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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

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Brown Beetle②

そんなわけで、一度車に戻って②のエントリーポイントまで移動。
朝の赤いスポーツカーのアングラーが釣り上がった後だけど、3時間くらいは経過していると思われる。
最近釣り込んで、魚の着いている場所はだいたい把握しているので何とか数本捕れればいいな。


とりあえずここからさっきの続きを釣り上がります。
#10ブラウンビートル1本で攻めてダメなら帰りに下りながら要所要所でチェコニンフを入れてみようと思う。

しかし全く反応なし。

だめだな~

反応がないまま、約500m上流の先週ラストに50cmのレインボーが出たあの”アツイプール”に到着。

とりあえずドライには出ない。

ここでちょっとリーダーを変えてチェコニンフを投入してみる。

ダメだ。

まあ先週も真っ昼間のこの時間はこのスポットもダメだったからなあ。。
先行者に魚抜かれた可能性もあるし。

またドライに戻してさらに釣り上がる。

この一週間全く降雨がなかったのでまた水が減ったし、かなりクリアーになってしまった。

約1km釣り上がって、全く異常なし。

ダメダメ、もうランチブレイク。

サンドイッチを食べ終わってさあどうするかな~。戻って上流やりにいくかなあ~。
などと考えていると、下流から1人の白人アングラーが登場。

情報交換が始まる。

”Did you catch anything?”

と尋ねると、

”Six fish!"

だと。

朝、下の橋から入って10本掛けて、ブッシュに入られるのを止められなかったりで、捕れたのは6本だということだ。

そうか、①の橋を通過するとき1人川に入っていくのが見えたのはこの人だったんだ。

”What was your biggest catch today?"

と聞いてみると、

”Four and a half Brown!"

だそうだ。

素晴らしい釣果だな。4.5lbはこの川のブラウンの体型だとだいたい55cmくらいのヤツだ。

ウエアはSIMMSでばっちり決まってて、ロッドのスペックは分からないけど、SAGE ONEにSAGE4250のリール。典型的なSAGE MANですね(笑)

おおっ、カラーナイロンのリーダーにタンデムのチェコニンフが付いてる。

自分 ”Oh, you are czech nymphing! All your catch on those nymphs?"
 
白人 ”Yes!"

だそうです。

自分は1本ニンフで、1本ドライだと伝えると何のドライに出たのか気になるようで、ちょうど結んであったブラウンビートルとストマックのコンテンツの写真も見せてあげた。
お互いのチェコニンフの見せっこをすると、この人タイイングもキレイだった!
ストレートシャンクに巻いたちょっとストーンフライっぽいニンフで、ちゃんとレッグも付けてる。
自分はチェコニンフなんてどうせポンポン無くなってしまうし、めんどくさいのでレッグなんて付けてません(笑)

この人オーストラリアのブリスベンに住んでて、仕事の関係でちょくちょくオークランドに来るんだそうだ。そのときにこの川に釣りに来るんですね。
この川でチェコニンフを真剣にやってるアングラーは初めて見た。Kiwiのローカルアングラーはほとんどインジケーターのニンフィングかドライ&ニンフであんまり釣れてない人が多い。

う~ん、やりますね、この人!

自分はここで引き返そうと思っていたから、この上を釣り上がってもらっても気にしないからと告げて、このアングラーと別れた。

結局この区間では魚を捕れなかった。

車に戻って上流の橋へ移動します。

車が2台止まっている。そのうち1台はどっかで見たことあるようなグリーンのKIAだな。
今日はなんだか人が多いな。。

チェコニンフをリグってスタート。

まず最初のスポットでいきなりのバイト!

 
ちょっと小さめだけど、40cmくらいのレインボー。
よく引いてくれました。

ようやく今日の3本目。っていうか何時間ぶりのバイトだよ?

上流域は相当水が少なくなってしまった。昨シーズンと比べると、増水時に流木が漂着したり、バンクの木が川の中に倒れて潰れてしまったスポットもいくつかある。

釣れないなあ。


このスポットはよくブラウンが付いている、上流では取っておきのブラウン場所。
川の真ん中までオーバーハングが張り出して、木の前に定位して流下物を待ち伏せている。後ろにも木や背の高い草があってキャスティングも難しい。
ここでレインボーは1本も釣れたことが無い。

去年ここで3本いいブラウンを掛けて2勝1敗。
夏にロールキャストでねじ込んだグリーンビートルのドライに大小2匹のブラウンが競って浮いてきた。デカイほうがこっち向きでパックリ口を空けてドライをくわえるという最高にエキサイティングなバイトシーンだったが、オーバーハングの木の下に突っ込まれてティペットを木に巻かれてしまった...
フッキングと同時に自分が上流側に駆け上がって、ティペットが切れても一か八かの強引な勝負を仕掛けるべきだったと、今でもあの1敗は悔やまれる。

今日も前に出過ぎないようにそーっと覗いてみると、、、

いるいる!

1匹うっすらと黒っぽい魚影が見え隠れしてる。たぶんブラウンだ。そんなにでかくは無いけど50cmくらいだろう。

1対1のサイトフィッシングの始まりだ。

まず#10ブラウンビートル

次に#13アダムスパラシュート

続いて#10ロイヤルウルフ

そしてドライを#8スティミュレーターに変えてドロッパーニンフを付けてドライ&ニンフ

最後にリーダー換えてチェコニンフと勝負を挑みましたが見向きもされなかった。

ヤツはいったい何を捕食しているのか。ライズは全くしていなかったので、何か水中を流れてくるものを食っていたのか?

残念、今日は勝負のゴングは鳴りませんでした。

この後も反応はなく、先週いいブラウンを釣ったスポットも


ここまで水が減ってしまった。

先週は

 
このように岩盤よりの小さいほうの岩は水没していたのに。


ちょっと南島の川っぽい雰囲気もある上流域の流れ

ここで上流から1人のアングラーが降りてきた。
今日はよく人に遇うなあと思ったら、、、

なんと知り合いのドイツ人のフライマンでした!

彼は友達の友達なんだけど、昨シーズン2回一緒に釣行して、自分がこの川をオススメの川として教えたのだ。

なんだあ、来てたんだ。あ~、あのグリーンのKIAなんだか見たことあると思ったら、どうりでね。

今日初めてこの川来たそうです。2本ドライ、2本ニンフの計4本の釣果だということです。

もうハーフパンツでウエットウェーディングかよ。確かに今日は暑いけど、オレはまだあと1ヶ月はウェーダー履くよ。
ライズしてるブラウン見つけて、フライをあれこれ変えてさんざん挑んだけどダメだったとかで、18番くらいの超ちっこいドライフライ結んでました(笑)

なんだか似たような釣果だなあ。。

彼はもう終了で下るっていうので、今度ココで一緒にやろうってことで別れてもう少し上までやりましたが、まあ彼が釣った後だしダメですねえ。なんと自分の知り合いが釣った後を釣っていたとは思いもしなかった。

本日3本で自分も終了です。

今日は結果的に他のアングラーの後手後手に回ってしまい、後半ダメでしたねえ。
ちょっとポイントの回り方の順番が良くなかったかなあ。
やはりワイルドトラウトの川で先行者の後は難しいと痛感しました。

ドライに出る魚もポツポツいるものの、本格的なドライへの反応はまだのようです。
 
水量の面では、上流域は特に水が少なくボトムが見えないくらいの水深のあるスポットはほとんど存在しない。この状態ならまだディーププールがいくつかある中流域の方がプロダクティブな気がする。
いろいろ考え合わせると、下の中流の橋から上を朝一で釣り上がってチェコニンフィングで通したというあのオージーアングラーのアプローチは正解だったんでしょうね。


なんだか文章ばかりで、魚の写真は1枚しかない後半になってしまいましたが、まあ釣りってこんなものですね。
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