Fly Fishing 2016/02/24 2016 Summer is in full swing 今月初の更新ですが、気が付けば2月もほとんど終わりに近づいてました。 ここのところ多忙ながら、釣りはしっかり行っています。 今年の夏は新しい場所、新しい釣りにトライしていて魚はあまり釣れてませんが(笑) 今月初めの週末はAhuriri Riverの上流へ。 そろそろクリスマスホリデーの混雑も落ち着いていいかなあなんて考えていたら、とんでもない。メチャクチャ釣り人多かったです。みんな考えることは同じようですね。 もう、おそろしく綺麗な景色。 いちおう魚は触れたけど。。 続いて、パブリックホリデーがらみの週末は再びCanterburyのサーモンリバーにトライ。 今回はRakaia Riverの上流、Rakaia Gorgeにも行ってみた。 ここがまたとんでもない絶景で、ヤバイくらいに綺麗です。 今回はうす曇りだったけど、快晴だったらホントにやばいですね、ここは。 しかし今回も釣りの方はひたすらきびしく、サーモンとのコンタクトは皆無。 Rakaia Gorge Rangitata River Mouth またしても砕け散った3日間。 なんとかサーモンをダブルハンダーで釣りたくて、DunedinのOtago Harbourでもやってます。 Otago Harbourもサーモンが釣れるんです。もう街のすぐ裏、車で5分くらいなので仕事が終わってから1-2時間やりに行く感じですね。 まだ釣れてないけど、通ってればそのうち釣れるかな? 今年の南島東海岸のサーモンフィッシングは全体的にきびしいようです。 インランドの草原地帯のリザーバーではセミが盛りのシーズンなので、セミフライで遊びにも行ってきた。 残念ながら、この日はちょっとウインディーすぎてライズがまったくなく、 あきらめてホームリバーで釣って帰ってきました。 しっかり釣れるのはさすがにホームリバーですね。 まあここはそんなに遠くないのでまた出直します。 またOretiにも行きたくなってしまって、 1泊2日Oreti River釣行。 風が強いので有名なこの巨岩のポイント。 この日はそんなに風が強い日ではなかったけど、それでもこの岩の間は強い風が吹きぬける。 やはりこの川で釣りをするのはスペシャルな時間だ。 Ahuriri上流と同様、Oretiも今回すごくアングラーが多かった。 クリスマスの時よりむしろ多かったですね。 釣れないときは釣りの神様、この2匹のKiwiにポイントの相談することもある(笑) きびしい1日の最後に、この6lbの太いブラウンがジュボッとドライに出てくれた。 フライは#10Stimulatorでした。 このサイズがドライに出るのは、さすがOretiといったところか。 それにしても、やはりトロフィートラウトで有名な川は人が多いです。 とまあ、毎週どこかしら、しかもけっこう遠くに行ってますね。 最近はとにかくチャレンジングな場所で、でかくて難しい魚を、そしてとんでもないくらいキレイな景色の中で釣りたいという思いが強くなってきている。 だんだん開口健の「もっと遠く!もっと広く!」みたいなノリになってきました(笑) 早くも残り2ヶ月となった今シーズンですが、なんとかサーモンとオーバー10lbのトロフィーブラウンが釣りたいものです。 それではまた。 Tight Lines!! PR
Fly Fishing 2016/01/25 Interesting Facts about River Brownies なんだか日本は異常低温で、恐ろしく寒いようですね... みなさん、体調管理には気を付けてください。 こちらNZ南島はといえば、ホリデー中はほぼずっと晴天に恵まれていたものの、仕事に戻ってからはすっきりしない天気の日が多く、どうやら去年ほどのビューティフルサマーではないようです。 先週は、今シーズンのスタート直後にいい釣りをした川に行ってみた。オープニングから初めの2週良かった川ですね。 この川は思ったより早く水が低くなってしまって、しばらく行っていなかったのですが、久しぶりに少し水位が回復したようなので様子見ですね。 見える魚はほとんど居ませんでしたが、常に魚がいるプールで唯一、岸際をゆっくりクルーズしていたヤツをしとめることが出来ました。 けっこうデカくて66cmあったんですが、細めなのでウェイトは6lbですね。 口の周りが、かなり岩にこすり付けたような痕があって、一度誰かに釣られたような魚ですね。デカイわりにはそれほど引かなかったし。 居ればでかいけど、魚の数多くない川。やはりアーリーシーズンリバーかな、ここは。 今週日曜日は、今シーズンは開幕からイマイチパッとしないホームリバーへ。 ここのところ水位がほぼミニマムまで下がりきっていたが最近の雨で少し水位が上がった。 これで少し状況が好天したことを期待しよう。 10月末に折れたSAGE VXPがようやく戻ってきた。年末年始を挿んだので3ヶ月かかりました。 ファーストフィッシュ! これで折れて新しくなったセカンドピースに入魂です(笑) 3lb半程度のいいサイズ。こんないいブラウンで入魂してもらえて、幸せな2ndピースだと思う。 最近、夕方しか釣れないホームリバーだったけど、今日はまあまあ早めの時間に釣れた。 やはり少し増水して良くなったか? 次のスポットでもすぐにフィッシュオン! またいいサイズのジャック。 これは4lbいきましたね。55cm。 この魚も背中にティペットが擦れたような痕があって、おそらく過去に釣られてますね。 全然走らなかった。 そして再びVXPが絞り込まれる! 今日は久しぶりに、去年良くて本来釣れるはずなのに今年は沈黙し続けていた場所、そういう要のスポットから1箇所1匹ずつではあるけど、いいサイズの魚が食ってくる。 また綺麗なジャックだ。けっこうでかい。 いい色してますね。4.5lbで59cm。 やはり増水で川のコンディションが良くなった気がする。 ところで去年このスポットでこの魚によく似たブラウンを釣った。 今回のヤツはすごくキレイな魚体だったので、初めは気が付かなかったんですが、ちょっと気になって、じっくり写真を見て検証してみました。 これが2015年3月15日に釣った時の写真。 やっぱり同じ魚ですね。右目のすぐ後ろ、斜めに一直線上に並んだ4つの星や、模様の特徴的な部分をいくつかブロック分けして見れば一目瞭然ですね。 そして、実はこの魚を約2週間後の3月29日にもう一度釣っています。 これですね。もともと細身の魚ですが、2回目はかなりスキニーでした。 そして今回が2016年1月24日。約10ヶ月ぶりの再会ww この場所はちょっとした大場所なので、水位によってポジショニングが変わるんですが、大きなくくりでいえば3回とも同じポイント。今回は夏なのでガンガン流れの中に入っていました。 去年は57cmで、今回59cmになっていた。今回は細身ながらもコンディションが良くなっていたので初めは同じ魚だとは思わなかったなあ。 でもあれからしっかりエサを食って少し太って、10ヶ月で2cm成長して、まだこんなキレイな魚体でいるのを確認できたのはうれしいですね。 キャッチ&リリースに関しては、やはり魚の取り扱いがすべてだと思います。いつも魚はできるだけ水から上げないで撮影するのと、いいのが釣れた時は魚持ち写真を撮りますけど、SIMMSのサングローブはすぐ乾くので、魚をホールドする前に完全に水に浸けてしまいます。素手だと魚が暴れた時にツルンと滑って、魚を石の上に落としてしまったりするリスクが増えると思います。ブラウンはけっこうヌメリが強いですからね。 9000km離れた北半球からやって来た日本人に3回釣られたブラウンです(笑) そういえば今日の1匹目も、去年同じ場所で似たようななブラウン釣ったなあ。。 こっちもチェックしてみよう。 これが今日の1匹目の54cmですよね。 2015年3月15日に釣った52cm。夕暮れ時に釣ったので光が少ないですが、これもやっぱり同じ魚だ。体側の真ん中辺りから後半の、側線上に6個並んでいる朱点が全く同じ。エラ蓋上の少ない黒点の配置も全く同じ。 つまり今日(2016年1月24日)の1匹目と3匹目は、両方とも去年の3月15日に釣ってた魚で、それぞれ2cm成長していました。 こうなると、前回の記事に書いた夏休みの最終日に釣ったキレイな魚も気になってきた。 キレイだけど背中にティペットが擦れて黒くなった古傷があったのだ。 あのスポットでも去年たしかいいのが出ているが。。 これが先週(2016年1月11日)の54cm。 背中にティペットで付いたようなV字型の痕。 これが2015年3月15日に全く同じスポットで釣った51cm。 ああ~、これも完璧に同じ魚だ。大き目の黒点の形に特徴があるのですぐにわかりますよね。 先週は気が付かなかったな~。 しかし去年の3月15日はおそろしくいい日だったんだなあ、こうして振り返ってみると。 日本でやっていた頃はブラウンなんて、本栖湖と芦ノ湖でルアーで。フライでは忍野の桂川で少し釣ったくらいであまり釣れる機会はなかった。 いつも釣りたかったけど、なかなか釣るチャンスのない魚だった。 日本人のアングラーなら共通して、この魚に対してある種の憧れのようないいイメージを持っている人は多いと思います。自分もそうでした。 だけど知れば知るほど、このブラウントラウトという魚は、ちょっと「んんっ」、「???」という、なんというかヘンテコリンな部分も多く、自分的なブラウントラウトとはという考えを書いてみましょう。 NZに来てから、特に去年南島に移り住んでからは、こうして毎週毎週飽きもせずにこの魚ばかりを追いかけるという釣りライフになってしまいましたが、これだけ釣り込んだからこそわかる、特に川のブラウントラウトの特徴のようなものでしょうか。 1、ずっと同じ場所にいて、定住型の傾向が強い。 今回の記事からもわかる、紛れもない事実です。こうしてシーズン越しに釣った場合は、当然冬季の増水もあったわけですが、それでも同じスポットにいるんです。 2、同じ魚が何度も釣れる。 同じ魚を2回以上釣った経験は10回くらいある気がします。この記事でも紹介したように3回釣った魚が、この魚意外にももう1匹いる(笑) ただ自分の記憶する限り、2回以上釣ったのはすべてジャック(オス)で、ヘン(メス)に関しては覚えがありません。 3、バラした魚がすぐにまたバイトする。 これはブラインドフィッシングの初期掛かりで、一瞬ググッと乗ったと思ったらすぐに外れてしまったような場合に限っての話です。 もちろん水中が見えているわけではないので、確証はないわけですが、なんとなくわかるじゃないですか。オマエ、今さっきも食っただろ?みたいな。釣りの経験の豊富な方なら、きっとわかってもらえると思います。 ちなみに、こうした感じで釣れてくるのは、これまたいつもジャックのような気がするんですが。。 4、とにかくLAZY(怠けモノ)でエサを捕るのにエネルギーを使いたくない。 食性はかなり雑食、だけど動きのすばやいエサを追いかけて食べたりはしたくないようです。無防備で捕りやすいエサが大好き。いつも自分がニンフィングで使っているスティックカディスのイミテーションにしても、ケースの中に入っていてあまり動かないカディスのラーバですからね。アダルトに関して言えば、カディスがそんなに好きなわけではなく、メイフライのほうが重要ですね。 だからカディスのラーバが好きなのは、単に動きが鈍くて食いやすいからだと思います。 今のように夏になればウイローグラブに盛んにライズしますが、あれも木から落ちて水面、または直下を漂って流れていくだけで逃げることはない。 なので、ブラウンの付き場はエサを捕るために動かなくても済むような場所、エサが集まって流れてくるようなところで、逃げない動きの少ないエサを食って楽をしたいようです。 5、一度釣られると次からはあまり引かなくなる。 まあこれはブラウンに限ったことではないかもしれませんが。 今回の記事のように前回のキャッチから10ヶ月も経って、その間に成長して、コンディションも前回より良くなっている。そんなブラウンでも2回目からはそれほど走らなくなる。前回釣られてから間もないから体力が回復していないとかそういう事ではなく、パニックしなくなるというか、釣られるということがわかっているかのよう。なかなか寄ってこないけど、ノラ~リクラ~リとしたファイトでジャンプもしない。 あ~、またやっちまった~みたいな感じなんでしょうか? 6、erratic action(不規則な動き)にめっぽう弱く、ついつい反応してしまう。 できるだけ楽してエサを取りたい反面、スピ-ドや軌道の一定しない不規則な動きにとてもよく反応する習性があって、一度反応してスイッチが入ってしまうと、とんでもないスピードでわざわざ遠くから追いかけてきます。これはレインボウにはあまりない部分で、ブラウンがルアーのミノーイング、トゥイッチングの好ターゲットなのはこれですね。これは食性ではなく、動きに反応しているだけですね。ちなみに川のブラウンはベイトフィッシュなんて食いませんよ。さんざんストマックのコンテンツを取っても、小魚が出てきたことなんて一度もありませんね~。ひたすら虫です。下流域のシーランナーはホワイトベイトというNZ在来種の小魚のスクールを食うらしいですけど。 フライでもピックアップの時にロッドティップを持ち上げたとたんにとか、ラインの回収中に、ドライ、ニンフ、ストリーマー問わずガバッと食ってきたことが何度あったことか。 こっちが釣ろうと思ってアプローチする作為的な動作ではなかなか釣れないのに、こういう釣ろうと思っていない不作為な時によく釣れるヘンな魚です。 まあ他にもいろいろありますが、ざっと挙げるとこんな感じです。 何だか憧れの魚、ブラウンのイメージが崩れていくようなことばかりですね(笑) 人間でもすごいカッコイイ男性や、きれいな女性がいて、あの人どんなにステキな人なんだろうと思っていて、いざ話してみるとなんかちょっと不思議なこと言い始めたりして、あれ???この人こんな人だったのみたいな。 特にオスのブラウンに関してはもしかして記憶力がないか、極端に悪いの?って思うことがありますが、一方ではどんなに工夫してアプローチしても釣れない狡猾な部分もあって、釣れないときの釣れなさ具合もハンパないですね。もう食わせがどうとかではなく、いても釣れないときは釣れない。 そのナーバスで釣れない時と、何かの要因で警戒心を緩めてしまった時の抜けた感じの時の差がとても大きい魚だと言えばいいんでしょうか。 いろいろと不可思議な部分も多い変わった魚だけど、やっぱりかっこいいですからね。何回釣ってもまた釣りたいし、特にいいやつが釣れるとうれしいのは変わりませんね。 55cm超えるようなサイズをフックアップして、ファイト中に深い黄緑色の背中が水中で見えると今でもドキドキします。 来週もまた釣りたいな~ Tight Lines!!
Fly Fishing 2016/01/12 2016 New Year Fishing Road ② 惨敗だったサーモンリバーを後にし、1号線をTimaruの先まで南下して今度は82号線をインランドに向かう。 行き先は9月にも何度か行ったOmarama方面だ。ここから先はキャンプ場をブックしていないので、飛び込みで。 休みはあと5日あるので、釣れ具合によって、どこにいつまで滞在して、いつこのロードを終了するか決めよう的な自由な釣り旅。 まずは当てにしていたレイク沿いにあるホリデーパークを訪れたが、なんと空きは全くなし。 小さなテントを張るだけのキャンプサイトさえも空いてないということだ。 この辺りはすごく景色がきれいで、いいところもいっぱいあるので、キャンパーのメッカなんですよね。 仕方なく、次はもう10kmほど先のOmaramaのホリデーパークにトライしてみるとこっちはキャンプサイトの空きがあった。 よし、これで宿泊地は決定だ。ただ、明日の天気予報が思わしくないので、とりあえず1泊だけの料金を支払った。 まず釣りをしたいのはレイクのリバーマウス。 さっきのレイクまで戻って、釣りの準備だ。 9月に来た時にも、このリバーマウスにアクセスしようと試みたがゲートも南京錠でロックされているし、ちょっと入ってみたけどかなりスワンピーで歩きにくく、まだ日も短い季節だったので止めておいた。 今回ゲートの外まで行ってみるとちょうど人がいたので尋ねてみると、釣りするだけなら入っても問題ないらしく、いちおうトラックがあるのでそれをキープして進むと20分くらいだと教えてくれた。 念のためにGPSと、ロッドもシングルハンダーとスイッチを両方用意していざスタート。 今後のためにも今回はなんとしてもアクセスを把握しておきたい。 こんな感じの絶景なので、遠いけど歩くのも楽しい。 トラックといっても草が周りよりまばらになっている程度で、外すと穴ぼこだらけの湿地帯。 何本かのストリームを渡りながら進んでいく。 なんとかリバーマウスに出れた! このリバーマウスでいい釣りが出来るのは多くの魚が集まってくる秋らしい。 夏でも低水温の川の水を求めて、ある程度の魚は回ってくると思うがどうか? 結局、今回は3日間この近辺で釣りをしたが、毎日沖に向かって追い風が吹いていて魚がショアラインに寄って来なかった。 このリバーマウスではレインボーを1本リトリーブで釣っただけで、ここから川を釣り上がる展開になった。 川では40cmくらいの小型のレインボー、ブラウンから始まって、 4lb超えのいいブラウンも数本キャッチすることができた。 ドライに出たいい魚です。 この景色の中でいいサイズのブラウンとのファイトは最高だなあ。 走る走る! この魚はサイトのニンフィングで。 さあ、右か左かどっちだ? この地での最終日(3日目)は同じ川の上流域にも行ってみた。 ここも素晴らしい景色です。 残念ながら、朝からアップストリームへのキャストが困難なほどの強風だった。 それでも何とか4lbクラスを2本捕れた。 ほとんど黒点のないブラウン。でもこの川の下はレイクなのでシーランではない。 広大な草原地帯を流れるOretiとはまた違った、美しいグラベルの川です。 遠征最後の夜は車中泊で。釣果はそこそこだったものの、けっこう楽しめました。 最終日の最後の魚。 少し早めに上がって、一気にDunedinまでドライブして遠征を終了した。 夏休み2日を残して遠征を終えたが、翌日は午前中から洗濯、洗車、テントの片付けなど一気にやって、午後はフライタイイングなどでゆっくり過ごしたらもう十分に休んだ気がしてきて、夏休み最後の日はまたホームリバーに出かけてしまった。 我ながら元気だと思います(笑) 昼から始めて数時間は全く反応がなかったが、4時を回った辺りからようやくポツリポツリと反応が出始めた。 またまた巨大ウナギに遭遇。 4.5lbのいいジャックも出てくれた。 ファイト中の背が水中で鮮やかな黄緑だった。ホントに美しい魚で見惚れてしまった。 遠征でいろいろな川のブラウンを釣っても、結局ホームリバーのブラウンが一番キレイだったりする。 まあ、これが身近に釣れるのがDunedinの生活の素晴らしいところなんですけどね。 これが夏休みホントに最後の魚。 こんな具合に南島での2回目の夏休みが終わりました。 前半のOreti Riverとサーモンはまた必ずトライします。 スーパービッグな魚は出ませんでしたが、自分にとって新たな場所も開拓したので今後のためには有意義な時間だったと思います。釣り場のアクセスだけは実際に行って見ないことにはどうにもなりませんからね。 魚が釣れればどこでもいいというわけではなく、より美しい大自然の中で、より大きな魚が釣りたい。綺麗な魚が釣りたい。そんな思いがどんどん強くなっていく今日この頃です。 それではみなさん、今年も良い釣りを。 Tight Lines!!
Fly Fishing 2016/01/10 2016 New Year Fishing Road ① みなさん、明けましておめでとうございます。 さて、年末のOreti釣行の後、年明け4日から再び遠征に出ました。 行き先は南島の真ん中の方にある、夏にサーモンのフレッシュランが上がってくる川に初挑戦。 こっち方面には3-4本のサーモンで有名な川がありますが、南のDunedinから上がっていく自分にとって比較的行きやすい、Christchurchより南の川をチョイスした。 実は今シーズン前の冬の間にスカジットを始めたのは、この夏に南島のサーモンをダブルハンダーで釣りたかったのだ。だから今回のサーモン釣行はずっと楽しみにしていたちょっと特別な釣行。 年末釣行から戻ると、OPSTに注文したマテリアルが届いていたので、まずはこれでフライタイイングをして準備だ。 11月の上旬にOPSTから"We've finally found Saddle Hackles!"(ついにサドルハックルを見つけたぞ!)というEメールが来て、なくならないうちに買わなくちゃだなあと思っていたのと、NZ国内でまともなクオリティのオーストリッチドラブを手に入れるのはまず不可能なので注文したのだ。ちなみに日本国内ではディーラーのFMLを通してショップで購入することになっているので、OPSTのオンラインショップから直接購入は出来ないようだ。 サドルのいいのが市場にもなかなかないんですよね~ サーモン狙いなので、赤、オレンジ系トーンのイントルーダー。 この他に、コーンヘッドではなく、ダンベルアイのダーティーホーを巻いて、フライに関してはとりあえずこの2種類に絞った。 釣り場に向かう途中、1号線で2本のサーモンリバーを渡るんですが、2本とも水がかなりのミルキーブルーに見えたのが気になった。南島の雪山が水源の川が濁る時に茶色ではなく、ミルキーブルーになるんです。 川に到着して、とりあえず河口から10km強上流のポイントに入ってみることにした。 準備をしていると、NZ FISH&GAMEのレンジャー(リバーキーパーみたいな人)がライセンスのチェックに来て、このポイントよりもう一つ下の場所のことを教えてくれた。 FISH&GAMEロリーポップもくれた! こんなの初めてもらったよ(笑) 河原に出てみるとやっぱり濁ってますね~ すごいきついミルキーブルーだ... とにかく初めて来たので、この川の水が通常はどんな色なのかもわからないけど、これが濁っている状態なのは間違いないだろう。 まあ、やってみよう。 流れが何本にも分かれている広大なブレイドリバー。 しばらくやってみるが釣れる気配は全くなく、次第にこの濁りはやはりよろしくないと思えてきた。 リバーマウスにも行ってみたが... こっちもスゴイ水の色だった。 とにかく場所も知らないので、明日以降のためにも初日は出来るだけ多くの場所を見て回ることにした。 Day1を終えて、モーターキャンプにチェックインする時に、 昨日かなり雨降りましたか? と尋ねてみると、 Yeah...Quite heavy.(うん、かなりね。) との答えが返ってきた。 やっぱりそうか。。 Dunedinも降ったけど、それほどでもなかったからあまり気にしていなかったのはうかつだったかな。。 迎えたDay2。 まだしっかりとミルキーブルーだが、前日よりはましになっている。 しかし、釣れない。何事も起こらない。 前日下見をして回った場所の中から、何ヶ所かトライしてみたのだが。 そもそも、このミルキーブルー系の水はどの程度なら魚が食うのか、経験がないからよくわからない。 結局、何もチャンスらしいチャンスもないままにDay2も終わった。 Day3は川を変えてみることにした。 前日までの川はキャンプ地から北に約30km。逆に南に30km下るともう1本のサーモンリバーがある。 水の色はずっといいじゃないか。ちょっと期待感が高まる。 この川のほうが濁りが少なかったのか。あるいは、昨日までの川も今日はこのくらいに濁りが引いているのか、それはわからない。 川のタイプとしては、似たようなビッグブレイドリバーです。 最高の天気で気分は爽快だけど、川の写真ばかりで魚の写真が撮れない。。 せめてサーモンが跳ねたり、この流れに魚がいるという確信が持てればいいのだが、そういうのが全くないのがつらい。 この川のリバーマウスにも行ってみた。ローカルアングラーたちはほんとにマウス部の、魚がここを通らざるを得ないっていう場所で狙うわかりやすい戦略だ。 もちろんフライやってる人なんて1人もいないし、みんなクオッドバイク(4輪バギー)でやってくる。この状況でダブルハンドのフライでウェーディングする、よそ者感がハンパない自分。 誰も釣れない。 今はサーモン上がってきてないのか? Day3に関しては、3日間を通して最も高い集中力で頑張ってみたがダメだった。 3日間バイトなしのノーフィッシュなんてどれくらいぶりだろう? いや~、初のサーモンフィッシングはハードでした。 敗因としては、やはり釣り場に対しての Lack of knowledge (知識不足) ということに尽きると言えるでしょう。 この広大なビッグリバーの場所を探しながら回るのは簡単ではなく、車の運転時間ばかりが増えて、じっくり落ち着いて釣ったのは1日あたりいったいどれくらいの時間?といった感じであっという間に1日が終わってしまいます。 もう一つ感じたのは、普段釣っているトラウトのようにその川にいつもいる”居付きの”魚を釣るのと、サーモンというそこにいつも居るわけではない”海から上がってきて移動していく魚”を釣ることの違いです。 トラウトでも回遊系の魚を釣るのは似た要素があると思いますが、例えばあるレイクの中や、川でも大場所の中で回遊している魚の移動する範囲と比べて、海から川というもっと大きな距離を移動していくサーモンを釣るには、やはり場所に対する知識、そこで釣った経験や、自分の釣っている場所に対する十分なコンフィデンスがないととてもやり切れるものではないと痛感しました。 今回、Day1は濁りがきびしかったのは確かだが、Day2以降はタイミング的にサーモンが上がってきていなかったのか。それとも、川には入ってきていたが、まだ濁りの残る川で食わなかったのか。その辺が判断出来なかったわけだが、もし後者だったとすれば、自分がねばりきれなかったということになるかもしれない。 どちらかといえば、ラン&ガン的に移動を繰り返すのではなく、その川に対する豊富な知識と経験から、正しいタイミングと場所を判断して、そこでガッツリとねばる。 そういう釣りなんだと思います。 まあ今回の経験が今後に生きてくると信じて、またトライしてみます。 なんだか夏の川の写真集のようになってしまいました。 Day4は南島の真ん中の内陸に移動して、トラウトと、もしかしたら9月にも行ったハイドロキャナルのサーモン狙いです。 Tight Lines!