忍者ブログ

SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

The Light ②

先週の感触からすると、今日も日中のハイライトコンディション下なら、ドライフライに反応してくれる魚はいるはず。


ここは中流域の最もプロダクティブなセクションの1つ。
とりあえずここはニンフで釣ってしまったので、この次のいいセクションまでしばらく続くストレートな流れに、早めのテンポでドライを打ち込んでいきます。

全く出てこないなあ。。

まあ、ここはいつもあまり出ない区間だからいいか。
一見良さそうでも、やはりストレートなセクションはあまり釣れないものだ。ベンドが続く曲がりくねったセクションの方がいい。


そして前回一番いいサイズのレインボウが出たベンドのプールに到着。
中流域で一番の大場所。

この前のレインボウはプール下の緩い流れからブラインドで出てきたが、今日は出ない。
このタイミングで、少し日光も陰ってきてしまった。

もう少し光が差し続けてくれると良かったんだけどなあ。

次に画像の右になる、ベンドを回り込んで、プールの上から落ちてくる流れに注目。
前回は発見するのが遅れて釣りそこなってしまったが、ココにも魚がいた。

んんっ、前回魚が居たポジションより下の、波だった水面がプールのなじんでいく辺りの少し深いところに、なんとなく1匹いるように見える。

薄っすらとしか見えないけど、たぶん魚だ。

その影の約1m上流に1投でキャストが決まった。

ゆっくりフライが流れていくと、


スーッとその影が浮いてきた。

やっぱり魚だった!


浮上した魚影が、水面ににタッチするかしないかのところでUターンして水底に戻っていく。

捕食音も、波紋さえもほとんど立てなかった。

フライは水面から消えている。

食ったの!?

遅アワセをくれるとフッキングが決まった。

食い方に反してファイトは強烈!!


ランディングしたのはジャスト50cmのレインボウ。



フッキングは、ギリギリくちびるの薄皮1枚。

アブね~、もう少しファイトが長引いていたら、プチッと皮切れてたな。

サイトで魚を見つけてからアプローチしたからわかったけど、ブラインドで狙っていたら、魚が出たことにも気付かなかっただろう。
そのくらい静かなバイトだった。

でもよかったー、今日もドライで釣れてうれしー^^

午前中の反応だと、今日は何本釣れちゃうの?って感じでしたが、午後になって雲ってしまうと、2時間くらい何も釣れない時間が続きます。

唯一のチャンスは


この流れに横たわる水中倒木のポイントで、いいレインボウを掛けながらも3Xのティペットをブチ切られてしまった。

ここは過去にも数々のドラマがあったポイントで、倒木の後ろで出ることもたまにあるが、本命は前。必ずといっていいほどいいレインボウが着いている。ブラウンが出ることもある。

倒木に当たった流れは、川の真ん中に向かって横に逃げていく。上からドリフトさせていって、この木に沿って横に流れるレーンに乗せてやると下からガバッと出てくるエキサイティングな場所。リーダーをコントロールして、どれだけ長く倒木の前にフライを留めておけるかが勝負。

今日も絶対出てくるはずと思っていたけど、反応がないのでダメかな~とあきらめかけた10投目くらいで、倒木の下からデカく開いた口がヌーッと出てきて、いわゆる”縦パク”でアダムスパラシュートに襲い掛かってきた。

このポイントでの問題は、ほぼ確実に倒木の下に入られてしまうことで、ランディング率は50%いってないと思います。
今日もまたやられてしまった...

この後けっこう長い距離を釣り上がってもいいサイズの魚は出ず、引き返しながら要所要所でキャストして、

 
ようやくレインボウが1匹。
小さい頭のかわいい顔つきのヤツだけど、これでも44cmある。フライは同じく#13アダムスパラシュートで。
これも静かな出方で、次に投げるスポットを見ながら視界の端でフライを追っていたから、

んっ、出た?

くらいにしかわからなかった。

午後はパッとしないけど、ドライでも2匹釣れたし、まあいいか。

時計を見ると午後3時。

ビミョウに時間が余った。

今から上流に行ってもそんなに時間がないし、今日は中流でやりきろう。

車で少し下って、別のセクションを釣ってみても反応なし。

最後にドライ&ニンフに戻して、4時半くらいまでやって上がろう。

あと1本釣りたいな~とネバっていたら、終了間際に待望のバイト!

 
この日最大レインボウの51cmが下のニンフを取った。


恐竜っぽいイカツイ顔のオス。
さっきの倒木ポイントで、下からヌーッと出てきた口もこんなタイプのオスの魚だった。



この魚もこんな込み入ったところで掛けたから大変だった。川の真ん中に流れついた枝のたまりの向こう側、対岸との間にいたけど、どうにかランディングに成功。


よし、これでちょっとやり返したぞ。


今日1日釣りをして、魚がすごく光を求めてるように感じました。

やはり初冬のこの時期、前回釣行から続く魚の着き場にしてもそうだし、ハイライトのコンディション下の方が明らかに反応がよく、朝夕や日中でも曇ってしまうと特にドライフライには出ない。出ても水面まで浮上してくるのがやっとという感じで、バイトシーンがすごく静かだ。
今日ドライで釣った2本のレインボウの出方が、ドライフライシーズンの終わりを物語っていた。
何か魚の行動が、光のコンディションに支配されているということを強く感じました。

釣果の面ではもう大満足。トータル8本で、ブラウン、レインボウ共にサイトでいい魚を仕留めることができたので言うことなし。

こりゃ~、来週まで大雨で状況が変わらなければ、また来ちゃうかな?
楽しすぎだな、これは。(笑)
PR