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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

The Stimulator actually stimulates fish

先週月曜日のホームリバー釣行から5日後。


24日、土曜日についに水位がMedian Levelをわずかながら下回った。

ごれで完全にGoサインですね。

こうして後日になって見てみると、25日の釣行中に微妙に上昇して、再びほんの少しラインの上の水位になっていましたが、釣りが出来るコンディションです。

というわけで、今週は日曜日は迷わずホームリバー中流域。月曜日は今シーズン解禁から釣っている川に行きたかったんですが、今週月曜日はLabor Dayという日本で言う勤労感謝の日のようなパブリックホリデイがらみのロングウイークエンド。
祭日のあの川は、また先週のように4WDを河原に乗り入れたり、遊びに来る人も多そうだからちょっとやめておこう。

なので、釣れても、釣れなくても、ようやく今シーズン初めてフィッシャブルなコンディションになったホームリバーを2日間じっくり釣りこんでみようというプランにした。


Dunedinを出た時は雨が降っていたが、ホームリバーに近づく頃には晴れ間が。


よしよし、これなら気持ちよく釣りが出来そうだぞ~

風が吹いているけど、先週の強風に比べれば全然まし。

ところがスタートしてすぐにトラブル発生。

SAGE VXP 590-4が折れた~~

しかもロールキャストも放った時に、あっけなくポキッと...

最初は継ぎ目がスッポ抜けたのかと思ったら、そうじゃなかった。

あ~あ~~、でもそろそろ折れそうな気がしていたのも事実。

実は、今シーズンのファーストフィッシュを6wtのLOOP EVOTECで釣った後、こっちもティップがあっけなく折れてしまった。

LOOPは昨シーズンにも11月に折れてしまって、修理にかなり時間がかかったので、途中でECHO CARBONをバックアップ用に買ったものの、重くてあまり気に入らず、結局SAGE VXP 590で6wtのライン、SCOTT G2 905で5wtのラインを投げてシーズンを乗り切った。

たぶん、昨シーズン釣った魚の70%くらいはVXPだったし、今シーズンもまたLOOPが折れたので、2匹目以降はまたVXPで、かなりデカイ魚を取っている。もう毎回フルベンド。

今年で4シーズン目になるこのロッド、シーズン中どこかで折れそうな気がしていたのだが、こんなに早く逝ってしまうとは。。

というわけで、現在LOOPとSAGEの2本が戦線離脱中...

仕方なく、スペアロッドを取りに車に戻って、


今日はこの6wtのECHOで。再スタートです。


そして直後にニンフでファーストフィッシュがきた。

 
45cmくらいのまあまあサイズ。


幸先のいいスタートだと思ったのだが。。

最初の魚以降、全く反応が得られない。

らしきスポットがことごとく沈黙。


先行者の足跡も。でもこれ今日じゃないなあ。。車は見かけなかったし。

この川の静まり具合は、先行者のプレッシャーどうこうではなく、魚が動いていないように感じる。

移動しよう。


昨シーズン、さんざん釣り込んだ大好きなストレッチ。

またここにこれてうれしい。

冬場の増水時に、いい感じに流れに横たわってたレイダウンが流されてしまったようだけど。

ここを渡る時に、久々に沈しました!(笑)

ウェーディングスタッフ持っているんですが、持ち歩くのが面倒であまり使わない。

その辺に転がってる、適当な枯れ枝を拾って、渡り終わったら捨てちゃうほうが身軽なので。

夏場にいつもヒョイヒョイ渡ってたところだし、ちょっと水が多くて流れ強いけど何とかいけるだろうなんて。

渡ってる途中で枝に体重掛けたらバキッと折れて、半流され気味で胸から水入りました。

結局何とか渡ったけど、ウェ-ディングベルトに挿してたカメラの三脚がなくなってた(泣)


うわ~、なんか今日さんざんだな~


車に下着、ソックスの替えは積んであるので、戻って着替えて、ウェーダーの水抜いて。

フリースのパンツは濡れてるけど、とりあえず再開。


ドライ&ニンフで打ちまくって、50cmくらいのがようやくきたけど、ネットに入れる寸前でポロッと外れた。


最後は去年もよく釣ったこの岩のポイントで。

ニンフで小さそうなのバラシて、ドライにも1発出たけどしっかり掛らなかった。

う~ん、キビシイなあ。。

とりあえず日帰りで帰宅して、


月曜日の朝、性懲りもなくまた同じ川へ(笑)


今シーズン初の5wtラインの登場。今日はG2でいってみよう。

今日はちゃんとウェーディングスタッフも持って、渡渉は慎重にと。

昨日はやっていないセクションに入って釣ってみる。

しかし、前日同様、川はいたって静かで魚の反応なし。

午前中ノーフィッシュ。

久しぶりに穏やかな晴天なのはいいんだけど、魚が。。出ない。



昼過ぎになって、ようやくこの日1本目の魚。

35cmくらいのカワイイやつだけど。

この時間帯になって、ようやく魚が動き始めたのか、この後ミニブラウンが2本掛った。

なんか今ひとつだな~

と思っていると、ピックアップの時に水面をチョコチョコ引っ張られているドライを追ってきて、食い損なったブラウンがいた。

ここでふと思い出した。

そういえば去年もこの川で、エルクヘアカディスを水面でフラッタリングさせると、次々と出たことがあったなあ。。

ちょっとやってみるか?

エルクでもいいけど、何かいいフライないかな?

まだ水量も多いし、ちょっと大き目のフライがいいかもしれないなあ。。

そうだスティミュレイターでいってみよう!

Stimulator。動詞 "stimulate" 「刺激する、興奮させる、元気づける」からきているネーミングですが、ナチュラルドリフトさせるのではなく、このフライを引き波を立てて水面を引っ張ったり、チョコチョコと動かしてフラッタリングさせたりすると有効なことがある。


自分の場合は、このフライを重めのニンフを使う時のドライ&ニンフでも多用するので、パラシュートに巻いています。

ニンフは無しで、#10スティミュレイターを4Xのティペットに結んで、さっき追いかけてきたブラウンがいた辺りにダウンクロスにキャスト。

ロッドを立てて、チョコチョコとティップを揺らしながらラインをドローして、水面をフラッタリングさせてみる。

すると1発でまた追いかけてきた!

一度食い損ねて、次で派手にバフッと出た!!

たぶんさっきのヤツだ。

 
44cm、まあまあサイズのヘンでした。


やっぱり魚はいるんだなあ。


ふとした思いつきだったが、見事に的中!

そうか、今日はそういうことなのか。いくらニンフを流しても何の反応もなかった、同じ流れから、スティミュレイターにはこんなのが出るという。

魚の活性が高くないこの状況では、強制的にスイッチを入れる何らかの刺激が必要だという。

バスフィッシングでもこれに近いのが、バズベイトの釣りですよね。魚の活性を上げるルアー。

ほぼ同じといっていいでしょう。

スティミュレイター。使い方次第で、ホントに魚を興奮させられるフライなんですね。

この状況では、フライのサイズが小さくなくてはならない必要性は全くないですね。

ライズは全くないので。

昨日からそんなんですが、春なので#16くらいの小さいメイフライは飛んでるんだけど、全くライズはしていない。


こんなチビブラウンも#10スティミュレイターに出る。

この後も何発か出たが、フッキングしないのがほとんど。

小さいんでしょうね、魚が。

この後もう一箇所、別の場所を回ろうかとも思ったけど、風も冷たくなってきたし、2
日間通して、あまり芳しくない釣りで疲れたので4時半で早めに終了。

スティミュレイターで楽しんだからいいでしょう。

あんまり釣れなかった今週の釣りでしたが、最後にスティミュレイターのフラッタリングでまあまあの魚が釣れたのは、去年のこの川での経験があってこそ。それを生かせたのが今週唯一の良かった点かな。

春の水量の多い川歩きは疲れますね。釣れないと歩行距離も長くなるし、高い水圧を受けながらのウェーディングはきついですよね。

よく知っている川だからといって、舐めてはいけませんね~

来週はドライフライの釣りも意識しつつ、柔軟な思考と、的確な状況判断に基づいた釣りを展開できるように心がけたいものです。

それでは、また。


Tight Lines!



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