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SWEET GREEN LAND

A blog of Japanese fly fisherman living in Otago, New Zealand

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Hunting Down Winter Sea-Runners

ニュージーランド、今年の冬はマジで寒いです。
まあ、自分の住んでいるDunedinは南島の下のほうなのでもともと寒いところだけど、今は北島も含めて全国的に寒い。

日本でもたいした魚釣れなかったし、もうずっと釣ってない。


釣りたいっ!!


ってことで、南島の真ん中あたりの山側にサーモンとトロフィーサイズのトラウトが釣れる有名なCanal(複数のレイクを結ぶ運河)があって、日月の1泊2日でそこまで行ってしまおうかと考えてました。

しかし、今週末天気は快晴で、風も吹かずに穏やかにやりそうな予報ながら、気温がまたまたグッっと下がって、前日の夜すでにそのCanalのある辺りは-10℃になっていた。

行くまでの道路のコンディションも心配なので、今週末は見合わせにした。

じゃあ、代わりにどこに行くかといろいろ思案した結果、先週末に見には行ったけど、強風で釣りが出来なかった川のリバーマウスに再度トライすることにした。



今朝は本当に寒い。木々にも霜が降りて白くなっている。


路面には注意を払って、慎重なドライビングでSH1を南下。


無事に到着したけど寒っ!!気温1-2℃くらいじゃないだろうか。
Fish&Gameの看板の左上の角の奥で遠くの岸が切れている。そこが海との出合い。もうリバーマウスまで1kmちょっとってところ。


水溜りもバキバキに凍っている。

この川は南島最大の川。下流域は2本に枝分かれしていて、海のすぐ近くで横に走る水路で結ばれている。


コレが2本のブランチを結ぶ水路。

今日は南側のブランチの水路の外側からやってみる。


先週見に来て、この大河でスイッチロッドは心もとない感じだったので、今日は久々にダブルハンドを用意してきた。

まあまあ本気モードです。

ちょうどハイタイドの上げ止まりから、下げに向かって潮が動き出すタイミングでスタートすることになった。


自分のいつもどおりのツーハンドのセッティング。

ROD:SAGE ONE 7126-4
REEL:WATERWORKS LAMSON SPEED STER 3.5
LINE: RIO SCANDI SHORT VERSI TIP #8 485gr (Inter tip)
LEADER: FLUORO 1X 12ft

フライはとりあえず3.8mmのタングステンヘッドのウーリーバッガー#8でいってみよう。

すべてが凍っている寒い寒い朝。もう昼近くだけど...


先週とうって変わって無風で静かだ。

コレだけの水量の川なので、かなりしっかりと流れている。

まだ下げ始めで水位も高いし、インターのボディに変えようかなぁなどと考えながら、ダウンクロスでゆっくりスイングさせているといきなりバイトがきたっ!


やはり下げ潮の動き始めでタイミングが良かったのか、いきなり釣れてしまった。そんなにデカくない、50cmくらいのシーランのブラウン。

ちょっと細めだけど、久しぶりにまともなサイズの魚が釣れてよかった。

ほっと一安心。

釣れるんだなあ、ココ。

その後は続かないが、久々のツーハンドなので自分自身でキャスティングのチェックをしつつ整えながら、徐々に飛距離を伸ばしていきます。

今日はのんびりといこう。

その40分後くらい。ココでネバるか、他のスポットを試しに行くかどうするかなぁと考えていると、流し終わりで

ゴゴッっとバイト!!

フッキング直後にジャンプ!

さっきのよりデカイ。

何度も何度もジャンプを繰り返すがフックは外れない。

何だ、シーランか、サーモンか?それともレインボウ??

この川はレインボウ、ブラウン、サーモンのいる川。でも下流域はシーランとサーモンがメインだろう。

ギンピカのいいサイズの魚だけどよくわからない。なんかサーモンぽいけど。。

NZで初のサーモンか!?

 
あ~、やっぱりシーランだった。黒点がけっこうあるし。サーモンじゃなかった。
コレでジャスト60cm、ちょっと軽めで4lbチョイだ。

 

よく跳ねたけど、そんなに遠くには走らなかった。



言葉で表現するなら、やけに歯がするどい、サーモンのように尖った尾びれの銀色のブラウントラウトといったところか。黒点があることを除けば、かなりサーモンに似ている。釣りに興味のない人には判別するのが難しいくらいだろう。


久しぶりのいい魚で素直にうれしい。

さあ、さらにサイズアップと期待したのだが、この後はバイトが止まる。
 
こんなにいい天気なのに、気温が全く上がらないし。この場所で約3時間を費やし、寒さも限界なので移動。


別のスポットにトライしてみます。


しかし不発。

冬の日暮れは早い。

まあ、釣れたからいいか。


今日は新たなウインターフィッシングのスポットが開拓できただけでも大きな収穫。
ホームリバーの水の状態が良くなるまでは、こっちメインでもいいかな。

2本目の大きいほうのシーランを食用にキープしました。

NZは日本のように、食用の魚がいろいろ売っているわけではない。売っている魚も値段高いし。魚が食べたければ、自分で捕って食べるっていうスタンスの国だ。だから魚は貴重な食材。
今でももちろんキャッチ&リリースを基本にしているけど、NZに住むようになってから、たまに魚を持って帰って食べるようになった。


まな板から大きくはみ出している。さばきます!


ホントにサーモンのようなシッポだ。


身もサーモンのように赤い。シーランは美味なんです。

川のブラウンは皮のヌメリがすごいけど、シーランはそれほどでもない。


3枚おろしで解体が完了。日本で生活してた時は、スーパーマーケットの食品の値段すら知らないようなタイプの人間だった自分。今では魚をおろす腕も大幅に進歩しました。人間やればできるもんです。

コレで当分おいしい魚が食べられる。このクソ寒い中、頑張って釣りに行ったご褒美として、ありがたくいただきます!

Tight Lines
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Dunedin has been so cold...

すっかり1ヶ月もブログほったらかしてしまいました。

前回の記事のとおり、東京に向かう途中の北島では楽しい釣りが出来ましたが、今回日本に滞在中はあまり釣りに時間が取れず、地元のT摩川でルアーでニゴイのみ。
フライでスモールが釣りたくて、日本を発つ前日も朝だけT摩川にトライしたものの、ゲリラ豪雨に見舞われ2時間で終了。


その前の日は友人に中禅寺湖に連れて行ってもらいました。

実は中禅寺湖での釣りは人生初。

最初に入ったポイントで始めてすぐ、岸沿いをクルーズする推定6-7lbのいいブラウンを見つけ、そいつにかなりの時間を費やしましたが結局食わせられませんでした。

別の魚かもしれないけど、一度だけシケーダに出たのもスッポヌケ。同行した3人揃って撃沈でした。。

平日だったのにかかわらず、とにかく人が多くて、特にこの時期の風物詩的なみんなが投げるセミにはスレているように感じました。

やはり競合の激しい日本の釣り場はキビシイなあと。。

NZに戻ってからも何度か川の様子は見に行ってるんですが、2つ前の記事に書いたとおり6月初めにDunedinで164mmの雨が1日で降って洪水に見舞われた。


ホームリバーの下流域は冠水したエリアで、リバーバンクにはものすごい水位が上がった痕跡が残っている。

かなり水位は下がったもの、まだ洪水前よりはかなり高く、濁りが残っていて状況は良くありません。
行っても強風が吹きまくってすぐに終了になってしまったり、ここのところまともな釣りになってない。


別の川のリバーマウスも見に行ったけど、こっちも風がビュービュー。

ウインターフィッシングの良さそうなところに行きたいけど、けっこう雪も降るし、道路も凍っていたりするのでロングドライブで遠くまで行くには注意が必要。だから最近は来シーズンに備えてフライを巻いたり、ギアのメインテナンスをしたりしながらちょっと様子を見てる状態です。

愛用しているSIMMSのウェーディングシューズのビブラムソールが減ってしまったので、日本の販売元のマーベリックで張り替えてもらいたかったんですが、マーベリックの保証書が付いていないものは受け付けてもらえませんでした。自分のはオンラインでUSAのショップから買ったんですね。

SIMMS本社にも自分で問い合わせたところ、リソール(張替え)は$55。ただNZ-USAの送料が片道$40(現在NZ$で58くらい)、往復$80ほどかかる。なので新品がもう1足買えてしまうが、それでもリソールを希望するならリペアNo.を発行するから知らせてくださいとの回答が返ってきた。

自分のシューズはもう廃盤のHEADWATERなんですが、SIMMSのウェーディングシューズの中でも値段のわりにはしっかりしていて比較的軽いし、名作だったと思っています。
アッパーはまだまだいけるから履きたい。

いろいろリサーチしていると、リトルプレゼンツからSIMMSと同じVibramのiDRO GRIPというスティッキーラバーの張替え用ソールだ出ているのを発見し、コレで自分で張り替えることに決定。

帰国中に入手して張替えました。

 
仕上がりはこんな感じ。

やり終えた感想としては、古いソールをはがすのはかなり大変な作業。初めに手を付けた方は苦労したが、なんとなくコツを掴んで、もう片方はずっと短時間ではがせました。
後は古い接着剤の残るをミッドソールをサンディングしてキレイにするにはかなり根気が要りました。作業中は、始めちゃったけどもう2度とやりたくないと思ったりもした。でもいざやり終えると、コツもわかったし、コレなら2~3年に1度くらいならまたやってもいいかなって感じでしょうか(笑)一言で言うなら、気合と根気のいる仕事です。


SIMMS独自のパターンとは違うけど、同じVibramのiDRO GRIPラバー。
クリートもホームセンターで4X10の六角フランジタッピングねじを買ってきて代用。

リプレイスメントソールが¥4212、接着剤が約¥400、クリート用のネジが約160円と総額5000円ほどで修理が完了。


まだ丸石ゴロゴロの川は歩いてないので性能について語るのは早いですが、SIMMSオリジナルのソールに比べると薄いですね。だから重量は軽くなった。車のタイヤで言えば、オールテレインタイヤから、ノーマルなロード用タイヤに履き替えたような感じ。

これであと2シーズンくらい活躍してくれたらうれしいなあ。

NZに戻って職場に行くと、Cabela's,USAから荷物が届いてた。


バックアップ用に買ったサブのシューズ。通常$79.99のシューズなんですがこまめにウォッチしていたら、セールで$59.99になったのでポチっとしちゃいました。

まだ履いていないのでなんともいえませんが、見たところしっかりした作りだし、全然問題なく良さそうです。クリートも28本ついてるし。クリートだけでもいい値段しますからね。

Cabela'sは自分が20代の頃、まだインターネットなんてものが無かった頃からたまにですが利用してます。他にも少し注文したものがあって、海外からのオーダーだと送料が商品の45%(航空便)とけっこうかかるので、来シーズンに間に合えばいいから送料$20の船便でゆっくり送ってくれればいいと思って船便でオーダー。船便だと8-12週かかるってことだったのに、なんか4週間くらいで届いてしまった。

来シーズンはこの2足体勢でいってみたいと思います。そのほうがメインのSIMMSの負担も減りますからね。

NZ南島の今年の冬は特に寒いみたいです。Dunidinは昨夜から今朝にかけてまた雪でした。今もアラレが屋根に当たる音がしてきた。

早く魚が釣りたいのに~~。

Tight Lines!!

Back in Rotorua and then Tokyo

東京に向かう途中、Aucklandに2泊して、久しぶりに北島Rotorua釣行にいってきました。

約半年ぶりに釣り友M氏との釣り。


結果的には朝一に様子見で入った川で思いのほか釣れてしまい、レインボー10本以上、8lbのいいブラウンもサイトで仕留めて、十分な釣果が上がった。




チェコニンフィングで3-4lb、45-50cmクラスが中心。
スポー二ングの準備に入っているオスが中心で、メスも何本か出ました。


この8lbのブラウンはいい魚だった。


頭がデカイ!!



余裕で10lbクラスの顔の大きさだけど、ちょっと寸詰まり体系で8lb。



相変わらず魚の多い川だなあ。



立ち上がりは3連続バラシで始まったM氏も徐々に調子を上げて、けっこう釣ってました。


いや~、釣った、釣った。もう十分満足!
昼過ぎに川を上がってちょっとレイクの様子を見に行ってみる。


かつてウインターフィッシングでさんざん通ったチャンネルのスポット。

軽く釣ってみるものの、べた凪になんだか水もトロンとしていて生命感なし。


でもチャンネルの中でM氏がいいレインボウを1本釣った。


4lbで体高のあるいいジャックです。チャンネルの中だけど、M氏レイクデビューの魚です。

天気もよく、さすがRotoruaといった感じの釣行だった。

そしてSydney経由でようやく成田に到着。

Dunedin-Auckland2時間、Auckland-Sydney3時間半、2時間の乗り換え時間の後、Sydney-Naritaが9時間の長旅でした。

やっぱり6月の東京は蒸し暑いですね。。










Flood hits Dunedin

1週前とはうって変わって、穏やかな晴天に恵まれた先週の日曜日。


再び川へ。


天気は最高だけど、魚からの反応が全く返ってこない。


どうにか搾り出した1本もこんなサイズ。


う~ん、キビシイなあ。。ちょっと穏やかすぎるかな?

翌月曜日はDunedinからわずか15分のドライブの超近場のラグーンに行ってみた。

"lagoon"とは潟湖のことですね。昔は海とつながってたらしいけど、今は海からは遮断されたフレッシュウォーターの小さな湖。
ブラウンとレインウが両方いるってことだけど。


エントリーはこんなところから。ちょっと日本の管理釣り場に来たような気分。


建物の横を抜けると突然湖が出現。ここからウェーディング。


全体に遠浅で深くても1.8m程度らしい。


ブラックスワンがたくさんいる。北島Rotoruaのレイクでよく見たけど、久しぶりだなあ。

たまに水面で魚がもじったり、跳ねたりしているのは間違いないけど、バイトがない。

2時間ほどねばって、魚のライズが頻繁に起こるスポットをみつけて、徐々にそっちへ近づいていくと、


ようやく30cmちょいのきれいなレインボウがきた!


ブラウンオンリーだった今シーズン初ではなく、実は2本目のレインボウ。クリスマスホリデーにセントラルOtagoのリザーバーで小さいレインボウを1本釣ったのだ。

Dunedinのこんな近場にレインボウがいたなんて、つい最近まで知らなかった。

冬用のネオプレーンのウェーダーの左足がちょっと水漏れしてて、もう冷たくてかなわないので短時間で終了。


でも楽しかった。

水曜日にDunedinで大雨が降って、一気にflood(洪水)となってしまった。NZの天気は変わりやすいけど、逆に丸一日降り続くようなことはあまり無い。

今回はホントによく降ってしまって、South Dunedinの方はけっこうな被害が出ました。

Otago大学の敷地内を流れるストリームでもすごいことになっていたようです。

ちなみにうちは坂の上のほうのエリアなので全然大丈夫だった。

今日(日曜日)は夕方のフライトでAucklandに飛びます。
明日は久しぶり北島で釣り。
そして明後日の夜のフライトで東京へ向かいます。