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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

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Got 2014 Xmas present fish!

2014年の仕事も終わって、約3週間のホリデーに入りました。


この1週間ほど、急に気温が上がってきて、Dunedinもようやく夏っぽくなってきた。

26日のBoxing Dayは午後からかる~く半日出撃。

川に入ってからすぐ、小さな落ち込みの下でゆったりライズを繰り返しているブラウンを発見。

ドライに出そうだけど、すでにドライ&ニンフをセットアップしていたので、フライを交換するよりもすかさずキャストすることを選択。

そして3投でフィッシュオン!

ダークな水色で水深があるスポットなので、ライズしている魚の姿ははっきり見えていなかったけど、掛けたらかなりデカそうだ。


ランディングに成功!


約6lb、62.5cmのジャック。



今年もNZの川からのXmasプレゼントフィッシュです!


ニンフを取ってきたけど、ストマックからはWillow GrubとBrown Beetleが。
もう完全に初夏の捕食対象です。


この長さ6~7mmほどの黄色のイモムシ、Willow Grub。

NZの川はバンクにWillowの木が植えてあることが多い。


この川もその典型で、バンクにはWillowの木が。


このWillowの葉にちょっと気持ち悪い、赤いブリスターがたくさんできていて、


このブリスターの中にこのWillow Grubが住んでいるんだそうです。


ちょっと割ってみたけど、出てこなかった。中が少し空洞になってるから、もしかしたら出た後かもしれない。
時期が合うとWillow Grubが出てくるそうだ。

ブラウンもこれだけ偏って捕食している、夏のNZリバーの重要なパターンの1つです。


TMC2457の#16あたりに巻くと、サイズ、シェイプともにバッチリ。

少し上流に歩くと、日向の流れの中で優雅にライズしている黄色いきれいなブラウンを発見。
さっきのヤツより小さめだけど、それでも50cmは超えているだろう。

コイツもWillow Grubにライズしているのか?

わずかに気配を感じ取られたか、魚が少し上流に動いたので、元の位置に戻るのを待つ。

その間にリグを#10ロイヤルウルフ+#14フェザントテイルのドライ&ニンフから、#12アダムスパラシュート+#16ウイローグラブに交換。

やはりスプークはしていないようで、元の位置に戻ってきた。

チャンス!

今回も3投で、いいレーンフライが乗ると、魚のすぐ横を通過したフライに反応して、反転して下流に追った。


おおっ、いくか??!!


下のWillow Grubではなく、ガボッとドライに出た!!


ライズしていたのはこのコでした。


54cmとそこまでデカくないけど、すっごくキレイないいブラウン。
ピンピンのヒレに、朱点のある色。シェイプもいい形してます。


こんないいブラウンのライズを仕留められて、もう最高!


気持ちいい夏の空だ。ようやく南島、Otago地方にも夏がやって来た。


夏が好きなので、うれしい~~



このあと、ブラインドでブラウンビートルのドライに1匹出たけど、すぐに外れてしまって、それ以後はまったくライズがなくなった。

さあ、ホリデー中にどこまでデカイブラウンが仕留められるか?



それでは皆さん、良いお年を!
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Brown Beetle Hatch

今週はクリスマス、ニューイヤーホリデー前の最後の週なので、休みは日曜日のみで月曜日は仕事。

いつものストーキングで釣っている川へは行かずに、半日だけTaieriで遊んできました。

今日は曇りでライズが全く起こらない。

でも魚はいるのだ。それはわかっている。

この前ハマったカディスのフラッタリングをやると、


チビブラウンが出てくる。


チビでもこんな太いのはえらく引く。




少しサイズアップして36cm。

ちょっとストマックを調べてみよう。


出た~、大量のブラウンビートル。やっと始まりましたね~


北島では11月の終わりごろから12月に入ると、よくこのブラウンビートルがレインボウにもブラウンにも捕食されていた(特にブラウンかな?)。

自分的には12月の風物詩的なストマックのコンテンツだったのだ。

やはり寒い南島では、ちょっと遅れてようやくって感じかな?

ブラウンビートルのハッチは夕方に起こりやすいと言われている。

ならばと#12ブラウンビートルを投げても、やはりライズのない時間帯は出てこない。

だけどカディス同様に水面で動かしてやると出てくる。


この日最大の40cmくらいのブラウン。


いいヒレしてるなあ。


だいぶ水もぬるくなってきて、バンク沿いのウィードにも花が咲いている。

ウィードに花なんて咲くんだなあ。。

北島ではホリデー中、2年連続で長期のロードに出たけど、今年は2人の釣り友がやってくるので彼らを案内しつつ、自分にとっても初めての南での夏なので、普段釣っているのとは違う、気になっていたけどまだ行けていない川を釣ってみたり、新たなポイントの開拓の時間にしようと思っている。

楽しみ~~

Review : ECHO CARBON 690-4 



 
自分が最も魚を釣っているロッド、LOOP696-4MFのティップセクションがついに折れてしまい、バックアップ用にと購入したのがこのECHO CARBON690-4です。
NZも南島に来てからはメインターゲットのブラウンのアベレージが4~6lbくらいと大きい。北島の川に比べると開けた広い河原が多く、風が強い。チェコニンフなどのハイスティッキングスタイルの接近戦よりはしっかりとフライキャステイングをして、中距離程度のディスタンスを投げることが多いなどの状況の違いから6wtロッドの出番が圧倒的に多い。
現地のローカルショップを覗いても、6wtロッドがメインの品揃えになっている。


さて、このECHOですが、ロッドを継いで、持ったときの第一印象は「重い」でした。
このロッドを選んだ理由は、

コンポーネントなどの細かいところは変更されているけど、ECHOのロッドの中でもたぶん一番のロングセラーなんじゃないでしょうか?
英語の媒体でも、日本語の媒体でも、このロッドに対する評価は自分の知る限りではポジティブなものが多く、信頼できそうだったし、値段も安い。マットブラウンのブランクカラーやリールシートなど、デザイン面でもいい感じ。
といったところです。

実物に触れたことがなかったのですが、どちらかというとあまり張りの強くない、ライトでフレキシブルなロッドを想像していた。実際に手にしてみると、張りが強くないのはイメージしていた通りだったものの、ライトではないしっかりした重たいロッドです。

いったいどれほどのウェイトがあるのか、ちょっと測ってみよう。
rajeffsports.comの英語サイトにはウェイトの記載はなく、日本代理店のC&FのサイトにはこのECHO CARBON 690-4は4.6ozとなっている。

ところが実測では

141.03g、5ozもある。これは重いなあ。
いまや、9ftの6wtロッドは3~4ozのものが多い中で、この5ozはちょっとイタイなあ。

ではなぜこのロッドはこんなに重いのか?
ガイドはシングルフットだから、その分ラッピングとエポキシの塗りが少ないわけで軽いはず。
それはズバリ、ブランクスそのものが重いんですね。

このロッドは、最近のモデュラスの違うグラファイトシートを重ねたり、方向を変えて巻いたり、Xラップで締め上げたりして「うす壁構造」になっているモダンなグラファイトロッドとはかなり違う、一昔前の「一発厚巻きのカーボンロッド」だ。

グラファイトロッドというより、カーボンロッドといわれていた時代のものを彷彿させるロッド。だからこのCARBONというシリーズ名はある意味ピッタリのネーミングだったんですね(笑)

バスロッドで言えば、ジグ&ワーム系のロッドではなく巻物、完全にクランキングロッドの方のテイストです。


断面を見ると厚壁なのがよくわかる。


対照的にうす壁のSAGE VXP

 
上がSAGE VXP、下がECHO CARBON。継いだときの段差の大きさも一目瞭然。

では、このロッドのいいところは、

とにかく丈夫そう。このロッドが折れるなんて想像できない(笑)
入魂は60cmくらいのブラウンだったけど、トルクフルで十分なリフティングパワーを秘めたブランクで全く不安はなかった。

厚巻カーボンロッドのテイストは決して嫌いではない。フライロッドでは、ラインのロードがいいし、魚を掛けたときのフィーリングもおもしろいし。

この素材にしては、テーパーデザインの良さでそれなりの「キレ」は出ている。
リカバリースピードは速くはないけど、そんなにダルダルなロッドではない、いいアクションのロッドだと思う。


ECHOのウェブサイトによると、
このECHO CARBONはシリーズ全体的にはミディアムファーストのアクションながら、この6wt、690-4だけはファーストアクションになっている。

6番ロッドに求められる仕事といえば、やはり5番ではキツイ風の強い状況下でのキャスト、空気抵抗の大きいフライを投げるなど、それなりにラインスピードを上げる必要のある場合が多いから、やはりミディアムファースト~ファーストアクションのロッドがいいと思う。

だからデザインしたTim Rajeffが690-4だけはより速めのテーパーにしたのだとしたら、その意図は伝わってくるような気がする。

ただこの素材できつめのテーパーをかければ、当然バット径は太くなり、かなり重くなってしまう。

つまりこの重さはこの厚巻きブランクでこういうファーストアクションを作った以上、なるべくしてなったという感じなんじゃないだろうか。

この辺を考え合わせると、ECHO CARBONはよりライトな低番手、3~4番ロッドのほうがこの素材の宿命的な重さがさほど気にならず、良さのほうが出てくるのではないか?6番になると、デメリットの重さのほうが際立ってしまっているような気がします。

持ったことはないけど、376、480辺りがこのシリーズの中では買いの番手なんじゃないかと勝手に想像してみたりしています。



Getting into my new rod, and fun fishing with my friend

今週末は素晴らしい晴天に恵まれて、久しぶりに風の弱い穏やかな朝。

さっそくニューロッドを車に積んで、魂を注入するべく川へと向かう。

いつもの川のいつものストレッチ。今日も魚が見えている。


リグもいつもどおり、アダムスパラシュート#12+フェザントテイルニンフ#14をセットアップ。

ストーキングして、ゆったりとクルージングしているヤツに狙いを定めます。

3投ほどでさっそくフッシュオン!

けっこういいサイズで対岸近くまでバァーッと走られたけど、ロッドには十分なバットパワーがあるので不安はない。身切れでフックアウトしてしまうのだけが心配。


スタートからわずか20分ほどで早くも入魂完了!


5lbちょい超え、ジャスト60cmのナイスジャック(オス)だ。

ようやく、これで今シーズン10本目の60cm超えの魚。

最近50cmクラスばかりだったので、久しぶりのいい魚だ。

南島に来てからは、5lb、60cmが自分的にはいい魚と言える一つの基準になっている。

 
傷ひとつない、パーフェクトな魚体だ。


ブラウンにしては珍しい、尖がったレインボウのような胸ビレ。

一口にブラウンといっても、体色、模様、シェイプとも、さまざまなタイプのブラウンがいる。

う~ん、この1匹でかなり満足、とっても満足。

この後、このポイントにまだまだ魚はいましたが、かなり背が高く伸びてきた草にたびたびバックキャストが引っかかってしまったり、まずいアプローチのせいもあって2本目が捕れず、この場所を後にします。


午後は先週良かったTaieri Riverに再び。

まもなく始まるホリデー期間中に、日本から1人、Aucklandから1人と2人の友人が入れ替わりでやってくるので、いつも釣っているストレッチ以外の新たなポイントを開拓しておきたい。


今日は本当に素晴らしい天気だ。


初めて釣るストレッチだけど、かなりいい雰囲気。


魚は絶対にいると思われるが、今日はライズが起こらない。

時間帯かな?

この川は、ライズを釣る川と自分の中では位置付けられている。

なのでライズがないとやはり釣れる気がしない。


結局最後はいつものストレッチに。

しかしこっちでもライズが起こらない。

先週から大きな状況の変化はないのに。

今日はどうしたんだろう??

河原の草に寝転がっていたら、ウトウトと30分くらい寝てしまった。

もう帰るかな?

ボンヤリ水面を眺めていると1つライズがあった。

6時5分くらい前だ。

イブニングライズの始まりか?

立ち上がって、先週良かったカディス#14を結んで、キャスト開始。

とりあえずナチュラルドリフトで流す。

出た!!

手前まで寄せてきてバレてしまった。そんなにデカくはないけど40cmくらいのだった。

続いてもう1発出た!!

またバレてしまった(泣)

これで本格的にライズが始まるかと思ったら、これきりで終わってしまった。



翌日は、今シーズン初めての週末に爆釣したときにあの川で会って、動画を撮ってくれたKiwiアングラーのMartyと久しぶりに一緒に釣ろうってことでキャッチアップ。

朝、Martyの自宅に寄るとガレージの中を見せてくれた。


現在製作中のトラウトだそうだ(笑)


Martyは短パンでウェーダーなし。弱っちい日本人のようにゲーターガードとか、そんなものは身に着けない。そんな気の利いたものはNZにはないし。

たしかに今日は暑いけど、ブラックベリーやマタゴウリのトゲもいっぱいだし、よくそんなんでいけるねえ。。オレはウェーダー履くよ(笑)

さすがKiwiアングラーだなぁ。。

半日ほどやって、全部でたぶん20匹くらいは見える魚がいたけど、現在、渇水状態のこの川では魚が超スプーキーで難しく、ほぼすべてスプークされてしまった。
2人とも釣れないまま、最後のプールに来ると3匹のクルージングフィッシュを発見。

Martyに先にトライさせて、自分は見ていたけど釣れません。

Martyはニンフだけど、インジケーターを使わずにニンフをナチュラルフォールさせて、後は魚のアクションを見てストライクを取るスタイル。

これでダメなら自分のドライ&ニンフを試す価値ありだ。

沈んでしまうニンフを取らなくても、水中で宙吊りになるニンフを食う場合があるからだ。

そして狙いが的中!

わずか1投で、3匹いた中の一番いいヤツが食った!!


Martyはまたしても撮影係りに。

5番ロッドだし、ドロッパーのティペットが一度使ったものの使いまわしで、何ポンドだったかよくわからないので(Hopefully 6lb, but..may be 5 or 4lb??みたいな)慎重なビビリ気味ファイトで手こずってます。これでも後半だけで、相当長い時間やりあいました。


キャッチしたのは5lb強、61cmのまたまたいいジャック。
よく引くブラウンでした。


ほぼあきらめていた最後の最後で釣れてよかった。


SAGEのロゴのeの字のところに小さなテントウ虫が止まっているのが見えるだろうか?
英語ではなんていうの?ってMartyに訊くと、"ladybird"っていうんだそうだ。

へえ~~、そうなの。。


今週も数は2つだけどいい魚が捕れたし、天気も素晴らしく、最高でした~~