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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

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Good day after hard days

さてシーズンインから3週目。
ホームリバーの水位はまだ下がらず。Matauraの下流域もまだダメで、行くなら上流域だけど、日帰りではちょっと遠い。北方面の川は2週やってみた結果、まだ芳しくなさそう。

さあ、どうするか?

あとはやるとしたら南方面のGoreに向かう途中の小さめの川かな?



というわけで、ピックアップしたのはDunedinから130kmほど南に下った小さめの川。

今週こそは釣りたいのだ。

今シーズン初めて気持ちのいい晴天に恵まれたのだが、風がかなり強い。
トゥルーレフト(左岸)はましだけど、トゥルーライト(右岸)はキャスティングがままならないくらいの風。

それでも吹きっぱなしではなく、断続的なのでなんとかなるでしょう。

と楽観的に考えてスタート!


 
川を歩き始めてすぐ、バンクから5mくらいの浅場にいるいいサイズを発見!
すぐに少し沖側の深みにゆっくりと姿を消したが、スプークされた様子ではなかった。魚がどの辺りに落ち着いたか読んで3回ほど流すと、読みどおりのポジショニングでニンフを取ってきた。

デカイ!



やっと捕りました。今シーズン初の満足できるサイズ!
4lb、55cmですね。



まあ、そんなにデカくはないけど、サイトで見つけて、アプローチからフックアップまでの釣れ方も良かったので満足です。



これでようやく今シーズンが始まったような感じだ。



こんな水色の川なので、サイトで見つけやすくはないが、ボトムがポケット状に溝っぽくなっているところや、ウィードの切れ目などにブラインドでアプローチしていく。



すぐに2本目がストライク!



2lb強のこの川のアベレージサイズ。


すでにこの時点で今日の川選びが正しかったことを確信した。


2本を仕留めた最初のストレッチはとろい流れの開きだけど、今日はこういうスポットなのかな。

まだ早い流れに入っている魚はいないんだろうか?



試しに落ち込み下の浅い、早めの流れにドライ&ニンフを流してみると、いましたね!

走る、走る!!



これもまあまあのアベレージサイズ。


これは楽しい!!


さらにもう少し上の落ち込み直下の脇にも入れてみると、



いいヤツが付いていた!



この日2本目の50cm越え。



3.5lb弱のジャック。4lbクラスがマックスサイズらしいこの川にしては十分にいい魚。



先週までの不調が嘘のように釣れまくり。


この後、魚のサイズはアベレージかそれ以下に下がりながらも、ほどほどに釣れ続き、





ヤバイ!楽しい!!

久しぶりホントに釣り楽しいっ!!

と思える日になりました。



風も少し収まってきたし。気温はかなり高くなってきた。


短いランチブレイクを取って、

「いいなあ~、こういう日に川で過ごす時間は。」

と、NZの釣りの楽しさを改めて実感。

綺麗な青空の下で、魚もでかくてキレイだし。

さあ、こうなると後はドライフライで釣りたいなあ。



アーリーシーズンにしばしば起こる、メイフライの集中ハッチで知られるこの川。

自分の経験上では、今日のように、春の晴れだけど風の強い日に、メイフライのハッチが起こることが多いような気がしているのだが、どうだろう?

午後2時半を回った辺りから、ドライフライアクションに備えて釣りを切り替える。

しかし水面での動きはない。

車まで戻って、逆にエントリーポイントより下を釣ってみよう。

1km弱ほどダウンストリームに歩くと、落ち込み下にプールが広がるいい感じのスポットがあったので、そこから釣りを再開。

フライはTMC102Yの#15に巻いたパラシュートアダムスで数投流してみるが反応はない。

絶対魚がいると思われるスポットなので、これでダメならドライ&ニンフに戻そうかと迷い始めた。

それでもなんとなくドライで出そうな気がして、流し続けていた。

するとバブルラインがプールになじんでいくあたりでライズがあった。

すぐにそのレーンにフライを流すが出てこない。

フライより下流側でもう1度ライズが。

小さいライズだけど、やはりいる。

それから2投目でバブルラインを流れるアダムスを浮いてきたブラウンがテイクするのが見えた!

音はほとんど立てない、ブラウンらしい静かなテイク。



フックアップするとズッシリと魚の重みが乗った。

魚は思っていたよりデカかった。

チラッと見えた魚の頭も小さくはなかったし。



いいサイズだ。これもジャックですね。



3lb強、ジャスト50cmくらいのいいヤツでした。



やっぱり出たなあ。狙い通り。午後4時半くらいの出来事でした。

もう今日は大満足ですね。この川にしてはサイズもいいし、数も釣れたし、ドライにもこのいいブラウンが出てくれた。



この後アベレージサイズが2本同じアダムスに出てくれた。

やはり4時半ー5時半くらいにかけてメイフライのハッチがあって、このブラウンを釣ったころにはメイフライが飛びまくっていた。


ちょうど10本を釣ってこの日の釣りを終了。


この川は今までにも何度かやったことがあって、それなりには釣っていましたが、サイズが良くても2.5lb、45cmくらい止まり。小さいのは多いけど、デカイのはあまりいない川なんだと思っていました。

今日でこの川に対する印象はずいぶん変わりましたね。今日は3-4lbの50cm以上が3本、2-2.5lbクラスのアベレージが4本、小さいのが3本といった具合でしたが、これならホームリバーとそれほど変わらないかな。

春という時期的な要因があるのかもしれませんが、この川を過小評価しすぎていたようです。



3週目にしてようやくいい釣りが出来た今シーズンのスタート。

今日は釣り勘も冴えていたし、これでなんとなく調子に乗っていけそうな気がします。

もう1-2週間で、ホームリバーの水位も釣りが出来るレベルに下がってくると思われます。
11月になれば北方面のサイトで釣る川も魚が動き始めて、チャンスがあるでしょう。

取り合えず4lbまでは釣ったけど、それ以上のデカイのはやはりサイトで釣る川が本命です。

今シーズンは自分のフライフィッシングの原点回帰というか、ドライフライをもっと積極的に投入していきたいと思っています。

ニンフィングはNZの川の釣りでは常に主軸であって、それは変わらないんですけど、ドライで釣れる状況にもっと敏感でありたいと思うのです。



今シーズンから新たに導入したライン、RIO Single Handed Speyが素晴らしくいいです。

まず34’(10.2m)というヘッドレングスがいい。

LOOPのOpti Streamなんかだとヘッドは7mくらいでしたよね。SAのMastery SBTも5wtでヘッドレングス7.4mということなので、LOOPと同じような短く太いヘッドなんだと思います。
Opti Streamは以前使っていて、すごく投げやすいいいラインだと思いますが、あの太いオレンジ色のヘッドが水面に落ちる時のインパクトは実釣ではやはりちょっと気になって、NZのトラウトリバーでは正直あまり使う気にならなかった。

このRIOはヘッドが長い分、最も太い部分でもそれほどでもなく、今日実際に#15のドライフライで釣りもしても全く問題ありませんでした。

同じRIOで、やはりデルタテーパーデザインのTrout LT WFもありますが、これだとヘッドレングス47’(14.3m)とかなり長く、よりソフトなプレゼンテーションにはいいでしょうが、タイトなキャスティングシチュエーションを含め、いろいろな投げ方を駆使して、ガンガンとアプローチしていくにはこの中間的な34’ヘッドが絶妙なレングス設定で実釣では快適そのもの。

シングルハンドスペイはタッチ&ゴーとサステインドアンカーのどっちでもいけます。

あと特筆すべきは、そのオーバーヘッドの投げやすさですね。綺麗なループが作りやすい。
これも魚を釣るための実戦向きなラインとしてはとっても重要な性能ですね。

マイナスポイントをあえて1つ上げるとするなら、ラインカラー。

ヘッドがピーチ、ランニングラインがカモなんですが、NZコンディションではこのカラー配置が逆さまだとさらに良かった。まあ、ヘッドカラーが明るいと見やすいんですけどね。

総評としては、はっきり言ってメチャクチャオススメのラインです。

シングルハンドでガンガン魚を釣るタイプのアングラーはぜひ。

それでは、また次回。


Tight Lines!
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