がっていきます。 目的のブラウン場所のちょっと下流のスポットで本日1発目のバイト! よく引いてくれた43cmの元気なレインボー。 写真を撮りそこなったけどストマックのコンテンツはニンフだった。増水で捕食対象が変わったかもしれない。 そして例のスポットへ。 いたいた!アイツまだいるよ。今日もいつもと同じポジショニングだ。水面に垂れ下がっている葉っぱの付いた枝のちょっと先だ。 今日はドライ(スティミュレーター)&ニンフから入れてみる。 相変わらず反応なし。 ちょっと作戦を考えてきた。 TMC200R #6にタークスタランチュラを巻いてみた。 もう普通のフライには全く反応しないから、デカイフライで揺さぶりを掛けてみようというわけだ。 ナチュラルドリフトだけでなく、リーダーにメンディングを加えてヤツの頭の上で ツツツッ と誘いをかけてもみたけどダメ。全然やる気なしだな。。 ちょっと釣れそうもないな、やつは。 この後釣り上がっても反応は得られずエントリーポイントから1kmくらいで折り返す。 午後は次の川に行くのだ。 帰りしな、例の場所を覗くとやっぱりまだヤツはいる。 よしこれが最後だ。これでダメならもうあの魚はやらない。 けっこうしつこいのだ(笑) チェコニンフをヤツの鼻先に流す。 おお、ドライは何回か投げるとスーッと沈んでいったんいなくなったけど、ニンフは全く逃げないなあ。10回くらいしつこく流すと水中でギラッとヒラを打って横腹を見せた。 今までにはなかった反応だ。 逃げないので何回でも流し続ける。 コイツ、反応してるな。 何回も上から流れてくるニンフに若干イラッとし始めたようにも見える。 釣れそうな気がする。食いそうな気がしてきた。 カラーをゴールドのタングステンビーズから、ブラックの首根っこにトリガーカラーのオレンジを巻いたヤツに変えてみる。 あまり多用するカラーじゃないけど、明らかに魚がいるのは分かっているのに反応しないときや、大場所などでひとしきり釣った後にまだ釣り残しがいると感じるとき、ワンモアバイトを得るために使っている。 それから4投目くらいだったか。ロッドティップにググッとバイトが伝わってきた。 ついに均衡は破れた!!ヤツが口を使ったのだ! キターーーーッ! 先週同様、すぐさま自分が上流側にダッシュ。反転して後ろのブッシュに突っ込もうとするヤツの最初の突っ込みに耐える。 ティペットはフロロの1.2号。G2のバットは折れそうなくらい曲がっているがかまわず上流側に引きずり出す。 この場所では少々強引な勝負を仕掛けるしかないのだ。 よしっ、なんとか凌いだ。 そしてヤツがジャバッと水面で反転。 アレッ!レッドバンド!!?? なんとブラウンだと信じて挑んでいたヤツはレインボーだったのです。 もう何でもいいや。3週がかりでようやくバイトさせたこの魚は絶対にバラしたくない。 ついに捕獲しました! 目測どおりジャスト50cmのブラウンじゃなかったレインボー。 この魚、過去に一度は釣られてますね。口の反対側は、一度割れたのがつながったような古傷がある。長いけど細いし、相当ヘビーなプレッシャーがかかっていたようだ。色もちょっと黒ずんでいるし、水中でのたたずみ方がブラウンぽかったからすっかりだまされた。 初めのダッシュは強かったけど、その後はこのサイズのレインボーにしてはそこまでのパワーではなかった。あまり体力がないから、あまり動かずに効率的にエサが取れる、このブラウンが好むスポットにいたんだと思います。 これで気になっていた魚も捕ったし、次の川行ってみよう。 戻りながらちょっと釣って、フッキング直後に外れてしまったのが2回。 川探しに向かいます。 ホームリバーと流れ込む川は一緒なんですが、アクセスが悪くその分フィッシングプレッシャーは低いらしい別の支流に行ってみます。 川へのアクセスとなる道は見つけたものの、道は川と平行していて橋などはないのでどこから入っていけるのか分からない。この道と川がどれくらい離れているのかも全く見当もつかない。 完全にプライベートのファームランドをまたいでのアクセスになるのは間違いないけど、川までかなり距離がありそうだ。 う~ん、ちょっと今日はやめておこう。無理するのはよくない。 結局ホームリバーに戻って中流域の上をやります。最近いつも釣っているセクションですね。 もうすぐ午後4時。そろそろドライに反応し始めないか? いつもの”アツイプール”まで来た。先週、先々週は釣れなかったけど、増水して雰囲気は良くなっている。 ドライは反応なし。今日もダメかな? ここは重要スポットなのでチェコニンフも投入してみる。 2回ショートバイトがあった後、 ゴゴッ とのってきた! やっぱりいたよ~ ちょっと小さめ、38cmのレインボー。 ようやく今日の3本目だ。 そして次は先週ロイヤルウルフに出たけど魚が食い損ねた倒木のスポット。 今日もここには必ず魚がいるはずだが。本命は倒木の前だ。 まずは倒木の後ろからドライで。 魚は出てこない。 次に倒木の前にドライを流す。ここはいれば1投目で出ることが多いからミスらないように。 ダメだなあ。 チェコニンフを流してもダメ。 倒木の後ろもチェコニンフで再チェック。 根がかりでブラック/オレンジのニンフがなくなった。 ティペットを結びなおして、ついでにニンフのカラーもゴールドビーズに変えよう。 すると次のキャストでいきなりバイトがきたっ!! これはいいサイズだっ! 今日の4本目はめっちゃ走って、スリリングなリールファイトを楽しませてくれた46cmのナイスレインボー。 ちょっと尾びれが欠けてるけどきれいな魚です。 サイトで捕った今日2本目のアイツといい、なんだか今日はニンフのカラーチェンジが結果的にバイトに結びついている。 羊たちがメ~メ~鳴いてます(笑) この時点で6時。いい時間なのでここで折り返してチェコニンフで釣りながら戻ろう。やはり増水でフィーディング対象が変わった気がする。 今日はドライには全く無反応だ。普通ならイブニングでドライ勝負にいきたいところだけど、今日はそういう感じじゃないな。 この後30cmくらいのチビレインボーを1本追加。 去年は数々のドラマがあったが、今年はまだ1本も釣れていないプールまで戻ってきた。オフシーズンの増水時に流れてきた砂がたまって去年より浅くなってしまった。 先週まではほとんどボトムが見えてしまっていたが、今日は久しぶりにある程度水深がある。 さっき釣り上がりではドライでダメだったけど、チェコニンフを投入してみよう。 なんとなく釣れそうな気がする。 ボトムを感じながらダウンストリームにニンフを流す。 ティップに ククッ、グンッ とバイトがきた! いきなり下流にすごいスピードで走ってジャンプ!デカイ! やっぱりきたよーー! 50cmくらいありそうな頭のとんがったレインボー(オス)だ。 何回かのすばやいダッシュをいなして足元まで寄せてきたが、首を振られたときにフックアウトしてしまった(泣) フックをチェックするとほんの少しだけどフックポイントが潰れていた。 ああ、もったいなかったな~ でも今シーズン初めてこのスポットでヒットしたからよかった。 4本目が釣れたあたりから魚の活性が上がってきたようだ。バレてしまったのは残念だけど、いい流れになってきた。 なんだか今日は最後にドラマがありそうな気がしてきた。 さらに戻って、またあのアツイプールに。さっき1本釣ったけどあのときより今のほうが活性が高いと思う。さっきは反応しなかったいいヤツが潜んでないか? 5~6回ニンフを流したが反応なし。やっぱりもういないのか? 不思議とやめる気がしないので、さらにキャスト。 そして、いつも食ってくるピンポイントでグッーとティップが絞り込まれた。 ほーら、食ったーっ! ゴクン、ゴクンと強い首振りが伝わってくる。 けっこうデカそうだ。 今度はバレないでくれっ! さっきバラしたレインボーのようなスピードはないけど、重いぞー。 しばらくして、何か沈み根に入ってしまったような感触でボトムに張り付いて動かなくなった。 やばいっ! このプールは流木などの沈み物が多く、ニンフがよく根がかるのだ。 動かなくなったのはそのよく引っかかるあたりだ。タンデムニンフだから、あまっているほうのニンフが引っかかってしまうこともある。 うわ~、やってしまった... これでまた捕りそこないかぁ? 引っ張るのをやめて、テンションを保つだけにしているとグングンとまだ動いている。 よし、まだ付いてる!たのむっ、出てきてくれ! しばらく放置してみる。 まだグングン動く。 ちょっと引っ張ってみると下流側に動き出した。 よしっ!出てきたようだ!あまりのニンフは引っかかってなかったんだ。 一気にブッシュから引き離すために、自分が下流側に移動して魚を誘導。 水中で首を振る魚が見えた。 おっ、ブラウンだ!いいサイズのブラウン!! これは絶対に捕るっ! ブラウンとのファイトはここからが長い。至近距離に寄せてからはあまり走らないけど、なかなか浮いてこないからこれ以上寄せられない。 なかなかネットに入らなくても焦らない、焦らない。 自分に言い聞かせて慎重にブラウンをいなしてようやくネットイン! デップリと太いブラウン。 長さは51cm。ウエイト測り忘れたけど4lb半くらいでしょう。 コイツ、ブラウンにしてはよく引いた。細いブラウンはたいして引かないけど、この太さだからいいファイトだった。ロッドもデリケートなG2だし、特に姿が見えるまでの前半は強烈だった。 やはり今日は最後にドラマがあった。 この太いブラウンはいったい何を食っているのか? 何かの幼虫、黄色のイモムシが10匹ほど、黄緑のが3つ、カナブンも1つ。 テレストリアルばっかりだ。太っているわりには小さいものばかり食っている。やっぱりブラウンはテレストリアル好きだなあ。木曜日の雨でこういうイモムシみたいなのが大量に木から落ちて流れたんだろう。これなら”増水スペシャル”として黄色や黄緑のチェコニンフも巻いておいたら釣れそうだな。 まだ明るいので、さらに下流にあるプールを今日最後のポイントにしよう。 10投くらい流して反応なし。 いないのか?これで今日は終了かと思いながらもう少し流し続けると 食った!! 本日のラストフィッシュはかっこいい47cmのレインボー。 でもこのレインボーなんだか見覚えがあるなあ。 これ11月10日の釣行で釣ったやつがまた釣れたんじゃないか? これが11月10日に撮影したもの。 サイズは同じ47cm。釣れた場所は同じプールで食ってきたポジションも全く同じ。 特徴的なピンピンのヒレと顔つき。体側のレッドバンド上には黒点がない。 間違いなく同じ魚ですね。ブラウンは同じ魚を釣ったことが過去に3回あるけどレインボーはめずらしいな。 キミ、同じ日本人にまた釣られちゃったの?? 自分のキャッチ&リリースがちゃんと機能していて、こうして元気な姿がまた見れるのはうれしいけど、釣果の1匹としてはなんだかビミョウですよね。 3回目は気をつけろよ~ 今日は10本掛けて、7本キャッチと久しぶりにこの川のMAXに近い釣果を上げることができた。 夕方5時を過ぎてからバラシも含めて4発いいのが入ったが、すべて釣り上がりで一度やった場所をチェコニンフで下りながら釣ったもので、時間帯による魚の活性の変化と釣り方がうまくはまった感じでした。 今日のターニングポイントは4本目の46cmのレインボーでしたね。あの魚が釣れる前に根がかりでニンフをなくさなければ、あそこでニンフのカラーを変えなかっただろう。ここからいい流れを自分が感じ取ることが出来て、いいブラウンとラストのレインボーまででた。どの魚もニンフを入れてすぐに食ってきたわけではなく、普段なら切り上げて次にいってしまうような状況で、もう1投、さらにもう1投と何回も何回も流したのが結果的にすべていいバイトに結びついている。最後の2時間くらいは自分の勘も冴えまくり、高い集中力を保って納得のいく釣りが出来た。 釣りって”感じること”がすごく大切なゲームだから、フィールドの状況、時間の流れなどから”なんとなく”釣れそう、良さそう、何かありそうとか、そういう感覚を大事にしている。チャンスが来ていることを逃さずに感じ取って、それを感じるときはバイトがなくてもねばることも必要だ。ただこういう感覚は釣行が途絶えるとやはり鈍ってしまうので、一番大切なのは釣れても釣れなくても釣りに行き続けることだと思います。 サマータイムで今は8時過ぎまで明るいので今日は8時近くまでがんばっちゃいました。 今夜はTe Awamutuという近くの街に泊まって、明日半日くらいまた新たな川巡りに出かけます。 PR