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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

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Changing the Fly Colour

ホームリバーがちょっと不調です。
解禁から2ヶ月。去年より反応が悪いなあと薄々感じてはいたんですが、先日久しぶりにオークランドのショップに立ち寄ったら、そこの客でこの川に釣行した人はみんなあまり釣れてないとのこと。今年はポイントのバッティングも多いし、アングリングプレッシャーがかなりヘビーになっている様子だし水位も低い。

今週はホームリバーは半日だけにして、新たなポイント開拓に奔走してみよう。

日曜日まずはホームリバーに入ります。朝、中流域の橋を見ると車は止まっていないので、今日は中流域の一番下のセクションからスタート。


さあ、今日はどんな一日になるかな?

木曜日にようやく20mm越えの降雨があって、だいぶ水量が回復している。
そんなに水位は変わっていないかと思ったけど、予想より増えているし、うっすら笹濁って水色もいい。

まずはドライフライで軽く釣ってみるけど全く反応なし。
朝はやっぱりニンフかな?
7~800mくらい釣り上がって、チェコニンフにチェンジ。あまり時間をかけずに上流に行きたいので引き返しながらチェコニンフィング。

ぜんぜんダメです。

早々に切り上げて、上流に移動。
最近にしては珍しく、上流も先行者はいないようだ。みんなあんまり釣れなくてギブアップしたかな?

今日は2週連続で反応なしのあのブラウンに、もう一度だけサイトでトライしたい。

早めのペースでどんどん釣り上がっていきます。

目的のブラウン場所のちょっと下流のスポットで本日1発目のバイト!

 
よく引いてくれた43cmの元気なレインボー。


写真を撮りそこなったけどストマックのコンテンツはニンフだった。増水で捕食対象が変わったかもしれない。

そして例のスポットへ。


いたいた!アイツまだいるよ。今日もいつもと同じポジショニングだ。水面に垂れ下がっている葉っぱの付いた枝のちょっと先だ。

今日はドライ(スティミュレーター)&ニンフから入れてみる。
相変わらず反応なし。

ちょっと作戦を考えてきた。


TMC200R #6にタークスタランチュラを巻いてみた。
もう普通のフライには全く反応しないから、デカイフライで揺さぶりを掛けてみようというわけだ。

ナチュラルドリフトだけでなく、リーダーにメンディングを加えてヤツの頭の上で

ツツツッ

と誘いをかけてもみたけどダメ。全然やる気なしだな。。
ちょっと釣れそうもないな、やつは。

この後釣り上がっても反応は得られずエントリーポイントから1kmくらいで折り返す。
午後は次の川に行くのだ。

帰りしな、例の場所を覗くとやっぱりまだヤツはいる。

よしこれが最後だ。これでダメならもうあの魚はやらない。
けっこうしつこいのだ(笑)

チェコニンフをヤツの鼻先に流す。
おお、ドライは何回か投げるとスーッと沈んでいったんいなくなったけど、ニンフは全く逃げないなあ。10回くらいしつこく流すと水中でギラッとヒラを打って横腹を見せた。
今までにはなかった反応だ。
逃げないので何回でも流し続ける。

コイツ、反応してるな。

何回も上から流れてくるニンフに若干イラッとし始めたようにも見える。
釣れそうな気がする。食いそうな気がしてきた。

カラーをゴールドのタングステンビーズから、ブラックの首根っこにトリガーカラーのオレンジを巻いたヤツに変えてみる。


あまり多用するカラーじゃないけど、明らかに魚がいるのは分かっているのに反応しないときや、大場所などでひとしきり釣った後にまだ釣り残しがいると感じるとき、ワンモアバイトを得るために使っている。

それから4投目くらいだったか。ロッドティップにググッとバイトが伝わってきた。

ついに均衡は破れた!!ヤツが口を使ったのだ!

キターーーーッ!

先週同様、すぐさま自分が上流側にダッシュ。反転して後ろのブッシュに突っ込もうとするヤツの最初の突っ込みに耐える。

ティペットはフロロの1.2号。G2のバットは折れそうなくらい曲がっているがかまわず上流側に引きずり出す。
この場所では少々強引な勝負を仕掛けるしかないのだ。

よしっ、なんとか凌いだ。

そしてヤツがジャバッと水面で反転。

アレッ!レッドバンド!!??

なんとブラウンだと信じて挑んでいたヤツはレインボーだったのです。

もう何でもいいや。3週がかりでようやくバイトさせたこの魚は絶対にバラしたくない。


ついに捕獲しました!
目測どおりジャスト50cmのブラウンじゃなかったレインボー。


この魚、過去に一度は釣られてますね。口の反対側は、一度割れたのがつながったような古傷がある。長いけど細いし、相当ヘビーなプレッシャーがかかっていたようだ。色もちょっと黒ずんでいるし、水中でのたたずみ方がブラウンぽかったからすっかりだまされた。

初めのダッシュは強かったけど、その後はこのサイズのレインボーにしてはそこまでのパワーではなかった。あまり体力がないから、あまり動かずに効率的にエサが取れる、このブラウンが好むスポットにいたんだと思います。

これで気になっていた魚も捕ったし、次の川行ってみよう。
戻りながらちょっと釣って、フッキング直後に外れてしまったのが2回。

川探しに向かいます。


ホームリバーと流れ込む川は一緒なんですが、アクセスが悪くその分フィッシングプレッシャーは低いらしい別の支流に行ってみます。

川へのアクセスとなる道は見つけたものの、道は川と平行していて橋などはないのでどこから入っていけるのか分からない。この道と川がどれくらい離れているのかも全く見当もつかない。
完全にプライベートのファームランドをまたいでのアクセスになるのは間違いないけど、川までかなり距離がありそうだ。

う~ん、ちょっと今日はやめておこう。無理するのはよくない。


結局ホームリバーに戻って中流域の上をやります。最近いつも釣っているセクションですね。

もうすぐ午後4時。そろそろドライに反応し始めないか?

いつもの”アツイプール”まで来た。先週、先々週は釣れなかったけど、増水して雰囲気は良くなっている。

ドライは反応なし。今日もダメかな?
ここは重要スポットなのでチェコニンフも投入してみる。

2回ショートバイトがあった後、

ゴゴッ

とのってきた!

やっぱりいたよ~

 
ちょっと小さめ、38cmのレインボー。
ようやく今日の3本目だ。

そして次は先週ロイヤルウルフに出たけど魚が食い損ねた倒木のスポット。
今日もここには必ず魚がいるはずだが。本命は倒木の前だ。
まずは倒木の後ろからドライで。

魚は出てこない。

次に倒木の前にドライを流す。ここはいれば1投目で出ることが多いからミスらないように。

ダメだなあ。

チェコニンフを流してもダメ。

倒木の後ろもチェコニンフで再チェック。

根がかりでブラック/オレンジのニンフがなくなった。

ティペットを結びなおして、ついでにニンフのカラーもゴールドビーズに変えよう。

すると次のキャストでいきなりバイトがきたっ!!

これはいいサイズだっ!


今日の4本目はめっちゃ走って、スリリングなリールファイトを楽しませてくれた46cmのナイスレインボー。



ちょっと尾びれが欠けてるけどきれいな魚です。



サイトで捕った今日2本目のアイツといい、なんだか今日はニンフのカラーチェンジが結果的にバイトに結びついている。


羊たちがメ~メ~鳴いてます(笑)

この時点で6時。いい時間なのでここで折り返してチェコニンフで釣りながら戻ろう。やはり増水でフィーディング対象が変わった気がする。
今日はドライには全く無反応だ。普通ならイブニングでドライ勝負にいきたいところだけど、今日はそういう感じじゃないな。

この後30cmくらいのチビレインボーを1本追加。

去年は数々のドラマがあったが、今年はまだ1本も釣れていないプールまで戻ってきた。オフシーズンの増水時に流れてきた砂がたまって去年より浅くなってしまった。
先週まではほとんどボトムが見えてしまっていたが、今日は久しぶりにある程度水深がある。
さっき釣り上がりではドライでダメだったけど、チェコニンフを投入してみよう。

なんとなく釣れそうな気がする。

ボトムを感じながらダウンストリームにニンフを流す。

ティップに

ククッ、グンッ

とバイトがきた!

いきなり下流にすごいスピードで走ってジャンプ!デカイ!

やっぱりきたよーー!

50cmくらいありそうな頭のとんがったレインボー(オス)だ。

何回かのすばやいダッシュをいなして足元まで寄せてきたが、首を振られたときにフックアウトしてしまった(泣)
フックをチェックするとほんの少しだけどフックポイントが潰れていた。

ああ、もったいなかったな~

でも今シーズン初めてこのスポットでヒットしたからよかった。

4本目が釣れたあたりから魚の活性が上がってきたようだ。バレてしまったのは残念だけど、いい流れになってきた。

なんだか今日は最後にドラマがありそうな気がしてきた。

さらに戻って、またあのアツイプールに。さっき1本釣ったけどあのときより今のほうが活性が高いと思う。さっきは反応しなかったいいヤツが潜んでないか?

5~6回ニンフを流したが反応なし。やっぱりもういないのか?

不思議とやめる気がしないので、さらにキャスト。

そして、いつも食ってくるピンポイントでグッーとティップが絞り込まれた。

ほーら、食ったーっ!

ゴクン、ゴクンと強い首振りが伝わってくる。
けっこうデカそうだ。

今度はバレないでくれっ!

さっきバラしたレインボーのようなスピードはないけど、重いぞー。

しばらくして、何か沈み根に入ってしまったような感触でボトムに張り付いて動かなくなった。

やばいっ!

このプールは流木などの沈み物が多く、ニンフがよく根がかるのだ。
動かなくなったのはそのよく引っかかるあたりだ。タンデムニンフだから、あまっているほうのニンフが引っかかってしまうこともある。

うわ~、やってしまった...
これでまた捕りそこないかぁ?

引っ張るのをやめて、テンションを保つだけにしているとグングンとまだ動いている。

よし、まだ付いてる!たのむっ、出てきてくれ!

しばらく放置してみる。

まだグングン動く。

ちょっと引っ張ってみると下流側に動き出した。

よしっ!出てきたようだ!あまりのニンフは引っかかってなかったんだ。

一気にブッシュから引き離すために、自分が下流側に移動して魚を誘導。

水中で首を振る魚が見えた。

おっ、ブラウンだ!いいサイズのブラウン!!

これは絶対に捕るっ!

ブラウンとのファイトはここからが長い。至近距離に寄せてからはあまり走らないけど、なかなか浮いてこないからこれ以上寄せられない。

なかなかネットに入らなくても焦らない、焦らない。

自分に言い聞かせて慎重にブラウンをいなしてようやくネットイン!



デップリと太いブラウン。

 
長さは51cm。ウエイト測り忘れたけど4lb半くらいでしょう。
コイツ、ブラウンにしてはよく引いた。細いブラウンはたいして引かないけど、この太さだからいいファイトだった。ロッドもデリケートなG2だし、特に姿が見えるまでの前半は強烈だった。

やはり今日は最後にドラマがあった。

この太いブラウンはいったい何を食っているのか?


何かの幼虫、黄色のイモムシが10匹ほど、黄緑のが3つ、カナブンも1つ。
テレストリアルばっかりだ。太っているわりには小さいものばかり食っている。やっぱりブラウンはテレストリアル好きだなあ。木曜日の雨でこういうイモムシみたいなのが大量に木から落ちて流れたんだろう。これなら”増水スペシャル”として黄色や黄緑のチェコニンフも巻いておいたら釣れそうだな。

まだ明るいので、さらに下流にあるプールを今日最後のポイントにしよう。
10投くらい流して反応なし。
いないのか?これで今日は終了かと思いながらもう少し流し続けると

食った!!


本日のラストフィッシュはかっこいい47cmのレインボー。


でもこのレインボーなんだか見覚えがあるなあ。
これ11月10日の釣行で釣ったやつがまた釣れたんじゃないか?

 
これが11月10日に撮影したもの。
サイズは同じ47cm。釣れた場所は同じプールで食ってきたポジションも全く同じ。
特徴的なピンピンのヒレと顔つき。体側のレッドバンド上には黒点がない。
間違いなく同じ魚ですね。ブラウンは同じ魚を釣ったことが過去に3回あるけどレインボーはめずらしいな。
キミ、同じ日本人にまた釣られちゃったの??

自分のキャッチ&リリースがちゃんと機能していて、こうして元気な姿がまた見れるのはうれしいけど、釣果の1匹としてはなんだかビミョウですよね。
3回目は気をつけろよ~


今日は10本掛けて、7本キャッチと久しぶりにこの川のMAXに近い釣果を上げることができた。
夕方5時を過ぎてからバラシも含めて4発いいのが入ったが、すべて釣り上がりで一度やった場所をチェコニンフで下りながら釣ったもので、時間帯による魚の活性の変化と釣り方がうまくはまった感じでした。

今日のターニングポイントは4本目の46cmのレインボーでしたね。あの魚が釣れる前に根がかりでニンフをなくさなければ、あそこでニンフのカラーを変えなかっただろう。ここからいい流れを自分が感じ取ることが出来て、いいブラウンとラストのレインボーまででた。どの魚もニンフを入れてすぐに食ってきたわけではなく、普段なら切り上げて次にいってしまうような状況で、もう1投、さらにもう1投と何回も何回も流したのが結果的にすべていいバイトに結びついている。最後の2時間くらいは自分の勘も冴えまくり、高い集中力を保って納得のいく釣りが出来た。

釣りって”感じること”がすごく大切なゲームだから、フィールドの状況、時間の流れなどから”なんとなく”釣れそう、良さそう、何かありそうとか、そういう感覚を大事にしている。チャンスが来ていることを逃さずに感じ取って、それを感じるときはバイトがなくてもねばることも必要だ。ただこういう感覚は釣行が途絶えるとやはり鈍ってしまうので、一番大切なのは釣れても釣れなくても釣りに行き続けることだと思います。

サマータイムで今は8時過ぎまで明るいので今日は8時近くまでがんばっちゃいました。

今夜はTe Awamutuという近くの街に泊まって、明日半日くらいまた新たな川巡りに出かけます。
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Sight Fishing for the Brown

今週はフラットメイトがフライフィッシングをやってみたいというので、日曜日に先週釣行したWaitawheta Riverに連れて行ってみました。



オークランドでも気温が25℃以上に上がり、かなり夏らしくなってきた。


去年よりだいぶ早いけど、今週末からウエットウェーディングです!

先週いいレインボーが出た落ち込みの1段上の小さな落ち込みで、またしてもいいレインボーがドライ&ニンフの上のスティミュレーターに出ましたが、残念ながらバレてしまった。。

2~3秒しかフライを浮かべておけないようなポケットなので、魚も慌ててバシャッと出てきた感じで掛かりが浅かったようだ。

その後ロイヤルウルフに小さめのレインボーが1発出たけどそれもバレて、後は全く反応なしで同行したフラットメイトにレクチャーしたりで終わってしまった1日でした。

そして月曜日、朝のうちに用事を済ませて11時くらいから出撃。ホームリバーに向かいます。

1時ちょっと前にスタートフィッシング。6時間ほどの釣り。
気持ちは中流だったけど、先週紹介した上流のブラウン場所でもう一度あのブラウンと対戦したいので、まず2時間だけ上流、残りの4時間を中流のプランでいってみよう。

おいしいスポットだけドライで探りながら、早めのペースで例のブラウン場所目指して釣り上がります。


そして目的のスポットに到着。右から川の中に張り出している木の前です。
はたしてあのブラウンはまだいるか?


そ~っと近づいて水中を凝視する。

いるいる!サイズも一緒だ。あのブラウンに間違いないでしょう。張り出した枝のシェードの向こう側にいる。今日は先週より早い時間なので光量もあって余裕で見える。

しばし観察。

今日もライズはしていない。

過去にもブラウンは2週間がかりで釣ったことがある。一度見つけたターゲットはやっぱり仕留めたいのだ。

さあ何を投入するか?

去年とは枝の張り方が少し変わったので、あの位置ならロールキャストじゃなくても、後ろの高い草をクリアーするようにバックキャストを高く振り上げればオーバーヘッドで入りそうだ。

まずは先週同様、#10ブラウンビートルを3投だけ見せてみる。

フライは3回とも正確にブラウンのほぼ真上を通過した。

が、少し横に動いただけで全く浮いてこない。

もう同じフライは投げない。

少し気配を感じたのか、たまに後ろの枝の下の方へ沈んでいっていなくなる。

でもちょっと待つとまた戻ってくる。

前回はドライフライの種類を変えたけど、今日はいきなりドライ&ニンフに変えてみよう。

ドライが#10スティミュレーターで下が#14ニンフ。

ブラウンが定位置に戻るまでちょっと待つ。

よし、戻った。

ドライ&ニンフを投入。

いいところを流れたけどダメ。ニンフも食わない。

もう1投。

ダメだ。またヤツは沈んでいってしまった。

と、スーッと手前にピックアップ中のドライを黒い影が追ってきてUターン。

あれっ、反応してたの?でもちょっと魚が小さかったようだが...

何だ何だ?

ブラウンはまだ戻ってきてないけど、もう1投してみる。

枝の下を下手のブッシュぎりぎりまで流す。

ガボッ!っといきなりスティミューレーターに出た!!

魚は必ず後ろのブッシュの下に突っ込もうとするので、フッキングと同時の自分が上流に駆け上がって最初の突っ込みに備える。

よし、最初の突っ込みは止めることができた。でもそんなにデカくないな。

その後は余裕のファイトでブラウンをランディング。


41cmのブラウンでした。



やっと仕留めたけど、あのブラウンこんなもんだったのか。水中ではもっとデカく見えたけど目測を誤ったか?

リリースした後ちょっと戻ってもう一度あのスポットを覗いてみる。

あれっ、まだいる!

釣ったのは別のブラウンだったのだ。

2匹いたのか。もう1匹小さいやる気のあるブラウンがシェードの中に隠れていたようだ。やっぱりアイツはもっとデカイ。50cmくらいはあるな。

一瞬勝負に勝ったかと思って喜んだのもつかの間。また次回に持越しです。
アイツは手ごわい。そうそう誰かに釣られることもないだろう。


予定通り、3時過ぎからは中流域を釣りますが全然ダメ。

2回だけチャンスがありましたが、

とあるプールでブラウンビートルに魚が浮いてきたものの、フライが横倒れに変な浮き方をしていたために見切られてしまったのが一回。

過去に何回も釣っている倒木が流れに横たわっているスポット。この日も倒木の前でロイヤルウルフに出てきたが、ちょっと出てくるタイミングが遅かったために水面スレスレに水没している倒木にジャマされて魚が食いそこなってしまったのが一回。

これだけでした。


う~ん、キビシイ1日でしたね~。

平日だし、別のエントリーポイントで1人見かけただけで、人は入ってなかったようだけど全く反応が良くなかった。

この1週間もまたほとんど降雨なしで水位は下がる一方。

ちょとまとまった雨が降らないと状況が好転しそうもないなあ。
ちょっと盛り上がりに欠ける今週の釣行でした。

来週の釣行は釣り場の選択が難しいな~。

Waitawheta River

昨日は中流で1kmx2、上流で1km強と往復7kmくらい川を歩いたからかなり疲れた。
今日は釣りに行かないつもりだったが、午後は時間が空いたし天気も良い。

どうするかなぁ?って感じだったけど、結局気持ちの良い青空に誘われて午後からまたしても出撃しちゃいます。

行き先はWaitawheta River。オークランドから約130km。Coromandel Peninsulaという半島のボトムのところを流れるもっとも近いトラウトリバーの1つです。

130kmって東京から霞ヶ浦くらいの距離ですが、渋滞のないNZの道路は運転も楽なので、きれいな景色でも見ながら運転していればさほど苦にならない90分のドライブです。

1時過ぎにオークランドを出発。今からだとまあ軽く3~4時間の釣りだけど、昨日もドライで1発出たことだし、ドライでテンポよく釣り上がっていってみよう。


State Highway2をひた走ります。景色もだんだんカラフルになってきて、夏が近いなって感じになってきた。


途中SH2沿いのPaeroaという小さなアンティークタウンに寄って、ランチを調達しよう。

ここまでくれば川はもうすぐ。


このファームの中を通る道のボトムが川のエントリーポイント。


着きました。Waitawheta Riverです。
ドライフライに反応がよく、近場なので半日くらい遊ぶにはちょうどいい川。

昨日釣行した川は平地を流れるフリーストーンのストリームだけど、この川はマウンテンリバー。ここから上はけっこう高低差のある流れです。
このあたりの山は昔、mining(採鉱)が盛んだったようで、水の色もちょっと茶色がかったクリアウォーターで、オーストラリアのタスマニアあたりの川でよくあるような水色かもしれません。

フライは昨日と同じ#10ブラウンビートルでスタートします。


去年12月初旬のこの川への初釣行で、いきなり55cm、5lbのブラウンがブラウンビートルに出た落ち込み下のスポット。
近場だし、ガイドブックにもそれほどいいことは書いてなかったのであまり期待していなかったが、いい意味でその先入観は覆された。



去年の写真ですがこの魚です。このブラウンとのファイト中にESNのセカンドピースが折れた!
ここに来る前に、この川が流れ込むOhinemuri Riverという別の川で釣っていて、その時転んでロッドを石に当てたのが原因だったんですが、折れたロッドでファイトして何とかランディングしました。
でもロッドが折れたショックよりも、この魚を捕れたうれしさの方が勝っていました(笑)

今日は出ないなあ。

反応がないのでフライを#10ロイヤルウルフにチェンジしてどんどん釣り上がります。
このフライは昨シーズン、この川でよく釣れたのだ。


子牛くんが立ちはだかってます。
お~い、ちょっと通しておくれ~


ここは去年、2本ブラウンが出た落ち込み。レインボーもたまにいいのが出る必ずチェックするべきスポットの1つ。

今日も落ち込みの下のほうから順番にフライを流して、徐々に落ち込みに接近していきます。

5投目くらいだったか、流心のちょっとだけ手前のレーンにフライを乗せて流す。

そして、背中を出してトラウトが水面を割った!

出たーーー!!

一拍おいた遅アワセが決まった!

背中の色がよく見えなかったけどブラウンか?

直後にラインをドローする左手が追いつかないくらいの勢いで下流にどんどん下る。

何とかテンションを保って、ロッドを立てていくと水中で狂ったように激しく首を振りながら、身をくねらせる魚の動きが

ガクン、ガクン、ガクン

とG2のバットに伝わってくる。
これはレインボーの引きだな。

この感触はたまりませんね~

G2はバットまでよく曲がるけど、チューブラーのブランクスの中に何か見えない芯が通っているような、独特のネバリのあるパワー感が好きだ。

下流への暴走が止まるとドーンとジャンプ!

やっぱりレインボーだ。けっこうデカイ。

今度は上流に向かってグォーーッと走り出したと思ったら、あっという間に落ち込みを上って、さらにその2段上まで走って対岸のエグレの下に張り付いた。

恐ろしいパワーだなコイツ。。

こっちも走って追いかけて、特に絡むようなブッシュはないので落ち着いて対処。
ようやく元の落ち込みの下まで引き戻したところでようやく観念してネットに入った。

フ~ッ、捕れた~。


ちょっと細身だけど、い~いレインボーだ。


49cmのメスですね。

 
胸ビレ、腹ビレ、デカ過ぎでしょ、この暴走レインボー。


いや~、いい出方だったし、最高のファイトだった。この1本でもう午後からでも来た甲斐があったってもんだ。

満足満足。

ストマックは


ニンフとガガンボみたいなデカイ羽根のフライが2つ。
ブラウンビートルは食ってない。同じレインボーでも川が違うと食性は全く異なりますね。


TMC9300 #10に巻いたロイヤルウルフ。
やっぱりNZの夏はこれでしょ。
ブラウンも出るけど、どこの川でもレインボーには特にいい。
これで釣るといかにもNZの夏を釣ってる気がするんだなあ、これが。
NZのドライフライの代名詞的なパターン。

この後にもう1発


35cmくらいの若いレインボーがロイヤルウルフに出てくれた。


去年この川での自己ベストとなる54cmのレインボーがロイヤルウルフに出た
落ち込み下。

今日は不発です。

とりあえず3時間で1kmくらい釣り上がって2発でした。

まだちょっと早いからあと30分くらいやろう。

ドロッパーにニンフを付けてドライ&ニンフで戻りながらちょっとやったら



30~35cmくらいの小さいのが2本ニンフ食いました。

3時間半で計4本釣れちゃいました。短時間だけどけっこう楽しめたなあ。

山岳渓流っぽいこの川で釣りをしていると、日本の渓流でやっていた頃を思い出しますね。
景色も似ているといえば似ていますが、一番違うのはたぶん生えている植物ですね。

湿っぽいニュージーランドはシダが多いです。
いろんな種類のシダが生えているけど、


これが有名な”Silver Fern”(シルバーファーン)という葉っぱの裏が白(シルバー)っぽいシダで、ラグビーのオールブラックスのロゴにも使われているアレです。

NZのIMMIGRATIONのロゴにもこのシダが使われてます。

シダはNZの象徴的なものなんですね。



本格的なドライフライシーズンまでもう少し。来月になればもっとバンバン出てくれるはずです。

夏が待ち遠しいぞ~

Brown Beetle②

そんなわけで、一度車に戻って②のエントリーポイントまで移動。
朝の赤いスポーツカーのアングラーが釣り上がった後だけど、3時間くらいは経過していると思われる。
最近釣り込んで、魚の着いている場所はだいたい把握しているので何とか数本捕れればいいな。


とりあえずここからさっきの続きを釣り上がります。
#10ブラウンビートル1本で攻めてダメなら帰りに下りながら要所要所でチェコニンフを入れてみようと思う。

しかし全く反応なし。

だめだな~

反応がないまま、約500m上流の先週ラストに50cmのレインボーが出たあの”アツイプール”に到着。

とりあえずドライには出ない。

ここでちょっとリーダーを変えてチェコニンフを投入してみる。

ダメだ。

まあ先週も真っ昼間のこの時間はこのスポットもダメだったからなあ。。
先行者に魚抜かれた可能性もあるし。

またドライに戻してさらに釣り上がる。

この一週間全く降雨がなかったのでまた水が減ったし、かなりクリアーになってしまった。

約1km釣り上がって、全く異常なし。

ダメダメ、もうランチブレイク。

サンドイッチを食べ終わってさあどうするかな~。戻って上流やりにいくかなあ~。
などと考えていると、下流から1人の白人アングラーが登場。

情報交換が始まる。

”Did you catch anything?”

と尋ねると、

”Six fish!"

だと。

朝、下の橋から入って10本掛けて、ブッシュに入られるのを止められなかったりで、捕れたのは6本だということだ。

そうか、①の橋を通過するとき1人川に入っていくのが見えたのはこの人だったんだ。

”What was your biggest catch today?"

と聞いてみると、

”Four and a half Brown!"

だそうだ。

素晴らしい釣果だな。4.5lbはこの川のブラウンの体型だとだいたい55cmくらいのヤツだ。

ウエアはSIMMSでばっちり決まってて、ロッドのスペックは分からないけど、SAGE ONEにSAGE4250のリール。典型的なSAGE MANですね(笑)

おおっ、カラーナイロンのリーダーにタンデムのチェコニンフが付いてる。

自分 ”Oh, you are czech nymphing! All your catch on those nymphs?"
 
白人 ”Yes!"

だそうです。

自分は1本ニンフで、1本ドライだと伝えると何のドライに出たのか気になるようで、ちょうど結んであったブラウンビートルとストマックのコンテンツの写真も見せてあげた。
お互いのチェコニンフの見せっこをすると、この人タイイングもキレイだった!
ストレートシャンクに巻いたちょっとストーンフライっぽいニンフで、ちゃんとレッグも付けてる。
自分はチェコニンフなんてどうせポンポン無くなってしまうし、めんどくさいのでレッグなんて付けてません(笑)

この人オーストラリアのブリスベンに住んでて、仕事の関係でちょくちょくオークランドに来るんだそうだ。そのときにこの川に釣りに来るんですね。
この川でチェコニンフを真剣にやってるアングラーは初めて見た。Kiwiのローカルアングラーはほとんどインジケーターのニンフィングかドライ&ニンフであんまり釣れてない人が多い。

う~ん、やりますね、この人!

自分はここで引き返そうと思っていたから、この上を釣り上がってもらっても気にしないからと告げて、このアングラーと別れた。

結局この区間では魚を捕れなかった。

車に戻って上流の橋へ移動します。

車が2台止まっている。そのうち1台はどっかで見たことあるようなグリーンのKIAだな。
今日はなんだか人が多いな。。

チェコニンフをリグってスタート。

まず最初のスポットでいきなりのバイト!

 
ちょっと小さめだけど、40cmくらいのレインボー。
よく引いてくれました。

ようやく今日の3本目。っていうか何時間ぶりのバイトだよ?

上流域は相当水が少なくなってしまった。昨シーズンと比べると、増水時に流木が漂着したり、バンクの木が川の中に倒れて潰れてしまったスポットもいくつかある。

釣れないなあ。


このスポットはよくブラウンが付いている、上流では取っておきのブラウン場所。
川の真ん中までオーバーハングが張り出して、木の前に定位して流下物を待ち伏せている。後ろにも木や背の高い草があってキャスティングも難しい。
ここでレインボーは1本も釣れたことが無い。

去年ここで3本いいブラウンを掛けて2勝1敗。
夏にロールキャストでねじ込んだグリーンビートルのドライに大小2匹のブラウンが競って浮いてきた。デカイほうがこっち向きでパックリ口を空けてドライをくわえるという最高にエキサイティングなバイトシーンだったが、オーバーハングの木の下に突っ込まれてティペットを木に巻かれてしまった...
フッキングと同時に自分が上流側に駆け上がって、ティペットが切れても一か八かの強引な勝負を仕掛けるべきだったと、今でもあの1敗は悔やまれる。

今日も前に出過ぎないようにそーっと覗いてみると、、、

いるいる!

1匹うっすらと黒っぽい魚影が見え隠れしてる。たぶんブラウンだ。そんなにでかくは無いけど50cmくらいだろう。

1対1のサイトフィッシングの始まりだ。

まず#10ブラウンビートル

次に#13アダムスパラシュート

続いて#10ロイヤルウルフ

そしてドライを#8スティミュレーターに変えてドロッパーニンフを付けてドライ&ニンフ

最後にリーダー換えてチェコニンフと勝負を挑みましたが見向きもされなかった。

ヤツはいったい何を捕食しているのか。ライズは全くしていなかったので、何か水中を流れてくるものを食っていたのか?

残念、今日は勝負のゴングは鳴りませんでした。

この後も反応はなく、先週いいブラウンを釣ったスポットも


ここまで水が減ってしまった。

先週は

 
このように岩盤よりの小さいほうの岩は水没していたのに。


ちょっと南島の川っぽい雰囲気もある上流域の流れ

ここで上流から1人のアングラーが降りてきた。
今日はよく人に遇うなあと思ったら、、、

なんと知り合いのドイツ人のフライマンでした!

彼は友達の友達なんだけど、昨シーズン2回一緒に釣行して、自分がこの川をオススメの川として教えたのだ。

なんだあ、来てたんだ。あ~、あのグリーンのKIAなんだか見たことあると思ったら、どうりでね。

今日初めてこの川来たそうです。2本ドライ、2本ニンフの計4本の釣果だということです。

もうハーフパンツでウエットウェーディングかよ。確かに今日は暑いけど、オレはまだあと1ヶ月はウェーダー履くよ。
ライズしてるブラウン見つけて、フライをあれこれ変えてさんざん挑んだけどダメだったとかで、18番くらいの超ちっこいドライフライ結んでました(笑)

なんだか似たような釣果だなあ。。

彼はもう終了で下るっていうので、今度ココで一緒にやろうってことで別れてもう少し上までやりましたが、まあ彼が釣った後だしダメですねえ。なんと自分の知り合いが釣った後を釣っていたとは思いもしなかった。

本日3本で自分も終了です。

今日は結果的に他のアングラーの後手後手に回ってしまい、後半ダメでしたねえ。
ちょっとポイントの回り方の順番が良くなかったかなあ。
やはりワイルドトラウトの川で先行者の後は難しいと痛感しました。

ドライに出る魚もポツポツいるものの、本格的なドライへの反応はまだのようです。
 
水量の面では、上流域は特に水が少なくボトムが見えないくらいの水深のあるスポットはほとんど存在しない。この状態ならまだディーププールがいくつかある中流域の方がプロダクティブな気がする。
いろいろ考え合わせると、下の中流の橋から上を朝一で釣り上がってチェコニンフィングで通したというあのオージーアングラーのアプローチは正解だったんでしょうね。


なんだか文章ばかりで、魚の写真は1枚しかない後半になってしまいましたが、まあ釣りってこんなものですね。