Everyday Things 2014/08/19 Brainwashing Society 今週は、現在Aucklandでしている仕事の退職の手続きやらで釣りに行けませんでした。 Dunedin行きを着々と準備中。 ところで、今日は釣りとは全く関係のないお話。 「予定調和」という言葉をご存知だろか? 調べてみると、 イレギュラーな存在が現れようとも最後には全体として調和のとれた状態、またはありふれた状態になることや、ありふれた状態になることが予想できてしまうことを意味する語。 例として、「この物語の結末は予定調和であった」のように使われる。 ソース:実用日本語表現辞典 http://www.weblio.jp/content/%E4%BA%88%E5%AE%9A%E8%AA%BF%E5%92%8C とある。 おもいっきり簡単に言ってしまうといわゆる”デキレース”といってもいいだろう。政治などでもあらかじめ決まった結末に向けて筋書き通りにストーリーが進んで、予定通りに収束する。 自分がチョコチョコと訪問する、とある社会問題系ブログにいつも鋭いコメントを寄せる方がいて、その方が「AKB総選挙」についてこんな事を言っていた。 この「AKBという普通の女の子の集団」と「現在の政治家の集団」は非常に似ている。両集団に共通しているのは「卓越した存在がいない」ということ。普通か、それ以下の人々を寄せ集めてスポットライトを当ててショーアップし、優れたものを絶対に見せないようにして、凡庸なものの中からトップを国民に選ばせる手法。これを当たり前にしていけば、国民は本当の美人、優れた人格者がいても自分では評価できず、何でもいいからテレビに出てくるバッタもんの中から選ぶということに慣れてしまう。 きっとAKBという存在は社会実験、あるいは社会誘導の手段として使われていると思う。国民に、極めて良いものの中から厳選するということをさせず、与えられたありきたりものの中から選ばせる。AKBは予定調和社会作成ツールだと思う。 「予定調和」と検索を入れると、「予定調和 秋元康」と勝手に出てくる。彼は「予定調和をぶっ壊す」などと言っているらしいがそうではない。彼は「予定調和の作成者」そのものだ。 一流品でないものを集めて提示して、その中から選ばせ、選んだ人々をして良いものを選んだ気分にさせる。 そこに立つ資格のないものをそこに立たせるためには、優れた資格者を見せてはならない。 現在の日本の政治家の劣化はAKBの選挙とリンクして進み、愚鈍な人間がトップに立てるという予定調和は完成した。 ということです。 う~~んと思わず唸ってしまった。なんと鋭い考察だろう。 このAKB総選挙というくっだらないイベントは、ちょうど自分が日本を離れた頃から始まったようで、一度もこれをテレビで観たことがないんだけど、インターネット上の情報からでもその胡散臭さ、くだらなさ、マスコミのバカ騒ぎっぷりのアホさは十分伝わってきていて、とても気分の悪いものを感じていた。そもそもこのAKBというグループの存在自体も。 だから自分もこのAKBの存在の背景には何かありそうな、胡散臭さの本質は感じ取っていたけど、正直それが何なのかはわからなかった。 ところが、その得体の知れない何かをここまでキッチリ言語にして語ってもらえると、 ああーー、そうだよ!まさにそれそれ!! と非常に納得。目の前のモヤモヤをすっきりと晴らせていただいた気分になってしまった。 本当にその通りだと思う。 今の日本の政治事情そのものじゃないか。 現在の政治家の愚行はもはやどうしようもないところまできている。 しかし、いい政治家を選ぼうにもいない。仕方なく与えられたチョイスの中から選ぶしかない。 よくない選択であっても、自分の投票した候補者が当選すれば、勝ち馬に乗った心境で、なんとなく良い選択をしたような気分になってしまう。 AKBという仕組まれた愚民化促進のための社会現象。 その拡散ツール、テレビで国民を思考停止、選択停止に。 恐るべき一億総洗脳社会だ。 PR