Fly Fishing 2013/11/19 Waitawheta River 昨日は中流で1kmx2、上流で1km強と往復7kmくらい川を歩いたからかなり疲れた。 今日は釣りに行かないつもりだったが、午後は時間が空いたし天気も良い。 どうするかなぁ?って感じだったけど、結局気持ちの良い青空に誘われて午後からまたしても出撃しちゃいます。 行き先はWaitawheta River。オークランドから約130km。Coromandel Peninsulaという半島のボトムのところを流れるもっとも近いトラウトリバーの1つです。 130kmって東京から霞ヶ浦くらいの距離ですが、渋滞のないNZの道路は運転も楽なので、きれいな景色でも見ながら運転していればさほど苦にならない90分のドライブです。 1時過ぎにオークランドを出発。今からだとまあ軽く3~4時間の釣りだけど、昨日もドライで1発出たことだし、ドライでテンポよく釣り上がっていってみよう。 State Highway2をひた走ります。景色もだんだんカラフルになってきて、夏が近いなって感じになってきた。 途中SH2沿いのPaeroaという小さなアンティークタウンに寄って、ランチを調達しよう。 ここまでくれば川はもうすぐ。 このファームの中を通る道のボトムが川のエントリーポイント。 着きました。Waitawheta Riverです。 ドライフライに反応がよく、近場なので半日くらい遊ぶにはちょうどいい川。 昨日釣行した川は平地を流れるフリーストーンのストリームだけど、この川はマウンテンリバー。ここから上はけっこう高低差のある流れです。 このあたりの山は昔、mining(採鉱)が盛んだったようで、水の色もちょっと茶色がかったクリアウォーターで、オーストラリアのタスマニアあたりの川でよくあるような水色かもしれません。 フライは昨日と同じ#10ブラウンビートルでスタートします。 去年12月初旬のこの川への初釣行で、いきなり55cm、5lbのブラウンがブラウンビートルに出た落ち込み下のスポット。 近場だし、ガイドブックにもそれほどいいことは書いてなかったのであまり期待していなかったが、いい意味でその先入観は覆された。 去年の写真ですがこの魚です。このブラウンとのファイト中にESNのセカンドピースが折れた! ここに来る前に、この川が流れ込むOhinemuri Riverという別の川で釣っていて、その時転んでロッドを石に当てたのが原因だったんですが、折れたロッドでファイトして何とかランディングしました。 でもロッドが折れたショックよりも、この魚を捕れたうれしさの方が勝っていました(笑) 今日は出ないなあ。 反応がないのでフライを#10ロイヤルウルフにチェンジしてどんどん釣り上がります。 このフライは昨シーズン、この川でよく釣れたのだ。 子牛くんが立ちはだかってます。 お~い、ちょっと通しておくれ~ ここは去年、2本ブラウンが出た落ち込み。レインボーもたまにいいのが出る必ずチェックするべきスポットの1つ。 今日も落ち込みの下のほうから順番にフライを流して、徐々に落ち込みに接近していきます。 5投目くらいだったか、流心のちょっとだけ手前のレーンにフライを乗せて流す。 そして、背中を出してトラウトが水面を割った! 出たーーー!! 一拍おいた遅アワセが決まった! 背中の色がよく見えなかったけどブラウンか? 直後にラインをドローする左手が追いつかないくらいの勢いで下流にどんどん下る。 何とかテンションを保って、ロッドを立てていくと水中で狂ったように激しく首を振りながら、身をくねらせる魚の動きが ガクン、ガクン、ガクン とG2のバットに伝わってくる。 これはレインボーの引きだな。 この感触はたまりませんね~ G2はバットまでよく曲がるけど、チューブラーのブランクスの中に何か見えない芯が通っているような、独特のネバリのあるパワー感が好きだ。 下流への暴走が止まるとドーンとジャンプ! やっぱりレインボーだ。けっこうデカイ。 今度は上流に向かってグォーーッと走り出したと思ったら、あっという間に落ち込みを上って、さらにその2段上まで走って対岸のエグレの下に張り付いた。 恐ろしいパワーだなコイツ。。 こっちも走って追いかけて、特に絡むようなブッシュはないので落ち着いて対処。 ようやく元の落ち込みの下まで引き戻したところでようやく観念してネットに入った。 フ~ッ、捕れた~。 ちょっと細身だけど、い~いレインボーだ。 49cmのメスですね。 胸ビレ、腹ビレ、デカ過ぎでしょ、この暴走レインボー。 いや~、いい出方だったし、最高のファイトだった。この1本でもう午後からでも来た甲斐があったってもんだ。 満足満足。 ストマックは ニンフとガガンボみたいなデカイ羽根のフライが2つ。 ブラウンビートルは食ってない。同じレインボーでも川が違うと食性は全く異なりますね。 TMC9300 #10に巻いたロイヤルウルフ。 やっぱりNZの夏はこれでしょ。 ブラウンも出るけど、どこの川でもレインボーには特にいい。 これで釣るといかにもNZの夏を釣ってる気がするんだなあ、これが。 NZのドライフライの代名詞的なパターン。 この後にもう1発 35cmくらいの若いレインボーがロイヤルウルフに出てくれた。 去年この川での自己ベストとなる54cmのレインボーがロイヤルウルフに出た 落ち込み下。 今日は不発です。 とりあえず3時間で1kmくらい釣り上がって2発でした。 まだちょっと早いからあと30分くらいやろう。 ドロッパーにニンフを付けてドライ&ニンフで戻りながらちょっとやったら 30~35cmくらいの小さいのが2本ニンフ食いました。 3時間半で計4本釣れちゃいました。短時間だけどけっこう楽しめたなあ。 山岳渓流っぽいこの川で釣りをしていると、日本の渓流でやっていた頃を思い出しますね。 景色も似ているといえば似ていますが、一番違うのはたぶん生えている植物ですね。 湿っぽいニュージーランドはシダが多いです。 いろんな種類のシダが生えているけど、 これが有名な”Silver Fern”(シルバーファーン)という葉っぱの裏が白(シルバー)っぽいシダで、ラグビーのオールブラックスのロゴにも使われているアレです。 NZのIMMIGRATIONのロゴにもこのシダが使われてます。 シダはNZの象徴的なものなんですね。 本格的なドライフライシーズンまでもう少し。来月になればもっとバンバン出てくれるはずです。 夏が待ち遠しいぞ~ PR