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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

Review : ECHO CARBON 690-4 



 
自分が最も魚を釣っているロッド、LOOP696-4MFのティップセクションがついに折れてしまい、バックアップ用にと購入したのがこのECHO CARBON690-4です。
NZも南島に来てからはメインターゲットのブラウンのアベレージが4~6lbくらいと大きい。北島の川に比べると開けた広い河原が多く、風が強い。チェコニンフなどのハイスティッキングスタイルの接近戦よりはしっかりとフライキャステイングをして、中距離程度のディスタンスを投げることが多いなどの状況の違いから6wtロッドの出番が圧倒的に多い。
現地のローカルショップを覗いても、6wtロッドがメインの品揃えになっている。


さて、このECHOですが、ロッドを継いで、持ったときの第一印象は「重い」でした。
このロッドを選んだ理由は、

コンポーネントなどの細かいところは変更されているけど、ECHOのロッドの中でもたぶん一番のロングセラーなんじゃないでしょうか?
英語の媒体でも、日本語の媒体でも、このロッドに対する評価は自分の知る限りではポジティブなものが多く、信頼できそうだったし、値段も安い。マットブラウンのブランクカラーやリールシートなど、デザイン面でもいい感じ。
といったところです。

実物に触れたことがなかったのですが、どちらかというとあまり張りの強くない、ライトでフレキシブルなロッドを想像していた。実際に手にしてみると、張りが強くないのはイメージしていた通りだったものの、ライトではないしっかりした重たいロッドです。

いったいどれほどのウェイトがあるのか、ちょっと測ってみよう。
rajeffsports.comの英語サイトにはウェイトの記載はなく、日本代理店のC&FのサイトにはこのECHO CARBON 690-4は4.6ozとなっている。

ところが実測では

141.03g、5ozもある。これは重いなあ。
いまや、9ftの6wtロッドは3~4ozのものが多い中で、この5ozはちょっとイタイなあ。

ではなぜこのロッドはこんなに重いのか?
ガイドはシングルフットだから、その分ラッピングとエポキシの塗りが少ないわけで軽いはず。
それはズバリ、ブランクスそのものが重いんですね。

このロッドは、最近のモデュラスの違うグラファイトシートを重ねたり、方向を変えて巻いたり、Xラップで締め上げたりして「うす壁構造」になっているモダンなグラファイトロッドとはかなり違う、一昔前の「一発厚巻きのカーボンロッド」だ。

グラファイトロッドというより、カーボンロッドといわれていた時代のものを彷彿させるロッド。だからこのCARBONというシリーズ名はある意味ピッタリのネーミングだったんですね(笑)

バスロッドで言えば、ジグ&ワーム系のロッドではなく巻物、完全にクランキングロッドの方のテイストです。


断面を見ると厚壁なのがよくわかる。


対照的にうす壁のSAGE VXP

 
上がSAGE VXP、下がECHO CARBON。継いだときの段差の大きさも一目瞭然。

では、このロッドのいいところは、

とにかく丈夫そう。このロッドが折れるなんて想像できない(笑)
入魂は60cmくらいのブラウンだったけど、トルクフルで十分なリフティングパワーを秘めたブランクで全く不安はなかった。

厚巻カーボンロッドのテイストは決して嫌いではない。フライロッドでは、ラインのロードがいいし、魚を掛けたときのフィーリングもおもしろいし。

この素材にしては、テーパーデザインの良さでそれなりの「キレ」は出ている。
リカバリースピードは速くはないけど、そんなにダルダルなロッドではない、いいアクションのロッドだと思う。


ECHOのウェブサイトによると、
このECHO CARBONはシリーズ全体的にはミディアムファーストのアクションながら、この6wt、690-4だけはファーストアクションになっている。

6番ロッドに求められる仕事といえば、やはり5番ではキツイ風の強い状況下でのキャスト、空気抵抗の大きいフライを投げるなど、それなりにラインスピードを上げる必要のある場合が多いから、やはりミディアムファースト~ファーストアクションのロッドがいいと思う。

だからデザインしたTim Rajeffが690-4だけはより速めのテーパーにしたのだとしたら、その意図は伝わってくるような気がする。

ただこの素材できつめのテーパーをかければ、当然バット径は太くなり、かなり重くなってしまう。

つまりこの重さはこの厚巻きブランクでこういうファーストアクションを作った以上、なるべくしてなったという感じなんじゃないだろうか。

この辺を考え合わせると、ECHO CARBONはよりライトな低番手、3~4番ロッドのほうがこの素材の宿命的な重さがさほど気にならず、良さのほうが出てくるのではないか?6番になると、デメリットの重さのほうが際立ってしまっているような気がします。

持ったことはないけど、376、480辺りがこのシリーズの中では買いの番手なんじゃないかと勝手に想像してみたりしています。


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