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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

Gale doesn't stop...

さあ、明けて月曜日です。

いつもは日曜日にガッツリと丸一日釣って、月曜日はゆっくり昼から半日とかが多いんですが、今週は昨日釣れなかったので、そうゆっくりしてもいられません。

今シーズン初のホームリバー釣行で楽しみだし、頑張って朝から出撃(といっても8時過ぎに出発)です。

昨日ダメだった川で解禁から2週連続でいい釣りをしたものの、最初の週は月曜日の釣行で、先週が日曜日だった。先週は釣れたし、釣り人はいなかったが川遊びやピクニックの人がけっこういたのは気になっていた。だからこの川はやるなら平日かなと思っていたんです。そんなわけで、4WD軍団の登場は想定外だったけど、一方ではああやっぱりという部分もあった。

本来今週は日曜日がホームリバー、月曜日が昨日の川のプランだったのを逆にしたのはホームリバーの水位の問題だったのだ。


英語では”Median Level”とか”Mean Flow”とかいいますが、この川の標準レベルはこのポイントで11cumecs程度。基本的にこの川でまともな釣りが成立するのはこのMedian Level以下の時だ。

昨シーズン終わり間際の4月の2-3週目に水位がMedian Levelを超えてから、冬の間はずっとこのラインより上だった。それがだんだん下がってきて、10月16日金曜日にようやくこのラインにタッチして、これはいけると思っていたが、夜にまとまった降雨があって、17日土曜日には再びライン上の12-13cumecs付近まで上昇。昨日の川と違って、この川はとても濁りやすいので怪しくなった。

でもとりあえず今シーズン初めて、ホームリバーの川の状態を見たいというのもあって、少しでも水位が下がって濁りも引くように、あえて順番を入れ替えて釣行しました。


Central Otagoの景色を満喫できる、大好きなホームリバーに向かうルート。

夏場は枯れた荒涼とした景色になるけど、春はグリーンがあってまたキレイです。

しかし前年ながら昨日からの強風がまだ止まない。

運転中もビュービューとかなり風が強そうな音が続いている。


ホームリバーに着いた。

ああ~、やっぱり濁ってるし、水が多いなあ。。

もともとタンニンカラーの水色のこの川だから、どうしようもないほどの濁りではないけど、良くはないといった感じ。


水色より問題なのは水量とこの強風ですね。

とりあえず準備して、少し川を歩いてみたがすぐに止めた。

よし、プランBに移行しよう。

今日のプランBとはこの川の支流を釣ること。


もう30kmほど上流の支流に向かう。


ホームリバーの重要なスポーニングストリームの一つといわれているこの支流。

夏季はものすごく水が少なくなってしまう小さな川で、この川を釣るならまだ水量があって、冬に産卵に上がった魚が本流にドリフトバックしてしまう前のシーズン初めの2ヶ月と、シーズン最後の4月に次の産卵で魚が川に上がり始める頃。つまり今月、来月はチャンスということ。

4月に一度見に来たことがあるが、水が少なくて魚は全くいなかった。だからまだここで魚を釣ったことはない。

先週まではもっと水があったようだったが、すでにかなり減ってきている。それでも4月に見た時よりはまだ全然ましだ。

さあ、どうかな~?


まずエントリーポイントから1kmほどダウンストリームに歩いて、そこからスタート。


水深のあるプールは少ないけど、所々にブラインドでもしかしたらという感じのスポットがある程度。

サイトで見える魚いないなあ。。

相変わらす風が強くて、いい加減イヤになってくる。

ダメかなあ?魚いないし。。

ほとんどあきらめ気味で、もう少しでエントリーポイントまで戻るちょっと手前で、ようやく1匹発見した!


流れを遮る形で横たわっている倒木の裏にある、ちょっとしたポケットウォーター。
この画像でもほぼ中心にはっきりと見えますね。


コレはもう少し引いて撮った画像。
実は下から釣り上がってきて、魚を見つける前に中州からブラインドでポケットに数投アプローチして、反応がないので画像下のグリーンの高台に渡った時に横目で魚を発見した。

何だ、やっぱりいたんじゃないか。

けっこう深くて、魚はボトムにベッタリだな。

なかなかいいサイズで、推定60cmくらいのやつか?

ドロッパーが短すぎて、ニンフが魚の視界に入らなかった可能性もある。

今日はそんなにチャンスは多くなさそうだから、こいつは絶対に仕留めたいところだ。

慌てずに、まずは70cm程度だったドライ&ニンフのドロッパーの長さを1.2mくらいに長く。そしてリードワイヤーでウエイテッドの軽めのニンフから2.3mmのタングステンビーズ#12フェザントテイルニンフに変更。

タイミングを見計らって、グリーンの高台からリーダーキャストでフライを投入。

フライは上流を向いている魚の左横に落ちた。


う~ん、ちょっとどうかな~?


って位置で、もう一度投げ直すか迷ったが、倒木の裏は流れが止まっているのでしばらく放置してみる。

すると、急にブラウンが左回りに反転してスーッとニンフに向かっていった。


よしっ、行った!!


そしてドライが水中に引き込まれて、フッキング!

よっしゃー、一発で決まったー!

魚は当然、倒木の下に突っ込むのは目に見えている。

フライラインを一切緩めず、リールファイトにも移行しないで、グリーンから水の中にドボーンと飛び降りて、無理やり水面までリフトしたブラウンがバシャバシャやっているところを一気にすくった。


捕ったーー。


長さはほぼ目測どおりの59cm。でも細いですね。

ウエイト測らなかったけど、たぶん4lbちょっとしかないでしょう。

もっとウエイトのあるヤツだったら、切られていたかもしれない。


いや~、上手くいったなあ~


1.2mにしたドロッパーの長さはピッタリだった。

今週もとりあえず釣れた。


無事にターゲットを捕獲したので、ちょっと休憩。

ベスト重いです(笑)


その後、エントリーポイントより上も見てみたものの、魚は1匹も発見できず。

この時点で午後1時過ぎ。

この支流を見切って、本流の朝とは別の場所に行ってみる。



ダメもとでやってみよう。


水の色はこんな感じだ。


相変わらず魅力的な流れ。

いい川です。ここで釣りが出来るのは最高の喜びだけど。

2時間くらいやってみたけどダメです。

久しぶりに、車の中でビール&昼寝になってしまった。

最後に帰り道に寄れる、Dunedinに最も近い支流もちょっと見てみる。


昨シーズンの最後に初めてやって、意外にいいヤツが釣れた小さな支流


しかしこっちもちょっと濁りがきつい。

終了です。

まあ、いろいろ頑張ったしね。。

今週を振り返って、結果論になってしまうけど、もし本来のプランどおりの順番で釣行していたら、日曜のホームリバーはダメでも、月曜日に4WD軍団に遭遇せずに、増水から1日経って水が落ち着いてきた昨日の川は釣れたかもしれないという思いはある。

その一方で、今日、唯一のチャンスを確実にモノに出来たという面では納得できる部分もある。

昨シーズンから、サイトフィッシングでは最も重視している「1発で決めるセンス」はやはり大事だとつくづく感じます。

先週のファーストフィッシュを釣った時のように、無理やりスカジットキャストでもいいからとっさに投げなくてはならない時もあれば、今週のように1投目を放つ前にシステムを見直して、しっかり準備することが必要な時もある。

状況次第になるわけですが、いずれにしても、そのターゲットに対して1投で決めているという、ここが重要なのだ。

この部分をさらに磨きつつ、来週からまた頑張ってみよう。


しかし2日連続で強風に吹かれっぱなしはホントにめげるし、疲れますね。


もうちょっと穏やかな日に釣りがしたいものです。


それでは、また!



Tight Lines!!
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