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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

Sea-Run Trout??

前回の衝撃の釣行から日常生活に戻っても、あのビッグブラウンが連発でドライフライにストライクしてきたシーンがなかなか頭から離れない。。

今日あの川でまたライズが起こっているんだろうか?

そんなことばかり考えてしまう(笑)

と思っていたら、木曜日に半日仕事の予約が空いてしまい、まああまり喜ばしいことではないけど、そういっていてもどうしようもないので出撃です!

エントリーポイントの橋の上からいいブラウンが1匹見つけたけど、今日は南に来てから初の
快晴の空。わずかな気配であっさりスプークされてしまった。


あの衝撃の1時間を過ごしたポイントも今日は静まりかえっている。

今日はもう少しアップストリームに上がってみよう。


やっぱりいい川だなあ。


これが北島の川だったらレインボウがワラワラといそうなスポットだけど、ここは南、Otagoの川。レインボウはいない。

水深のあるプールなど、ところどころでいいサイズのブラウンを全部で4匹ほど見つけたけど、すべてスプークされてしまい、まともなアプローチをすることさえままならない。

やはりここで会ったMartyが言っていたように、ノーマルなコンディション下ではこの川のブラウンはかなり手ごわいんだなあ。

南はなんだか牛も北より大きいような。。


今日はこの川のもう20kmほど北にあるもう1本の川を見てみたいので、そっちに向かいます。


こっちもいい川だ。

このプールで数本のブラウンが見えたけど、水深も深いし、全く相手にされず。


水もいい色です。北の川ならチェコニンフを沈め込めば絶対釣れそうなスポットなのに。


何だか日本のタンポポに似ている花。


ここNZのOtagoもようやく春っぽくなってきた気がする。


車で何箇所かのエントリーポイントを見て回り、少し上の中流域にトライしてみる。

午後4時近くになって、ポツリポツリと単発のライズがあるポイントを発見。

前回釣れたエマージャーを投入してみてもダメだ。


今日はこの前のようにハッチに夢中になっているようなライズじゃないしな。


少し深めのボトムにいいサイズのブラウンを発見。

これが何匹かライズしていたうちの1匹かな。

ボトム付近をクルージングしていて、もう浮いてくる気配がないのでドライ&ニンフに変えてアプローチしてみる。

こっちの存在には気付いていない様子。

スーッとドライの下に寄ってきて、ドライがピクッと動いた。


ニンフ食った!!



アワセを入れるとわずかに掛った感触があったものの、スッポヌケ。。


あれ~、何で?? アワセが早かったかな?


アワセに驚いて、ビュッと泳いでいってしまったけど、しばらくするとまた戻ってきた。

どうだろう、もう一度食うだろうか?

同じドライ&ニンフを再び投入。

するとまたゆっくりドライの下に近寄ってきた。


おっ、食うか??!!


水中で口を開いたように見えたかと思うと、ドライもピクピクッと沈みそうに動いた!

さっきよりわずかに遅いタイミングでアワセを入れると、今度はガッチリとフックアップ。

かなり重量感のある引き。ブラウンにしては珍しい、激しいジャンプも見せてくれた。



5.5lbキターー!!


ふっといブラウン。もうこの辺の川、魚はこんなのばっかりです(驚)
1本仕留められればかなり満足できるクラスの魚。


長さは62cm。

とここで、このブラウンなんだか黄色味が弱くてシルバーっぽいし、もしかしてこれがシーラントラウト(ブラウンの降海型)なんじゃないのかなあ。


歯も鋭くて、なんとなくアトランティックサーモンぽい雰囲気の顔付き。

よくわからないので今度FISH&GAME NZのオフィスで聞いてこよう。


ストマックはまたしてもホーンケースカディスがメイン。
少し混ざっているニンフはかなり小さい。

よしよし、今日もいいヤツ仕留めたぞ!


夕方、こんなくるぶしちょっと上くらいのフラットな浅い流れで3匹くらいライズしているのに遭遇。

バンク際で前回と同じエマージャーに1匹出たけど、不完全なフッキングでスッポヌケ。。

まあまあデカそうでした(泣)


というわけで、取り合えずOtagoの川を3日ほど釣ってみて、北島とはやっぱりかなり違うのを実感、痛感。

ブラウンがメインターゲットで、北島ではあまり多くなかったメイフライのハッチが絡んでいるので、状況次第だけど、たぶんシーズンを通してドライフライが外せない。

日本の渓流をやる人のような、流れを読んでブラインドでたたき上がって行くような釣り方で釣れる魚はほぼいない。レインボウの多い北の川ではアリだったけど、ここでは特定のターゲットに狙いを定めてからアプローチする完全なサイトフィッシングか、前回のようにライズに遭遇できればマッチ・ザ・ハッチの釣りのみ。

レーンを長く流して釣るというより、点を釣る釣りに近いこと。水面もチョッピーでないフラットな流れであること。ブッシュなどを上手く利用してブラウンに気付かれないように接近しなくてはならないことなどから、ロングリーダーのメリットはあまりなし。トラブルの少ない、長すぎないリーダー&ティペットの方が有効だと思います。

今日はドライ&ニンフのニンフを取ったけど、シーズン前にたっぷり巻いたチェコニンフはもう当分巻かなくてよさそうです。

小さい(#14-18)のドライフライのパターンを少し増やします。
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