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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

Christmas and New Year Fishing Road 2013-2014 ⑧

The End of the Road  Day13

さあ、いよいよ最終日を迎えた今年のフィッシングロード。

2日間ノーフィッシュのあと、はたしてあと5本釣ることができるのか?


最後にどこで釣りをするかまだ考えがまとまらないまま、昨日のレイクに向けて出発します。

今日はこのロード中、一番の快晴になりそうだ。
釣りにはタフな1日になるかもしれない。

昨日やったボートランプは雨で増水していきなり深くなってしまった。

ウェーディングはちょっときびしいなあ。


ショアラインにアクセスできる場所をもう1箇所見つけて、今日はそこからウェーディングします。

開始から1時間くらいで風が強くなってきた。

まったくバイトがないまま、予定の10時を過ぎてしまった。風もかなり吹いてきてしまったし、この後の時間はもう難しいだろう。

このレイクはまた機会を改めてトライしよう。

レイクを後にして、いよいよ最後の釣り場へ。


TurangiからSH1でTaupoと走って、SH1とSH5の分岐点になるラウンドアバウトにさしかかる。

このままSH1をHamiltonに向かうなら左、直進がRotoruaに向かうSH5だ。

最後まで考えはまとまらなかった。

去年の感触なら、間違いなくホームリバーのドライフライで最後の勝負に出たと思うけど、今シーズンはちょっとあやしい。

またRotoruaっていうのもなんだけど、せっかくここまできたから目標は達成したい。

SH1をテイクする1本目でハンドルを切らずに、2本目のSH5をテイク。

Rotoruaにかける。


このロードはここから始まった。そして最後はまたここに戻ってきた。



川に着いてみると、車は1台も止まっていない。誰もやっていないようだ。

じゃあ、まずは一番下から行ってみようか。


午後1時、釣り開始。ロード3日目にあのデカいブラウンを釣ったベンドのプールから。

スタートから3投目くらいで早速のバイト!

やっぱりRotorua!さすがRotorua!

久しぶりの魚だよ~


まずは43cm。96本目の魚。

ここから10分に1発のペースで3本!


これも43cm。97本目。


そして50cm。98本目。

あの自分が釣ったブラウンもまだ居ます(笑)

しっかりといつもの定位地にステイしてる。ただめっちゃスプーキーになってて、フライが流れてくるとすぐに下のブッシュに隠れる。
そのまま誰にも釣られないでたっぷりエサ食って、もうチョイ太くなったらまた勝負しような。

これで展開としては一気に楽になった。
真昼間のこの時間に30分で3本捕れたことはとっても大きい。

あと2本を残して時間はまだたっぷりある。

まだまだ見えている魚が居るので、このスポットでもう30分ネバってみたけどもう反応しない。
場所を休めないとムリだ。

ここから釣り上がるセクションは、主なキースポットが6箇所ほどあるんだけど、2箇所、3箇所目は不発。魚が居るのは見えているけどまったく反応しない。

今日はかなり暑くなったので2~4時くらいは一番キビシイと思う。水面がフラットな流れの緩いプールは良くないだろう。

4箇所目は上からの落ち込み下になる、比較的流れのあるプールで期待できる。
反応の悪いスポットに時間をかけずにそこへ釣り上がる。

そして読みどおり、期待の場所で99本目のバイト!

いいサイズだっ!

この場所も対岸のボサや下手のブッシュなどに突っ込まれて、今までさんざんやられているから油断はできない。


今日はランディングに成功!53cmのいいレインボウ。


ついに目標まであと1本!時間はまだ午後3時。いけるぞ!

そしてこの場所でもう1バイト!100本目が FISH ON!!

と思ったらフックアウト~

今の魚、バイトが全く伝わってこなかったから、アワセのタイミングもおかしかったな。

これでバイトが途絶え、残りのキースポットも不発。

車で移動しよう。

最後の1本を捕りにどこへ入るか?

答えは決まっている。

そう、7日目にあの16バイト、11キャッチの爆釣劇を演じた、あの上のハニースポットをやるしかない。

ホントは夕方、最後にここをやろうと思っていた。まだちょっと早いけど行ってみよう。

ポイントに入ってみると1匹見えるのが居るけど、あまりたくさんは見えない。
キャストを開始します。

反応しない。

でもまだ日が高いからな。もう少し遅い時間がいいのは分かっているけど。

40分くらいだろうか?我慢の釣りでニンフを流し続けているとバイトがきた!

よしっ!!

ついに目標達成か!

けっこうデカそうだ。対岸のバンク沿いに落ち込みをグイグイ上流に上っていって止まらない。

ボサに入られたらヤバそうなので、少々強引に魚を止めにかかると、ニンフが外れて吹っ飛んできた。

ああっ、またバレた~~

もー、何でだよっ!

100本めを2回もフックアップさせながらも捕れないなんて。。

別に焦っているわけではないんだけど、うまくいかないなあ。

このあともう1バイトきて、水中で魚がギラッと光って、頭を振ったのが見えたけどフッキングしない。

なんだよ~、これホントに99本で終わりっていうストーリーじゃないの??

クソ~、もう手が届きそうなのに、なかなか遠いあと1本。

遅いランチを食べて、ちょっとインターバルを置いてみる。

まだまだいい時間帯はこれからだ。
あと1本だから何も慌てることはない。

わかっていても、これが目標を設定した、釣らなければならない釣りの難しいところ。

なんだか1人トーナメントのような展開になってきたぞ。

再びロッドを手にとって釣りをリスタート。


次のバイトまで、けっこうな時間を費やした。


それでもこのスポットを信じてネバり続けられたのは、やはりあの爆釣を味わっているからだろう。


そして5時を回った頃、ようやく待望のバイトが!


今度はガッチリフッキングしたようだ。もう絶対にバラさないぞ。


ロード13日目、17時9分、ついに100本目となる43cmのレインボウをランディング!!


ちょっと小さめだけど、目標達成はやっぱりうれしい!

いや~、苦労したなあ、最後の1本。

この後いい時間帯に入ったのか、

 
101本目の52cmも。


ん~ん、なんて美しい、いいレインボウ。

夕方になって、ライズし始めた魚がいるのでドライフライにチェンジしてみる。
もう釣れなくてもいいし。。

何にライズしているのか正体は分からないけど、フライには出ない。本物にはたまにライズし続けてる。

このスポットを切り上げて、最後に真ん中のセクションにエントリーしてドライを試します。

こっちも1匹ライズしてるのがいるけど、やはりフライには出ない。

チェコニンフのリーダーに戻してラスト15分だけ再びニンフィング。

そして、このロードのラストフィッシュとなる


102本目、50cmのレインボウが。

いいコンディションのグッドファイターだった。

この川はメチャクチャ魚が多いけど、ドライフライへの反応があまりよくない。
去年の夏、1日ドライ1本勝負で通してみたことがあるけど2本しか釣れなかった。

ストマックはいつも


こういうシャックみたいなものしか出てこない。ニンフは少し入っているが。


よし終わろう。13日間の長いロードが終了です。


毛を刈られちゃった羊くんたち。
夏だからそのほうが涼しそうでいいんじゃないか?(笑)


今回、メインで活躍してくれたLOOP EVOTEC696-4MF
レイクのリトリーブで釣った2本を除いて、ちょうど100本のトラウトをすべてこのロッド1本でランディング。今回その半分くらいはオーバー50cmのグッドサイズだった。
よく頑張ってくれた。
いままでこのロッドでランディングした魚は200本近いだろう。


ロードの総括

今回は数は十分釣ったけど、なんだかRotoruaでワイルドレインボーのランディングテクニック強化合宿的な色合いになってしまった。
これだけ釣っても、デカいレインボーをランディングするのはやはり難しく、キャッチ率は70%くらいか。今回も140本くらいの魚は掛けたと思う。

釣り方の面でも、去年はもう少しいろいろな場所を回ったので、川によってはドライフライメインで楽しめたところもあったけど、今年はほとんどオンリーニンフィングだった。

あとでTaumarunuiの降水量をチェックしてみると、1月4日が5.4mm、5日が16.4mmと2日間で20mm強。大した量ではないけど、それであそこまで濁ってしまうとは、あの川は濁りやすいんですね。まあ、今後のためには勉強になった。
あの川はスゴイきれいなブラウンがいて、去年、Whakapapaの本流で釣った4.5lb、55cmのブラウンはそこまでの大きさではないけど、魚体の完璧さ、美しさの面ではいまだに自分が釣った


"the most beautiful brown" です。

雨で川が濁る前でも、今年のWhanganui,Whakapapaはブラウンがほとんど全く姿をみせず、レインボウも細かったですね。
あそこのホリデーパークのオーナーは釣りする人なんだけど、この夏はブラウン1本しか釣ってないと言ってました。

去年とは何が違うの?

と聞いてみると、

”Temperature”

だということです。
たしかに去年はもうチョイ暑かったなあ。

Turangi方面も初めてトライしてみたけど全くダメでした。今シーズンはあの辺りまで行動範囲を広げて、改めてじっくりやってみたいです。
あのナショナルパークのレイクも是非またトライしたい。

結果的に、一番近場のRotoruaが魚のサイズ、数、コンディションともに他を圧倒していた感じで、もう完全にトラウトパラダイスでしたね。

やっぱりRotoruaはいい!楽しい!!

去年はロード中にScott G2を折ってしまったりしたけど、今年は大きなトラブルもなく、無事に13日間のロードを終えることができました。

キャッチしたトラウト102本(レインボウ96、ブラウン6)。
NZ北島をトータル2200kmくらい走りました。


さあ、Aucklandに帰ろう。
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