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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

Christmas and New Year Fishing Road 2013-2014 ②

Trout Paradise Rotorua DAY3

3日目の朝、まずはレイクに出ます。
ストリームマウス2本と、チャンネルエントランスをチェック。


結局釣れたのは、冬~春にさんざん通い込んだいつものチャンネルのスポット。


40cmチョイの小さいのと、50cmくらいので2本。あんまりいいのは出ません。

ストリームに移動して、昨日の朝、ワンスポットで5本出た大場所のプールへ。
昨日釣って最も魚がたまっていると感じた場所だ。

川が90度にベンドして、流れが緩い大規模プール。ここはよく人が入る場所だけど、魚はまだいるはず。こういうスポットは、自分が入って、自分自身の気配が周囲と同化して薄まった頃からがいい。こういう場所はやたらと動かずに、淡々と静かにネバるのがいいのだ。
昨日釣って、バイトしてくるピンスポットは特定してあるので、集中的にそこを狙います。そんなにしつこく流し続ける人間はあまり居ないから、人が釣った後でも釣るチャンスはある。

スタートから10分くらいで、

 

まずは50cmのブラウン。



そして50cmのレインボー。


さらに51cmのレインボーと3本出ました。
バイトは30分に1発くらい。魚が居るという確信がないとちょっと出来ない釣りかも。


釣り上がって、サイト場のスポットでも50cmオーバーキャッチ。



午後は月曜日の朝、あのブラウンを釣りそこなったスポットを見に行きます。

いるいる、ヤツは定位地に戻っている。今日はハイライトコンディションなので、背の色が薄く見えるけどあのブラウンだ。
この前はローライトだったのでヤツの横に立ってアプローチしたけど、今日のこのハイライトでは横には立てない。
左岸の斜め後ろからヤツまで8mくらいまで接近してアプローチ開始。
逃げないけど全く反応しない。半歩ずつ慎重にヤツににじり寄っていき、5mくらいまで接近。これが限界だろう。キャストはもうフリッピングで届く距離。正確にヤツの鼻先を流れるようにニンフを送り込む。

ジリジリと息詰まる時間が流れ、またしても1時間くらい経ってしまった。

相変わらずヤツは全く無反応。

先週、最初にヤツを見つけたときは、気配を感じるとすぐ下流側のブッシュに隠れて、しばらくするとまた定位置に戻るといった感じだったけど、今日は全く動かない。

ヤツの下手で

 
このレインボーが食ってきた。場所を荒らさないように、ヤツの下流側だけでファイトしてランディング。

ちょっと無理かなあ。2日前に一度掛けてしまった魚だし。。

ほとんどあきらめかけながらも、手が止まらずにニンフを流し続ける自分。


しかし、その時は意外にも突然訪れました。


いつもは3.8、もしく3.3mmと、2.8mmのタングステンビーズのタンデムニンフなんですが、より正確にヤツの正面にニンフが流れるように3.8mmを2つ付けてみます。

変えた事といえばこれだけ。

普通、初め反応しなかった魚がバイトするときは、そのちょっと前から反応に変化が見て取れることが多いけど、無反応だったヤツがニンフのウエイト変更から、本当に唐突にニンフをくわえた!

ズシンとした重さが突然ロッドに載ってきて、ヤツが上流に突進し始めた!


食ったぁーーー!!!


しかし、向かった方向はまたしても前回やられたあの水中倒木の方。

ヤバイ!!それだけは阻止しなくては...

強引にロッドのバットをリフトして耐える。

なんとか凌いだ。

でもそのすぐ右側にはよく根掛る沈み物がある。こっちは見えないけど、これもたぶん倒木だ。対岸にはブッシュもあってこのベンドは障害物だらけだ。


そこもヤバイから行かせないっ!フロロ1.5号のティペット大丈夫か?!

よしっ、これもなんとか凌いだ。

数箇所ある障害物に突っ込むのをすべて阻止されたブラウンは、ベンドを曲がり込んで、今度は破れかぶれに瀬の中を上流に走る!


でも、ちょっと勝機が見えてきた。100mくらい上流の次のべンドまではヤバそうなものはない。
流れの中を走ってやつも体力を消耗するだろう。

70mくらい上流まで追跡して、右岸よりの浅瀬にずり上げるようにして勝負あり。
ようやくヤツは観念した。



格闘の末、ランディングしたのはコイツです!




水中に居るのを見つけて、まあ60cmは軽く超えているだろうと思っていたけど、実際は70cm近かった。68cm、7.5lbのブラウン。
もうちょっと太ければねえ、10lbあってもいい長さなんだけど。

まあ、緊張感たっぷりのサイト勝負を制した充実感は格別です。
 

夕方6時くらいからレインボーの活性が上がり、バイトが多発しますが、60cm近いレインボー2本、ティペット切られた~~(泣)
バラシも連発...


取れたのは48cmくらいの2本だけ。

太いレインボーの55cm以上は、障害物が込み入っている場所で掛けるとほとんど取れない。。
このサイズのNZレインボーの暴走には、6番ロッドにフロロ3Xティペットでも全く歯が立たない。太いレッドバンドの巨体がドバーンとジャンプしたと思ったら気が狂ったように強烈なパワーで障害物めがけてまっしぐらに暴走で終わり。成すすべなし...
魚の大きさって長さじゃなく、太さ、重さなんだなあとNZで釣りをしていると痛感します。
60cmの細いやつより、53cmとかの太いヤツのほうがランディングは遥かにきついということ。

3日目はトータル10本で終了です。


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