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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

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Finally New Season opens in The South!

ついにニューシーズンがスタートした!


ライセンスも届いたし、


ニンフもサブボックスまで満タン。ポータブルGPSのバッテリーも交換したし、準備は万端。

1日の水曜日は穏やかな晴天。職場のサロンの窓から恨めしい思いで青空を眺め、川への思いを馳せていた。

そして待ちに待った10月最初の日曜日。憧れの地、Goreへと車を走らせる。Dunedinから南西へ150km強、1時間45分のドライブでGoreに到着。


お約束のブラウントラウトのモニュメント。ついにここへやって来た。


World Capital of Brown Trout Fishing.いいなあ。

残念ながら木曜日の夜に短時間ながら滝のような雨が降って、川は増水したと思われる。
ここまでSH1で何本かの川を渡ってきたが、どの川もことごとく茶色に濁っていた。
ここMataura Riverもやっぱりかなり濁っている。

う~ん、やっぱりかあ。。

まずは上流に車を走らせながら、川の様子を見て回ろう。

中流域でもまだかなり濁っている。Matauraは長く大きな川なので上流まではかなりの距離がある。


車でどんどん北上。遠くの山には雪が被っている。北島では見ることのなかった景色。

ヘッドウォーターにアクセスするには別のルートを通らなくてはならないので、今日はそこまでは行かずに中流域の一番上辺りまでにして、ダメなら周辺の他の川を見て回ろう。


中流域のかなり上まで来て、ようやく釣ってみようかと思えるくらいの濁りになってきた。

とりあえず用意して、今シーズンのファーストキャストを。

しかし強風でかなり釣りにくい状況。オープンな開けた河原でとにかく風が強い。

これがNZ南の川です。

全く釣れる気がしないので、車で別のアクセスポイントを回ったりしているうちに午前の部は終わってしまった。

こりゃキビシイなあ。

やはり大きな川で場所を知らないのは痛いですね。

よし、今日のMatauraはあきらめよう。

Dunedin方向に戻りながら他の川を見て回ろう。


ここもめっちゃ良さそうな川なのにこの濁り。釣りはしない。


こっちはまた別の大きな川だけどこっちもダメだ。

さらに戻って、


ここは9月の終わりにウインターシーズンもOKなリバーマウスのポイントを回っているときに、1号線がこの川を渡るので見つけた川。

チラッと車から見えた川の雰囲気がすごくいい感じで、とても気になっていた。
めっちゃlovelyで好きな感じのいい川だけど、やはり濁ってしまったか。。


ダメもとで2時間くらい釣ってみたけど、アワセと同時に吹っ飛んでくるようなミニブラウンが1本かかっただけでした。ポロッと外れて水に帰っていった(笑)

この川のヘッドウォーターも見に行ったけど、


大増水&激流。

無理だな。


結局1日で550kmも車を走らせて、ノーフィッシュというかほとんどノーフィッシングで終了。

まともに釣りが出来なかった。

クソー、釣りてーー...

Aucklandの友人の話では北島も天気が悪く、キビシイシーズンのスタートなのは同じようだ。

明日もいちおう休みなんだけど、これでは出撃しても無駄足かも。

クヤシイけど南の初フィッシュは来週までお預けかな?

まあ結局、翌日も出撃してしまうんですが(笑)

この時点ではけっこうグッタリで、翌日とんでもないドラマが待っているとは知る由もなかったのだ。
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Learning about Otago Fisheries

いや~、やっぱり南は寒いです。


昨日朝起きたらなんと車に雪が積もっててビックリ!

もう春だし引っ越して来た時は暖かかったから、もう雪はないと甘く見てた。

ここ1週間くらいはずっと天気が悪くてめげる。日本の3月上旬みたいな感じですね。

ところで、インターネットでリサーチしていたら、DunedinのシティにFISH&GAME NZのオフィスがあるようなので、今日昼休みにちょっと行ってみた。

ええと、Hanover StとHarrow Stのコーナーってことだけどどこだ?

おっ、あったあった!


NZの釣りとハンティングを統括しているカウンシル、FISH&GAME NEWZEALANDのDunedin Officeです。

 
釣り場ではおなじみのANGLER ACCESSの看板が。これを街中で見れるとなんだか嬉しくなるなあ。


つかつかと入っていってみる。



ここに来た一番の目的は、


THE GUIDE TO TROUT FISHING IN OTAGO、コレコレ。

Dunedinがあるこの地方は、NZのOTAGOというリージョンなんですが、これはOTAGOリージョンのトラウトフィッシングのガイドブック。

こいつを手に入れたくてここへやってきたのだ。

対応してくれたオフィサーにAucklandから来たばっかりなんだというと、親切にいろいろ教えてくれて、


おなじみのパンフレットもOTAGOの川、レイクのものをたくさんもらってきたし、


Spot X Freshwater NEWZEALAND、これもまあまあ使えるガイドブックなんだけど、本屋で半額の$19.99だったから購入。

かなり情報収集が整った。

あとはこのブログのSuppot Gearのページでも紹介しているバイブル、TROUT FISHING GUIDE / JOHN KENT著のSOUTH ISLAND版を入手すれば完璧だ。

あとは実際に釣りに行ってみるしかない。

なんとなくだけど、まず釣ってみるべき川が10本ほど見えてきた感じです。



2014-2015シーズンのライセンスもオンラインで購入。2012年は$120、去年は$121、今年は$2値上がりして$123。まだ安いです(笑)

今年から海外から来るビジターや、NZに住んでいてもワークビザで働いていたり、ワーホリの人たちは
$160のNon-Resident Licenceを買わなくてはならなくなりました。

プラスティックのカードはまだ届いてないけど、それまではこのPDFファイルをプリントアウトしてサインして持っていればOK。


今シーズンのライセンスの写真は、このFISH&GAME NZの機関紙の表紙と同じコレ。

フライタイイングもしなくては (汗

スカスカになっていたニンフボックスも頑張って埋めて、


メインは満タン、サブのボックスがあと少し。

今シーズンは南に来て、メインのターゲットがレインボウよりブラウンになるので、ダークなナチュラル系が多め。2シーズン北を釣り込んだ感想として、ブラウンはアトラクターよりナチュラルなほうが食う気がしているので。

まあ、あくまでも個人的な主観ですが。


シーズン初期のブラウンのために、ストーンフライを意識したダークな色調のこんなチェコニンフも巻いている。

Dunedinに来てすぐ、仮のテンポラリーな住まいから仕事に通い始め、同時にネットで正規の住まい探しをしてとやっていましたが、まあまあいい物件が見つかったので不動産エージェントと12ヶ月のコントラクトを結んだ。

バタバタと忙しい初めの2週間だったけど、明日そっちに引越しをして、ようやく落ち着けます。

いよいよ新シーズン開幕間近!

早くも自分にとってはNZ3シーズン目になるわけだ。

もう戦う準備はできている。

次の日曜は9月28日でまだオフシーズンだけど、どこかしらウィンターフィッシングOKの場所に行ってこよう。






The First Fish in The South

早いものでDunedinでの新しい仕事も最初の1週間が終わり、とりあえず南での初めての釣りに行ってみようってことで、近場でウィンターシーズンの釣りがOKな場所をリサーチ。

まあ川の下流域かレイクになるのは北と同じですが、いくつかありました。

Dunedinのエアポートの近くを流れる、このリージョンでも代表的な川の1つをピックアップ。
この川のリバーマウスでシーラントラウトにトライしてみることにしよう。

シーラントラウト(Sea Run Trout)とは要するにブラウントラウトの降海型のヤツだ。

釣ったことないから釣ってみたいじゃないか!

行きますっ!!

ちなみにDunedinから40分のドライブで行けちゃいます。近い!


シーズンは通年。ターゲットはブラウンの他にチヌークサーモンも書いてある。

どうなんだ?

まったく知らない場所で、釣ったことのないターゲット。

はっきり言ってやってみないことには全くわかりません。


 
だだっ広いし。。(笑

ダブルハンドでいってみよう。


フライはまあ、日本の海アメの釣りあたりが若干参考になるんじゃないかと思って、S坂さんのサケ稚魚フライを参考にさせてもらったオリジナルをうちにあったマテリアルで適当に巻いてきた。
シーランは現地でホワイトベイトと呼ばれている1インチくらいのベイトフィッシュを捕食するということなので。

ちなみにこのフライ、北のレイクでもスメルトパターンの時には普通にレインボー釣れてました。
フックサイズは#6です。

今朝は8時過ぎがロータイドで、下げ止まりから潮が動き始めるタイミングで釣ってみようと思って、9時半頃にスタート。



こっちがマウス、海との出会い。


上流には橋が。

美しい場所です。素晴らしい眺め。

ライズやジャンプしている魚は全くいないようだ。つまり魚っけなし。

数人、スピンフィッシングをしているローカルのアングラーもいるけど、誰もロッドは曲がらない。

う~ん、全然釣れる気がしないなあ~。。

スタートから30分を過ぎた頃、上げの潮が動き始めて、ラインが上流に向かって流されるようになってきた。

ところどころに潮目ができたりもして、何かが起きそうな雰囲気にはなってきたけどどうなんだ??


さっきまでウーロン茶のような水色だったのが、あっという間にクリアーな海水に変わっていく。

 
どんどん海水が満ちてくるのがはっきりとわかる。

しかしバイトはこない。

ラインもFボディ+インターティップからインターボディ+T-3ティップに変えてみたりしながら、2時間近くネバってはみたけど、何もなし。

よし、休憩だ。

けっこう風も強くなってきたしどうするかなあ?

上げ止まりから下げていく潮で釣ったほうがいいのかなあ?

そもそもこのウインターシーズンのシーランやサーモンはもうここに入ってきているのか?
9-11月くらい(春)がシーズンということらしいけど。

もうちょっと通ってみないとわかりませんね。

この川の15kmほど上流にレイクがあるので、そっちも様子は見てみたい。


よし、レイクに行ってみよう。

 
レイクに着くと風がビュウビュウじゃないか。。


まあまあ大きなレイクです。


フライのターゲットはやっぱりブラウンだな。
パーチやうなぎに、あと...


なんだこの"Giant Kokopu"って魚は?

説明によると、これとうなぎが"native"つまり、もともといた在来種ということだ。ブラウンやパーチは"introduced"、移入種ですね。

ちなみに河口湖なんかでもよく、放流バスに対して河口湖で自然繁殖したバスをネイティブといいますが、これは正しくありません。
そこで自然繁殖したワイルドフィッシュであっても、バスはもともとそこにいた在来種ではないので"native"ではなく"introduced"です。放流か自然繁殖かという区別で言うなら、自然繁殖は"wild",ワイルドといいます。


ババ荒れだけど、とりあえずやってみよう。



そしたら、なんか4投目でいきなりヒットしたんですけどーー!!



けっこう重い。。



そんなに走らないけど、下に潜るタイプのファイト。


こりゃ、ブラウンきたな。よっしゃーー
 

よしよし、意外とすんなり浮いてきたぞ~


アレッ、なんかカラフルな魚なんですけどーー


うわっ、パーチだよ、パーチ!!


デカイパーチだ!



なんと南島ファーストフィッシュはパーチ。

パンパンで800~900gくらいはありそう。

外道の釣れることのないNZの川、湖なのでトラウト以外の魚をNZで初めて釣った。

パーチは若い頃にカナダのレイクで釣ったことがあるけど、こんなにデカイのは初だなあ。

もう23年くらい前だ。

この魚を見たら、冬に日本に帰っていたときに釣った多摩スモを思い出した。
プリスポーンのブリブリのヤツだ。


多摩スモ 2014年2月


Perch 21/09/2014 New Zealand

なんか似てる気がするけど、そうでもないか?

パーチは尾っぽの付け根が細いから、あんまり引きが強くないんじゃないだろうか?

背ビレはバカデカイけどね。

引きの強い魚は尾の付け根にパワーがある気がする。

やっぱり多摩スモのほうがガッチリ筋肉質でカッコイイな。


 
この後さらに風は強まる一方で、水もまっ茶色になってしまった。

こりゃ無理だ。早いけど退散しよう。

ここは近いからまたくればいい。


とまあ、ニューシーズンを待ちきれずに出撃してみたものの、強風で4時間くらいしかできなかった。でもいちおう魚も釣れたし、まあまあ楽しめました。

シーラントラウトは釣ってみたいので、近々もう一度トライしてみよう。

10月のシーズン開幕まであと少し。

そういえばこのブログを開設したのも去年のシーズン前の9月だったから、もう1年経ったんだな。

時間の経つのは早いですね。

新シーズンは南島でまた新たにポイント開拓から始めなくてはなりませんが、いつも読んでいただいているみなさんにいい魚をお見せできるように頑張りたいと思います。

よろしくお願いします。





Moving on!!②

2日目の朝フェリーで海峡を渡ります。


これがNZの北島ー南島を結ぶ Inter Islander というフェリー。


いよいよ我がCR-Vでボーディングだーー!

車でフェリー乗るのは何気に人生初だったのでちょっとドキドキ。


Good Bye North Island !!


3時間の船旅です。


やっと南島北端の町、Pictonに到着。よーし、降りるぜーー!


ついに南島に上陸~~。ガンガン行くぞーー


今日も快晴だ。
 

南島でまず感じたのは北島よりドライだということだ。


湿っぽいけど水が豊かで、グリーンが青々している北島と違って、風景も空気も乾燥している。


またまた1号線をひたすら行く。


おおっ、海沿いに出た!


イーストコーストの海岸線だ。

すーげーキレイだな~~


おもわず車を止めた。

自分はサーフィンやらないけど、バス釣り仲間にはサーファーが多い。
これサーファーにはヨダレモノの波なんじゃないだろうか?


海沿いをずーっと南下し続ける。

17時ちょっと前にChristchurchに到着して2泊目。Pictonから約350kmだった。

翌朝、Christchurchに来たらどうしても行ってみたいところがあって、出発前にまずそこへ。


これがPaper Cathedralだ。

2011年、2月にChristchurchを襲った大地震で街は甚大な被害を被った。
町の中心地にあるこの大聖堂もほぼ倒壊したが、国際的な日本人建築家、坂茂氏の設計によって立て直された。


この建物はダンボールのパイプが建材として使われている。
そう、紙でできた大聖堂だから、"Paper Cathedral"とか"Cardboard Cathedral"と呼ばれているのだ。

再建計画当初、この坂氏特有のダンボールパイプを主建材とする設計を疑問視する声もあったそうだが、完成したこのCathedralの素晴らしさに多くの人が感動しているということだ。
自分も今年の2月ごろ、たまたま日本に帰国していた間にNZの特集番組をテレビでやっていてこの建物のことを知り、Christchurchを訪れる機会があったらぜひ見てみたかった。


建物内部はダンボールが反射した自然なやわらかい光に満ちていて、とても”Peaceful"な雰囲気が素晴らしいです。


こんなに早く、ここへ来る機会がめぐってくるとは思わなかったなあ。


さあ出発だ。最終ゴール、Dunedinに向けてラストスパートいってみようか。



ついに道路標示にもDunedinの地名がでてきた!


1号線をAshburton,Timaruと通過。


Dunedinまであと160km!


もう休憩無しで一気に行ってしまえーーー


そして、ついにDunedinに到着だーーーー!!


トリップメーターは一回りして389km、つまり1389km。
途中、無駄に走り回った距離が30kmくらいあるから、実際は1350kmくらいだな。
予想より総走行距離は50kmほど短かったけど、いや~~、遠かった。長かった。


愛車CR-Vは家財道具、おびただしい量のフィッシングギア、少しの仕事の道具(笑)とギター2本で超フルローデッド。後ろサスの沈み込み具合が。。
助手席まで使って無理やり詰め込んで、リヤガラス越しには何も見えない状態で、後方視界はサイドミラーのみ。
この状態で1400kmの道のりをよく頑張ってくれた。

出発前には次の6ヶ月の車検も取った。
バッテリーのマウントステーが錆びて完全に腐り落ちて、バッテリーの下を通っているエアコンのパイプでバッテリーを支えているような感じになっていて、上からも針金で吊って補強したりしていたものの、いつか直さないとマズイとずっと気になっていた。
南島に移動すれば知っている車屋もいないし、次回以降の車検が通らないとよろしくないので、今回ついに修理を敢行。


中古のパーツを取り寄せてもらって、錆びてバイスプライヤーで抓むこともままならなくなっていた4本の取り付けボルトに延長ボルトを溶接してもらいながら何とかはずしてもらい交換に成功。


いい感じに腐ってました。ボロッボロだ(笑)
フラットメイトが車のメカニックでラッキー!

この車を買ってからもうすぐ2年だけど、48000kmくらい走った。
まだまだいけそうだ。あと2年くらい頑張ってほしいな。



飛行機で短時間で移動は便利だけど、たまにはこういう旅もいいモンです。

3日間とも最高の天気でトラブルもなく、NZ縦断を満喫できました。

きつかったけど楽しかったーーー!

来週からさっそく新しい仕事が始まる。釣りのシーズンは北と同じく10月からで、まだ少しの間お預けだけど、待ちきれないのでウインターフィッシングOKのレイクでも探して行ってしまうと思います(笑)