Fly Fishing 2015/12/31 Fish The Oreti 今年もクリスマスホリデイの時期がやってきた。 24日で仕事を終えて26日から4日間、かの有名なOreti River釣行に行ってきました。 Oreti River、NZの数ある川の中でも最もチャレンジングな川の1つとして知られる大きな川。 思いっきりむき出しの広いリバーバンクを強風が吹きぬけ、水の透明度も高く、魚もハイフィッシングプレッシャーゆえスプーキーでそうそう手にすることは出来ない。上流部に関しては、ウォーキングアクセスのみが許可されていて、ロングウォークを強いられる。 しかしその素晴らしい景色と、トロフィークラスのビッグブラウンが世界中のフライフィッシャーマンを引き付けて止まない川です。 結果から言うと、Day1が2本、Day2が1本、Day3は唯一サイトで掛けた魚をリーダー切れで逃してノーフィッシュ、Day4はOretiをあきらめ、周辺の別の川でレインボウを1本に、帰り道にMataura Riverに寄って、軽く癒されて帰ってきました。 今回ベースキャンプにしたMossburnの街を流れるOreti。この区間にもけっこう魚の姿は見えた。 今回最も多くの時間を費やした、Walk Only Zoneより2つ下のBeat区間。 SAGEのステッカーを貼った車が1台あってDownstreamに行ったようなので、自分はUpstreamを選択。 さあ~、行ってみようか~。 これがOretiでのファーストフィッシュ。長さは63cmでしたが、細くて5lbしかなかった。Oretiにしては物足りないサイズ。 水深のあるプールに2匹居たうちの1匹をサイトで仕留めたもの。これはニンフを取ったが、コイツを掛ける前にもう1匹のほうがドライに浮いてきて口を空けたのに喰いそこなっていた。そっちの魚のほうがでかかったのに~ Day1の夕暮れ時にキャッチした2本目。まあまあのコンディションで6.5lb、66cm。 これはアップストリームに釣り上がった時にドライに浮いてきたのに喰わなかった。それを帰りにもう一度狙うと1投でニンフをテイク。 ちょっと出目金くんのブラウン。まだOretiにしては小さいなあ。。 ドライに出てくる魚がしっかりと喰わずに、なにか活性が低いように感じた。 Day2の朝、7時にWalk Only Zoneの下流側のカーパークに着くと白い車が1台。これがなんと日本人のIさんで、もう何年も正月休みにNZに釣りに来ているそうだ。しかもなんと、このブログを読んでくれている読者の方だということで、もうビックリです! ここからアップストリーム側の1つ目のBeatを案内してくれるということで一緒釣りあがった。彼はルアーマンなので、ブラインド向きの一発勝負の瀬をIさん、ちょっと緩めのサイト向きの流れをフライの自分がという感じでシェア。 Iさん、見事に7lbと5lb強の2本をキャッチ。自分が狙った魚はすべてフライが流れてくると逃げました。この状況下では、瀬に入っているアクティブな個体を狙えるルアーの威力は強力だと痛感しました。 Oretiのことをいろいろ教えていただき、短時間ながら楽しい時間を過ごせました。 Iさん、ありがとうございました! それにしても、日本人の釣り好きはアジア人の中では特殊な存在だと思います。 こんなところに釣りに来るのは、アメリカ人、イギリス人、その他のヨーロッパ人、南アフリカ人、そしてアジア人では日本人だけです(笑) 午後は1人で前日釣った区間にもう一度トライしたくて向かいましたが、すでに車が2台。 仕方なく、Mossburnより少し上のアクセスから川に入って、サイトで何とか釣ったのがこの1匹。 ガリガリくんのブラウン。60cmは超えてるけど、もう重さは測らなかった。 岸際でボンヤリしていて、反応しないけど逃げないので、ドライを鼻先に持っていってやろうと、チョコチョコっとフラッタリングさせると突然襲い掛かってきた。 Day3はDay1に釣ったBeatをもう一度。サイトで狙い続けて、ようやく掛けた魚をリーダーがフライの結び目で切れてロスト。 3Xなのになんでだよ~ Day1-Day3まで3日連続で快晴の夏日に恵まれ、最高の天気でしたが、釣りには非常にタフな状況でした。風もOretiにしてはまったく穏やかな方なんだと思う。 同時に水位も少しずつ下がり続けて、日に日にキビシくなっていくように感じた。 Day4はOretiには行かず近くの別の川に行ってみた。 すごくいい川なんだけど、この川はDydimoがすごかった。 対岸の岸際の石が乳白色に見えるのは、すべて水位が下がって干上がったDydimoです。 リバーベッドの石は完全にDydimoに覆われて2回りくらい大きくなってしまっている。 水中にある状態では表面は薄茶色に見える。 引き剥がしてみると中は白っぽく、けっこうしっかりしている。水に濡れた脱脂綿のような感触。 釣り始めてすぐ、50cm超えのいいレインボウがロイヤルウルフに出た。 久しぶりのレインボウだ。 撮影中にデカイNZイールがレインボウを襲いにきた。足で追っ払っても、弱った魚の匂いを嗅ぎつけるのか、しつこく寄ってきて噛み付いてくるんです。余裕で1メートル超えの巨大ウナギ。。 ネットですくおうと思えば簡単にすくえるくらい逃げないのだ。 もー、ホントどっか行ってくれ~~ 匂いを嗅ぎつけられないように、ウナギより下流に移動しないとダメです。 すぐに釣れたので期待したが後が続かずこの川を後にした。 Dydimoさえなければホントにいい川なのになぁ。。ちょっと残念。 最後はGore経由でDunedinに帰るので、Mataura Riverに立ち寄ってイブニングを少し。 軽くスピナーフォールもあって良さそうだったが、なぜかライズはあまり起こらなかった。 それでもネバっていると、♯18 CDCクイルダンに出てくれた。 やはりメイフライは小さく、サイズはこれでちょうど合っていますね。 同じフライにもう1匹小さめのが出た。 いつも必ず魚に触れるMatauraは、Oretiとは対照的な癒しの川。 こんなわけでOretiが2日半とDay4はおまけ的な釣行となりました。 初めてOretiを釣った感想。 やはりタフでチャレンジングなのは噂どおり。覚悟はしていたものの、この時期は多くのアングラーが訪れプレッシャーの高まるこのホリデイ期間であり、加えて、低水位、高透明度の水が状況をよりタフなものにしていたように思う。 結果的には場所も何もわからず、それでも半日で2本キャッチして、他にも魚の反応があったDay1が一番よかった。Day2-Day3は魚を見つけても、ほとんどまともな勝負をさせてもらえなかった。まあ、これがOretiなんでしょうね。 Oretiを釣るにはテクニカル、フィジカル、そしてメンタルの3つともしっかりしていないとダメですね。 見つけた魚をいつもより遠くから狙い打つキャスティング。長い距離を歩いても集中力を切らさずに釣り続けられる体力。そしてスプークされたり、バラシてもあきらめずに、心が折れそうになる状況であっても、突然めぐってくるチャンスをモノにできる判断力はメンタルの強さがあってこそですよね。 一雨降って状況が変わったら、また必ずOretiにトライしてきます。キビシイけどまた行きたくなる川です。やはりこの川でオーバー10lbが釣りたいです。 今回、ホリデイ前の仕事の最終日より2日前あたりから、久しぶりに持病の腰痛が少し出ていて、それほど酷くはないものの、ベストコンディションではありませんでした。 Day1の釣り終了後、モーターキャンプへの帰り道では車のタイヤパンクも発生。 路肩でスペアタイヤに交換して事なきを得ましたが、2年前のこの時期にも腰痛とタイヤのパンクがセットできているんですよ。この時はホリデイに入る前の週だったけど、なんでいつも一緒にくるかな~?? とりあえずいったんDunedinに戻ってきて今年の釣行は終わりです。車と自分の体を整えて、ホリデイ釣行の第2弾、第3弾と行ってこようと思います。 今年、2015年もこのブログを読んでいただいてありがとうございました。 ところでこのブログも開設から早2年と3ヶ月が過ぎ、フリーで使える容量が残りわずかとなってきました。おそらく来年1月くらいでいっぱいになってしまうと思います。 最近ちょっと多忙で更新頻度も下がっていましたし、写真のクオリティにも限界を感じていて、そろそろ一眼レフの導入も考えてはいますが、あくまでも釣りメインなので荷物が増えてモビリティが下がるのもちょっと。。 というわけで、このブログに一区切り付ける意味で、容量を使い切ったらいったん終了にしようかと考えていました。 もともと書きっぱなしの自己満足ブログで、そんなに読者が多いわけでもないですし。 しかしながら今回のように偶然読者の方に釣り場であったりすると、やはり読んでくれている方の存在を実感して、やめてしまうのもどうかなと思います。 そこで、このブログを読み続けたいとの希望がある程度多ければ、引越し先を見つけて継続しようかなとも思います。 よろしければこの機会になにかコメントを寄せていただけると励みになるかもしれません。 それでは皆さん、来年も良い釣りを。 Happy New Year and Tight Lines!! PR